くり坊のひとりごと（blog版）

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• メタボな人々。

  月曜日。会社に保健所の保健婦さんがやってきて、35歳以上の社員を集めて、メタボリックシンドロームのついての講習がありました。とても分かりやすいお話でよかったです。今日の「目覚ましテレビ」でも、「メタボな人」について街角アンケート。おへそ廻りで85センチを越えると内臓脂肪の溜まりすぎ。ということで、85センチの赤いベルトを作って、道行くお父さん達を呼びとめ、腹に巻いてました。「あらー、届きませんね」という具合。デパートでも「メタボリックコーナー」が出来てるらしい。名前だけきくと、ちょっと近未来的なイメージもある。「メタルロボットコーナー」みたいな。メタボリックのそものもの意味を調べると、「代謝」のことで、体の中の物質やエネルギーの変化のことを差すようです。この「代謝」が正常に行われていない状態が「メタボリックシンドローム」なのでしょう。要するに摂取している量と、消費している量のバランスが悪いので、それが体内に溜まって、いろんな問題を引き起こすということ。ま、贅沢病ですね。すべて、栄養の過剰摂取と運動不足が原因です。これって、大自然の営みとも似てますね。動物や植物が死ぬと、それが微生物によって分解されるので、川の流れはいつも澄んでいました。大自然が浄化できる範囲であれば、常にきれいな状態が保たれる。昔、「サスケ」という忍者漫画がありました。その中で、敵の忍者が、サスケの家の水の樽に毒を入れる。サスケとその父はその水を飲んでしまうのだが、死なない。なぜなら、サスケの父は、毒を入れられることも予測して、樽の中に砂利や砂や土を重ねて「ろ過」するようにしていたのだ。ちゃんちゃん。というわけで、本来、大自然にもとから存在するような毒素は、土に染み込んでしまうと「ろ過」されて浄化され、それがきれいな地下水になる。それが湧き水となって、川に注ぎ、きれいな川の流れになる。だから、すべてを土に返して浄化してもらうのが本来の姿ねんですね。昔は、糞尿も畑のこやしにした。そのまま川に流せば川が汚れます。メタボリックシンドロームというのは、大自然の浄化力を超えて汚染物を垂れ流している状態に近いのでしょう。汚れきった川の流れや、よどみに浮かぶ白い泡、そしてビニール袋や、そこに沈殿したヘドロ。まさしく、メタボリックな血管のイメージにピッタリだ。うーん、こらはまずい。悪臭を放つドブ川を清流に戻さねば！というわけで、夜のお菓子（うなぎパイではない）も止め、夜な夜な近所を徘徊し始めました。まだ3日目ですが・・・。今のところ、目だった成果なし。

  2008/03/13

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• 道路よりも、「食料自給」と「脱石油」

  ロシアの大統領選挙とか、中国の「食の安全」問題とか、オーストラリアの干害とか、ここのところの原油だかとか。一方、道路にだけは途方もない予算をつぎ込んだり。自衛隊の態度は相変わらずで、大臣の答弁も開き直り気味。年金の方向性も定まらす、というより、日本という国が進む方向すら定まっていないようだ。国交省の外郭団体では、一人8万円の旅行が税金から支出されて、なおかつ「福利厚生の一環であり問題はないが、誤解を招くので今後はやめる」と国土交通省のコメント。問題ないと考えること自体が大問題で、なおかつ「誤解」とはなにか？国民の認識は明らかに「誤解」ではなく、「正しい理解」である。国民の税金を自分の収入のように考えているお役人の体質がなせる業であって、それ以外の何者でもない。そんなニュースを見るたびに日本の将来が不安になる。ということで、日本の安全保障を考えるとき、とにかく大事なのは「食料自給」と「エネルギー自給」だと思う。とにかくこの二つは急務だと思う。道路特定財源の10年延長よりも、その財源を使った「食料・エネルギー自給率100パーセント　10ヶ年計画」の方が余程重量だ。道路がなくても死なないが、食料がなければ死んでしまう。日本のような食料自給率の低い国が「食料封鎖」されてしまえば、これは完全に兵糧攻めなのである。戦国時代であれば、完全に敵意をもって城を包囲されるのであるから、決死の覚悟で打って出ることもできるが、「自国の国民の食料を優先するので」なんて言われると返す言葉もない。次には、エネルギー源の確保だろう。すでに日本国内には、相当の資源が存在する。そのほとんどはすでに何らかの形で建物が商品になっているものだが、その多くは再利用が可能なはずである。経済大国日本は、ある意味で、すでに資源大国でもあるわけだ。再利用率100パーセントなら、今の状況を維持できる。ただし、再生にはエネルギーが必要だ。そのエネルギー源を海外に頼っていては意味がない。石油や天然ガスがないのなら、太陽熱、太陽光、水力、風力などの自前のエネルギー源で自給できるようにしなければならない。ロシアなんかにエネルギーの覇権を握られて言いなりになるなんて、これはやばい。「足元を見やがって」なんて悪態をついても、所詮負け犬。今のうちに何とかしないと手遅れになってしまうだろう。道路を作ってる金があるのなら、食料自給とエネルギー自給にまわしたほうが余程安心して暮らせると思うのだが・・・。

