施設では 2
秘密とは、認知症なので、手の掛かる人、入浴が困難な人を余所の施設で面倒を見て貰おうというのが実際の理由です。全ては人件費の問題なのです。3人に1人の職員をつけるのが基本ですが、この職員構成には、調理師、施設長、看護師、運転手、夜勤職員などが入ります。私はどこの施設にも所属していない本社の人間ですが、時にはどこかの職員としてカウントされていたかもしれません。ですから10人の入居者がいれば、常時3~4人の職員がいることになります。施設長、調理の人、もしかして私・・。すると動いている人は10人に対して1人か2人。施設長も職員としてシフトに入っています(ときに介護職でない施設長ですと、威張って手を出さないという話も聞きました。そうなるとますます人員のしわ寄せがきます)。私は一人で何軒も施設を担当しているので落ち着いていません。ですから実際はカウントできません。それに介護職の資格はケアマネしかないので、手をだすことはできません。調理の人や夜勤の人も人員ですので、入居者を見ているのは、常時やはり1人か2人となります。これではソフト面の充実は無理なのです。日中にどのようなレク、アクティビティメニューがあるかを、施設見学の際、聞いてきた人がいました。有老ですと、一時金が高い場合もあり、月の費用も大卒初任の月給では賄いきれない金額です。25~35万円ぐらいです。ですから日中のサービスメニューが気になるのも当然です。趣味の時間や倶楽部などが充実していると考えるのは当然です。入居者が満杯になれば、サービスメニューも増えてきますが、それにかける人件費をけちっているうちはむずかしい。有老の選び方はハードとソフト両面から充実している所を選ぶべきでしょう。比較的収入のよい有老でさえ、人件費に四苦八苦しているのに、介護保険だけでまかなおうとする特養は大変だろうなあとおもったりします。