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オコ2829

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2007年07月22日
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結局その夜も、
ジムはムーディナ雰囲気を作りながら
私をディナーに連れて行ってくれた。


常に女性をリードするような彼の全ての行動に
惚れ惚れしながら
私は雲の上を歩くようなふわふわした時間を過ごしていた。

食事を終えた私達は、
ビクトリアの夜景が見える山へと車を走らると、

その日は昼間から雲が少なかったせいだろうか、
こぼれて落ちてきそうなほどの星が
夜空に煌いていた。



その星を鏡のように映し出す
ビクトリアの夜景、、、



恋人と呼べる男性など持ったことの無い私は、
六甲の夜景でさえ行った事がなかったのに、

今はそれを通り越し、
王子様のような顔立ちの素敵な男性と
御伽噺にでてくるような夜景を見ている、



それも、
彼の暖かい腕が私の肩を回っているのだ、、、。


もう思い残すことは無い、
死んでもいい、とさえ思うほど
私は満足していた。


「道子、あっちがねダウンタウン、、、」


優しく彼が耳元で囁いてくれる、
彼の長い綺麗な指が指差す方向には
キラキラしたダイアモンドの塊が見える、、




少し強い秋風から
私を守るように彼は立ちはだかる、、、


そしてそして、

ロマンティックな長いキス、、、


「あああ、、、、、、、、、、、」



先週の、
ロベルトの蛸の吸盤が浄化されていく、、、


あの口臭が、
あの腋臭が、
あのたばこ臭い、
あの酒臭い、

あのキスが、、、


浄化されていく、、、




「あああ、、、、、」



長い長いキスを終えた私達は
いそいそと車へと戻っていった。


エンジンをかけながら、
少しエッチな顔つきで
ジムが私を見る、、、


さっきドラッグストアで買った
ベビーオイルを
握り締める私、、、



そう、
彼のその笑顔と共に、



「処女を喪失作戦」




第2ラウンドのゴングが再びなったのである。


                       続く



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最終更新日  2007年07月22日 08時38分10秒
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