  2008/03/08

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• イージス艦と三浦和義

  最近のニュースと言えば、「イージス艦と漁船の衝突」と「三浦和義逮捕」の二本立てだ。ただ、この二つの問題に重要度といえば、相当違う。イージス艦問題は、防衛省そのものの体質やあり方が問われる国家的な問題であるのに対し、一方はただの三面記事である。三浦和義が捕まろうがどうしようが暮らしにも全く影響はない。ただの野次馬的興味をそそられるだけだ。イージス艦と漁船との衝突問題に絡んで、大臣は責任をとって辞任しろ、なんて野党の意見もあるが、とりあえずその必要はないと思う。大臣が辞めれば、それだけでなんとなく幕引きムードになってしまうが、防衛省の体質を変えるにはこれ以上のタイミングはないはずだ。逆に、こういう問題の起こった時でないと、改革は困難だろう。防衛省といえば守屋事務次官の汚職問題というのがあったが、あの事件も結局、守屋事務次官のその妻が悪いということで終わってしまった気がする。妻が業者におねだりしたとかいった、「三面記事」的な終焉を迎えてあとは尻すぼみ。「イージス艦機密漏洩問題」というのもあった。もし、石破防衛大臣が本気で防衛省の改革を行なうなら今しかない。逆に、今出来ないのなら、将来にわたって彼には改革する力も意志もなく、「ただの防衛通の政治家」ということで、不祥事の責任をとってやめてもらうしかない。そういう意味でも、今後の大臣の対応というのは結構気になるところだ。以前聴きに言った中田横浜市長の話を思い出す。「いざというときに何が出来るかというのは、常日頃からどれだけ準備を重ねてタイミングを見計らっているかで決まる」やはり、そういうことでしょう。お役所には「抵抗勢力」がいっぱいいる。仕事はしなくても、言い訳だけは一生懸命考える。そんな中で改革をしようとすれば、ただ単に正論を振りかざすだけではなく、タイミングを見極めることが大事になる。福田総理なり、石破防衛大臣なりが常日頃から「防衛省の体質を変えたい」と考えていたなら、この機会は絶好の機会だし、もしそうでなければ「おいおい、面倒なことを起こしてくれたもんだ」というだけのことになるのだろう。行方不明の漁船のお二人についてはこの上なく不幸なことではあるが、これを機に日本がよい方向に動いていけばいいのだが・・・・。

  2008/02/26

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• 縮景園の梅

  縮景園に梅を見に行ってきました。縮景園というのは、広島市内にある、江戸時代のお殿様の別邸です。私の奥様と県立美術館に「日展100年展」を見に行ったついでに寄ってみました。曇り空で、少々風が強く、気候は完全に冬なんですが、そんな中でも、梅は可憐な花をつけてます。まだ4分咲き、といった感じですが、やはり桜にはない「品」とか「可憐さ」というのがありますね。日本で「花」といえば、やっぱり桜ですが、奈良時代までは「梅」が花の代表だったとか。ここ最近、「桜」系の歌は結構ブームですが、不思議と「梅」は流行りません。赤い花は君で、白い花が俺だよ、ベイビー♪俺達はいつでも紅白梅のように仲良く寄り添ってきたんだ♪君は、まるで梅の枝ぶりのようで、しびれるぜ♪みたいな。やっぱり、無理か・・・。桜というのは確かにきれいですが、やっぱり「塊」として美しいんですよね。とにかく大きな桜の大木とか、桜並木とか、山全体に咲き誇る桜の花とか。その集団性と潔さが日本人好みなんでしょうね。一方、梅はというと、やっぱり個々の「木」が大事だんですね。枝ぶりとか。花にしても、桜みたいに「塊」として描かれることはほとんどなくて、一つ一つの花の位置とかも、枝ぶり同様にしっかり描かれるような気がします。そんなことを思いつつ、寒風の中、梅を見てきたのでした。

