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テーマ:家族が癌になって・・・(201)
カテゴリ:家族・家庭・交友関係
唐突ですが、記録のために書いておきます。
昨年秋のヨメさんの死からほとぼりも冷めないうちに、 実は今年に入ってから大阪の父親の身体に がんが巣くっていることが分かりました。 そして病状が急激に進行し、 来週~再来週あたりがヤマ場だと言われています。 まさかの展開です。 当初の診断では胃がんでした。 患部はけっこう大規模に広がっている、とのことでしたが、 精密検査をしたところ、 他の臓器に転移は見られないようであり、 胃は全摘出に近いものの、患部を摘出する手術を施せば、 とりあえずは難を逃れる、という話でした。 果たして、2月13日がその手術日となりました。 母親から「手術に立ち会って欲しい」と言われていたので、 2月13日の日記に書いたように、 朝一番の新幹線で大阪へ向かったことです。 前日、父本人に母と弟を交えて手術前のカンファレンスがあり、 主治医からは 「CT検査等、外部からの診断では転移が見られないが、 胃の裏側等の状況は切開してみないと分からない」 「切開した際に、もし胃の裏側にも深刻な罹患が認められた場合は、 手術で切除することは難しく、患者にも相当な負担をかけるので、 そのまま何もせずに縫合する」 「手術が最後まで済むのか、切開するだけで終わるのかは、 フィフティ・フィフティ」 という説明を受けたそうです。 僕が病院に着いた時には既に手術が始まって30分が経過しており、 順調に手術が続行できれば、半日ほどかかるし、 もし切開だけで終わるのなら小一時間で終わってしまうので、 母親の説明だと 「手術時間が長ければ長いほうが経過が良い証拠」 と聞かされました。 ところが、残念なことにその約30分後、 主治医から家族控え室に手術が終了した旨の連絡が入りました。 がんは、胃の裏側から胃壁を突き抜けて広がっており、 腸にも転移しかけている、ということでした。 しかも、血中にもがん細胞が浸透するタチの悪い種類のようであり、 (いわゆるスキルスがん、と言うのでしょうか) 血液の循環を通じて、これから各部位に転移していくことは間違いない、 とりあえず抗がん剤を投与していくことになるが、 余命は「数か月」ということで覚悟して欲しい、 という主治医の厳しい見立てでした。 まるで、ヨメさんがお世話になった際の主治医の説明を 繰り返しそのまま聞いているような感覚でした。 この事実は、余命の部分を伏せて、 ほぼ同時に主治医から父にも伝えられたようです。 一度ならず二度までも身内を襲うこの事態に、 気が遠くなりそうでした。 母親のショックも大きく、 昨年秋は、嫁姑の関係ながら わが娘のように慕っていたヨメさんを看取り、 そして間をおかずに今度は伴侶が同じ病にかかってしまった、 ということで、その心痛はいかばかりか。 しかしその後は少し持ち直したようで一時帰宅も果たしつつ、 1回目の抗がん剤を投与し、食欲もさほど落ちずに推移していたのですが、 先週あたりから肝臓に炎症が生じたとのことで、 さまざまな数値が悪化し、 集中治療室に移されてしまいました。 それを契機に、容態は日増しに悪くなってきているようで、 現在は「多臓器がん」の診断。 骨にまで転移しているとのこと。 僕は仕事が忙しくてなかなか大阪に行けないため、 先週から今週初めにかけて 長男と次男を交互に派遣して見舞いに行かせました。 本人はたいそう喜んでいたようです。 しかし、がんは徐々に身体をむしばむスピードを 上げてきており、予断を許さない状況。 で、冒頭に書いたように、 来週から再来週にかけてがヤマ場、という話につながります。 わが家では身内を失うという大きな変化を 半年のスパンで二度も味わう、ということになりそうです。
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