Love Letter/作詞:岸谷香
Love Letter つるの剛士 作詞:岸谷香 作曲:鎌田雅人先日たまたま見ていたMステでつるのが歌った曲です。久々に日本語の歌詞にぐっときた・・・ヒット曲とか「いい歌だ」とかっていうのは、結局聴く人がそれぞれ個人的に感じることをどれだけすくい上げられたか、ってことでしょうね。そこに「技」はあると思う。多くの人が一度は感じたことのあるものを、さりげなく、しかしぐっと掴むような言葉、メロディ。今の自分にしっくりくるものが入ってきた時、心が揺さぶられたり、いい曲だと思えるのでしょう。他人がどんなにいいと言っても、自分の感情がマッチしないものには感じないでしょう。そういう意味で、この曲は「おっ」と思いました。「あぁまた顔も見ずに今日が始まる」とか「向き合えば歪んだ顔で言葉をなげる」とかね、うわぁ、岸谷ゴローとこういうことあるんだろうか、って思うくらいリアルだわ(苦笑)「恋はもう二度とは戻らないこと 君も気づいている そうだろう? 」なんてのは、言えそうで言えないことだったんじゃないのかな、「夫婦の歌」としては。(私は家庭内でよく言ってますが!)冷めてしまって離れていく恋の終わりを歌う曲はあってもね。まぁ改めて歌詞全部を読むと、やっぱり「元々結婚に夢持ちすぎだったんじゃ?」というような、奥居香流?な歌詞がちりばめられてて少々ひいてしまう気も。ただ、恋愛なら惚れたの別れたのという世界であるところを、現実には何も変わらない日常が続き、過去を懐かしむでも新しい恋を求めるでも,相手をつなぎとめるでもなく、今を壊すほどにも至らない、そんな10年経った結婚生活の色合いをすくい上げられる「今の奥居(岸谷)香」はなかなかです。ちなみに、彼女は私と同じ2001年に出産してますね。(椎名林檎ちゃんも)