東京・多摩市の永山団地の朝市
東京・多摩市の永山団地では、1月13日(土)朝、定例の朝市が開かれました。
当方にとっては、6日(土)につづく二回目の朝市で、小田原のみかんを山積みしました。
今回の朝市では、永山団地の国際色の豊かな広がりを感じました。
これまでにも、インド人の方やアメリカ人の方が、みかんを購入してくれたことは紹介しました。
今回は、イギリス人の方と中国人の方が、購入していってくれました。
わたしも、最近では、ズケズケと聞くようにしているんです。
しゃべれない言葉を駆使して、『どこのお国の方ですか?』と。
一人は、背の高い男性の方でしたが、『イギリスです』と。
イギリスのどこか?と聞くと。『マンチェスターの近くです』と。
日本語がうまいけれど、どのくらい日本にお住まいか?『9年になる』と。
なんのお仕事で日本で暮らしているのか?『インターネットの会社で働いている』と。
もう一人は、女性の方で。『中国の北京の近くです』と。
『ここのみかんは、綺麗ではないけれど、美味しい』とのこと。
北京の方ではみかんがとれるのか?と聞くと、『採れない』とのこと。
「温州ミカンは、そもそもは「温州」の中国の南の方から伝わってきたはずだけど」ときくと、
『よく知ってますね、その通りです』と。
ここまでは、いとも自然な会話でしたが、
『園主さんたちに紹介したいので、みかんを購入している様子を写真に撮らせてくれないか?』と頼んだところ、現実に引きもどされました。
「プライバシーからして、後ろ姿だけでも」と頼んだんですが。後ずさりして、『ダメだ』と。
後から考えてみれば、当然ですよね。
中国の民主主義の状況からして、写真に残れば、どんな災いをきたすともわかりませんから。
『見た目にはけっして綺麗ではないけれど、ここのみかんは美味しい』と、すばらしい評価をいただいたんですが、その様子を写真でみかん農家の方たちに紹介しようとしたんですが。
現実の事態は、日本の社会では自然で普通のことですが、今の中国の人たちにとっては、それは注意がもとめられる事態にある。どこで、どのように写真が使われるかわからない、現実がある、ということなんですね。
さりげない会話でしたが、その国によっては、きびしい現実性を感じさせられる一コマでした。
しかし、永山団地がインターナショナルな、みかんの愛好家たちが暮らしている団地であることを、あらためて感じさせられました。ちょっとずつですが、片言の会話の中にも、国際性を感じさせられてます。
農家の人たちに是非とも聞かせたくなるような、すばらしいみかんの評価をいただいています。