湯河原温泉の「ままねの湯」
11月23日(水)は勤労感謝の日。
天気も雨模様だったので、表でのみかん作業は出来ません。
湯河原のホームセンターに買い物に行ったついでに、
湯河原温泉の「ままねの湯」へ寄ってきました。
雨の天気が、幸いしたんですね。
ここは、立ち寄り湯として利用させてもらってるんですが、素晴らしいんですよ。
そもそも地名からして「熱海」とか「湯河原」とか、昔から歴史的に温泉を示唆しています。
なんたって「お湯の河原」ですから。
万葉の古歌にも残されているんですよ。
足柄の土肥の河内に出づる湯の
世にもたよらに子ろが言わなくに
(足柄の土肥の川沿いに出る温泉のように、ほんとうに、動揺するとは、おとめ子は言わない)
万葉集 巻十三 3368 土屋文明訳
この「ままねの湯」も、やはりその通りで、千歳川沿いにあります。
ここの源泉口は、この浴槽のすぐ裏手、10メートルくらいでしょうか、すぐ近くにあるんです。
もちろん源泉かけ流しで、一切加水はしてなくて、成分をたもつようにしているんですね。
熱い温泉を部屋の隅の浴槽でためるようにして、コックひとつで温度調整をしてるんです。
普通の温泉施設では、温度は40₋1度かと思いますが、それに比べると高温のお湯なんです。
草津温泉の湯もみじゃないけれど、時として湯もみが必要な場合もあります。
なんたって源泉温度が85度の高温ですし、水をいっさい加えないわけですから。
おそらく効能を維持させる為ということもあるんじゃないでしょうか。
なによりも、その効能が素晴らしいんです。
私などは、畑仕事をしていると、切り傷や湿疹など皮膚に炎症を起こすことがあるでしょう。
そんな時、ここの温泉を利用する、不思議にそれが癒される抜群の効能をもってるんですね。
アトピーや火傷にもよいというんです。
そのために、遠路はるばる当時に来るお客さんもいるそうです。
おまけに、立ち寄りで1時間以内で、300円ですから。
財布の心配をしなくていいんです。
お医者さんかかるよりも重宝しているきらいがあるんですよ。
さすが湯河原です、こういう湯治場が、健在で続いているんですから。
とかくみられる儲け本位の温泉施設などとは、志が違うんですね。
なによりも温泉を大事にして、こだわっている「ままねの湯」です。