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テーマ:首都圏の鉄道(136)
カテゴリ:鉄道
久々にこってり鉄道ばなしを。
首都圏に移り住んでから13年経ちますが、 未だに足を踏み入れたことのない鉄道路線がそこそこあったりします。 その一つが横浜の『シーサイドライン』。 横浜とはいうものの、市街からけっこう南下した郊外を走っており、 しかも横浜以外の人間から見ると、 さほどメジャーな拠点を結んでいるわけでもなく、 足が向くことがついぞありませんでした。 ここに来てようやくその気になり、遠出をした次第。 この線は、JR根岸線の新杉田というところから、 京浜急行の拠点駅の一つである金沢八景まで、 14の駅を所要約30分で結んでいます。 鉄道とはいえ、車輪はゴムタイヤ式の中量輸送軌道で、 通称は「新交通システム」と称し、 関西で言えば神戸の「ポートライナー」、 関東で言えばお台場を走る「ゆりかもめ」と同じ。 運転士は乗っておらず、すべて無人で運行します。 この手の電車は、 30年前に開業した神戸「ポートライナー」が日本で最初。 当時は無人運転というのが珍しく、 世間でも大きな話題になりました。 ただしその数か月後に開通した大阪市の「ニュートラム」は、 同じ方式なのに監視要員として乗務員が運転席に着席。 大阪市は「技術的に発展途上なので万が一の事態に対応するため」 と説明していましたが、僕は絶対に「無人運転が人減らしにつながる」と、 労組が騒いだためだと思っています(笑) その後、東京の「ゆりかもめ」、そしてこの「シーサイドライン」、 埼玉の「ニューシャトル」、広島の「アストラムライン」と開業が続き、 今に至っています。 神戸のポートライナーが開業したときは、 これぞ未来の交通機関、ともてはやされ、 それなりに各都市に誕生しましたが、 しかしモノレールや地下鉄を選択するケースもあり、 決して普及しているとは言えません。 やはり導入コスト、運用コストが それなりにかかってしまうんでしょうね。 国交省が普及を見込んで潤沢に補助金を出してくれれば良いのでしょうが、 同省も交通行政に関しては軸足を持ってなさそうで、 今は新交通システムの導入を促進させるような方策はないようで、 次に導入しようという地域はなかなか出てきません。 お堅い話はここまでにして、 昼下がりに乗車したものの、 5両編成の電車はピーク時には立ち客も出るほど盛況でした。 乗り通してみてわかったのは、 従来は交通不便だった海沿いのニュータウンを縫って走っており、 ロケーションはけっこう良いようです。 ちなみにこの『シーサイドライン』、 もう20年くらい前になりますが、 明石家さんまが主演したTBS系列のドラマ (「男女7人…」と同系のドラマ)で主人公がこの路線の沿線に住む、 という設定だったため、頻繁にロケが行われたらしく、 ドラマのどの回にもシーサイドラインが映っていたのを覚えています。
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