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2005/11/18
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カテゴリ:DIY
駐車場の横に目隠しのフェンスを設置した。
デザインはオリジナルである。
幸いにして「木材の豊富」な会社にいるので、割れたり反ったりでお客様には出しにくい材料や、使い道の乏しい規格外サイズ、短尺材を寄せ集めてつくったフェンスである。
立水栓にもカバーをつけて、ちょっといい感じになったが、蛇口がそのままなのが少々気になる。

駐車場の横から斜めにリビングの中が見える。
なんとか効果的に、かつさりげなく目隠しできないかと思い製作したのがこのフェンスだ。
道行く人からすると、丁度斜めに部屋の中が良く見える。

前にも触れたが、「目隠し」は重要だ。
暮らしの快適性は効果的な目隠しによって大きく左右される。

日本の住宅の大きな特徴のひとつに「掃き出し窓」があるが、これが「生活丸見え現象」の元凶だ。
床の高さから窓が付いているので、ゴミを掃き出せるということで「掃き出し」窓なのだが、いまどき箒(ほうき)で掃除をする人はいない。
「掃き出す」必然性はなにもないのに、それでも「掃き出し窓」は存在する。
南向きのリビングの窓には、ほぼ例外なく採用されているが、そのため、家の中が無防備なほどに丸見えになってしまうのだ。

中を見せたくないのなら、せめて下半分くらいは曇りガラスにすればいいようなものだが、ほとんどの家は下側も透明だ。
最近は上下の仕切りのない、1枚ガラスのサッシが主流になって、なおさら丸見えになっている。

結果としてホームセンターの「よしず」が売れている。
お金を掛けて建てた家洒落た家にもかかわらず、リビングの前に「よしず」を立てかけた家が非常に多い。

その光景を見るたびに、「目隠しフェンス」の潜在的ニーズは予想以上に大きいはずだ、と思う。

ではなぜ掃き出し窓なのか?

日本人が掃き出し窓にこだわる理由。
第一には「採光」。
法律上の問題もあるが、南に面したリビングの窓からめいっぱい光を取り込みたい!という日本人の気持ちが大きい。

日本人の「南向き」へのこだわりは非常に強いが、それには合理的な理由がある。
夏の暑い日。太陽は高い位置を通るので。庇を長めにしておけば、南の窓から直射日光が入っることは少ない。
冬になると太陽の角度が低くなるので、多少庇が長くても直射日光が部屋の中に入ってきてぽかぽかと暖かい。

東側は午後から日差しが入りにくい。
西側は「西日」という言葉もあるくらいで、ジリジリと耐えがたい直射日光が部屋の奥深くまで侵入する。
かくして、当然のことながら南に窓がほしくなる。

第二には「通風」である。
本来日本の家屋には壁が少ない。
襖・障子を開ければ、風はほとんど障害物がないかのように家屋内を通りぬけることができる。
高温多湿の日本では「風通し」はきわめて重要だ。
体感温度を下げるとともに、住宅そのものを湿気から守るという効果もある。
最近の勝手口サッシには網戸がついたものが多いが、これも日本人が「風通し」を望んだ結果なのだろう。

さらに最近は折れ戸式のフルオープンサッシも登場してますます開放的になっている。

第三には、外の景色を見るため。
曇りガラスでも光は十分入るのだが、それでもやっぱり透明にしたいらしい。
外の景色が見える、ということに価値がある。
確かに透明な掃き出し窓の向うに景色が見えると部屋も広く感じられ、開放感もある。
だが、その分向うからも見られやすくなっている。

第四には出入りしたい!という気持ち。
住宅には玄関と勝手口という二つの出入り口がある。
が、しかし日本人は「掃き出し」窓からの出入りにこだわる。
実際にはどれだけ使っているかは分からないが、それでも「掃き出し」窓から出入りできることが重要らしい。
昔の日本住宅の縁側を想像してみよう。
縁側から草履を履いて外に出るという行為は、「暮らし」の中にあり、「暮らし」そのものを豊かにしてくれるものだ。
縁側から出て見る庭は、外であっても暮らしの「内」である。

庭を内側に取り込む窓、それが「掃き出し窓」なのである。

しかし、その一方で、日本の住宅事情では庭だけでなく「外部」まで取り込んでしまう。
それをシャットアウトするために「目隠し」が必要になる。





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Last updated  2005/11/18 12:38:35 PM
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