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カテゴリ:社員旅行
上海ヒルズ(森ビル)の100階展望台から上海の街を見下ろすと、すべてが眼下に見えます。 高さ492M。 川が見えますが、これが黄浦江といい、上海の中心部を蛇行しながら流れています。 ガイドさんによれば、揚子江沿いには山がほとんどないらしい。 ひたすらどこまでも平原が広がります。遠くは霞の中にぼやけながら消えていますが、建物以外の起伏はまったく見えません。 1時間あまり高速を走って蘇州に着きましたが、蘇州と上海の高低差は10Mもないといいます。 中国は共産主義の国ですので、土地の個人所有は認められません。 都市部の土地はすべて国のもの。 農村部は「集団」のものです。 上海に進出する企業は、まず、国から土地の使用権を買わねばなりません。 国は外資に土地の使用権を販売し、外貨を獲得します。これが開発のための原資になります。 上海バブルで土地が高騰すれば、地主である中国も潤い、基盤整備の資金も潤沢になってきます。 現在、上海周辺では、国家の威信をかけて、2010年の上海万博に向けて更なる基盤整備が急ピッチで進められています。 北京オリンピックの次は上海万博。 街中を掘り返してそこらじゅうで地下鉄の工事中。 北京-上海間 1318キロを結ぶ高速鉄道も工事中。 万博会場もただ今急ピッチで建設中。 取り壊し中かと思われるの古い住居群 横断幕の意味は「黄浦江(上海を流れる川)の両岸開発。良好な環境を創造しよう!」といったところだろうか?(あくまでも漢字の字面から想像) 中国は大きい。 大集団であるがゆえに、先頭が早く走れば最後尾との距離はどんどん広がっていきます。 「みんなが一緒に豊かになる」という共産主義の理念を捨てて、「豊かになれるものから先に豊かになる」という方針の大転換が行われたのは、とう小平の時代でした。 確かに上海の富裕層は、日本の富裕層を凌駕するほどの金持ちになったようです。 しかし、一方で、かつては無償であった医療や住む場所にもお金がかかり始め、共産主義ならではの社会保障制度がなくなったために、貧しい人はますます貧しくなっているといいます。 上海の人口は約1850万人。 そのうち上海に戸籍のない人が660万人。 格差・環境破壊・外資依存・一党独裁・・・ 世界は未曾有の大不況に突入。 いろんな矛盾を孕みながら、これからの中国はどう動いていくのでしょう。 折角この時期に上海に研修旅行に行くことができたので、今後の中国の動向にも関心を持ちたいと思った次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/09/01 05:44:02 PM
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