  2008/02/24

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• 「ペレットストーブ」のニュースを見ながら。

  ペレットに関してニュースをやっていたので思ったことを書こうと思います。ペレットとは、小さな固まりを意味する言葉らしいのですが、今回のペレットは、木を砕いて乾燥し、それを加圧して固めて錠剤状にして「燃料」のことです。前回のブログでも書きましたが、研修＆社員旅行で北海道に行ってきました。なにより驚いたのは、室内が異常に暑いこと。暖かいというよりも「暑い」という印象でした。屋内に限れば広島よりもよほど暑いのですが、それだけ「暖房費」がかかっていということなのでしょう。驚いたのは工場の中まで暖かいこと。「空知単板工業」でも、中で働いている方が半袖だったりしてました。（製品の品質保持という理由も暖房の大きな要因だそうです）この工場では、工場から出てくる木の端切れなどを利用してボイラーを動かし、スチームを工場内に送って暖房に使っているとのことでした。大掛かりな設備を設置できる工場では、廃材を直接ボイラーに入れて燃やし、その熱を暖房などに利用することもできますが、普通の家庭では無理ですね。薪ストーブというのもありますが、まめに薪をくべないといけないですし、薪自体がなかなか手に入らない。燃焼効率も決してよくないです。また、設備にもお金がかかりますから、お金持ちの趣味としてはいいですが、一般庶民には無理です。結局、手軽な石油ストーブが一番安全でコストも安かったのでしょう。いやー、寒い地域というのは、暖かい地方ではかからない経費がかかるので大変ですね。原油の高騰は、北国の方々は死活問題だと盛んにニュースで取り上げていますが、まさしくその通りでしょう。なにしろ、燃料代が倍以上になったわけですから、いろんな「コスト計算」が根底から変わってきてしまいます。そこでにわかに脚光を浴びてきたのが「ペレットストーブ」ペレットというのは、木屑を固めて錠剤状にしたもので、いわば小型の薪です。ただ、薪の場合には形がバラバラで規格化しにくいし、ストーブの場合には薪の補充を怠ると当然消えます。その点ペレットストーブの場合には、ペレットをストーブのペレット入れに入れておくと、自動的に少しずつ補充されて燃える。使い勝手も思ったよりよさそうでした。テレビによれば、灯油の高騰で既にペレットの方がコストが下がってきたらしい。（灯油とペレットを熱量換算した場合）さらに、二酸化炭素の排出量も抑えられる。ただ、難点は「高い」こと。現在、量産するほど売れていないらしく、価格は１台45万円とか。量産されて１台10万円くらいになればドーンと売れそうですね。なにしろ山には倒木や、間伐すべき木はいっぱいありますし、石油資源のない日本としては代替できるものはしたほうがいいに決まっています。最近は植物からバイオエタノールをとって燃料にする割合が増え、結果としてもうもろこしなどの飼料が不足し、結果的に食品全体が値上がりするという状況になってきています。木材からもバイオエタノールは取れるのですが、何しろ手間がかかる分コストも高い。木材の大きな特徴のひとつは「燃える」ということなので、これを利用することは大事ですね。極端な話、日本中のストーブをすべてペレットにしてしまえばいいんじゃないかと思うんです。量産によって、ストーブもペレットもコストが下がる。日本の山は荒れ放題で、緑の砂漠、なんていわれるくらいでけど、間伐材や、枝だって利用できるし、いいと思うんだけど。国ももっとそういうことも積極的に推し進めれば、国民にも危機感が高まるはず。今問題になってる「ガソリン税暫定税率」の問題も、道路建設に使うから問題なのであって、本来は「環境」に使うべきでしょう、やっぱり。道路「がきれいになると、燃費がよくなるのでエコ」なんて言い訳みたいなことは言うのはやめて、地中から掘り出したもので、二酸化炭素を放出しているわけだから、それこそ「環境」のために使うのが正しい。受益者負担ならぬ、加害者負担というところ。極論すれば、石油を原料とするものすべてに「環境税」を掛け、そのお金を「ペレットストーブ」や「太陽光発電」「太陽熱給湯」なんかの補助にしたり、寒冷地の方への補助に使う。やっぱり、環境省だけじゃなくて、国全体が「環境を守る」という強い姿勢を見せてもらわないと、国民は分からないですね。「ものを大事に」といいながら、親がものを大事にしなければ子供には伝わらないのと同じでしょう。「本気だな」そろそろ、そう思わせて欲しいものです。今年は「洞爺湖サミット」というのもあって、「環境」が大きなテーマとなるらしいです。日本はここで、環境についての強いリーダーシップを示すことを望みます。マジで。

  2008/02/19

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• 「共存共栄」の社風　北海道　【空知単板工業】 研修

  1月8日。社員研修で、北海道の「空知単板工業」を見学させていただきました。(「さん」をつけたいところですが、敬称は略させていただきます）「そらちたんぱんこうぎょう」と呼びます。社名を聞いただけではなにやら「短パン」を作っているアパレルメーカーかと思ってしまいます。それくらい「単板」という言葉は一般の方のなじみがないのですが、木質建材業界では欠かせない言葉です。「単板」とネットで検索してみると、半分以上は「アコースティックギターのボディ」に関する内容ですが、建材業界の「単板」とは意味が微妙に違います。ギターの場合には「合板（薄い木を貼りあわせたもの）」に対し、貼りあわせずに、1枚の木を使うということで「単板」と言うようです。一方、木質建材業界で言うところの「単板」とは、「合板」にする前の、「薄い板」を指します。おそらく、「合板」にする前の材料ということで、「単板」と呼ばれたのでしょう。中でも特に、合板の表面に貼って、仕上げとするための「単板」を「化粧単板」と呼びます。ここで、お住まいの家を観察してみてください。まずは「床」を見てみましょう。たいていは「木」でできていると思うのですが、床の9割くらいは「合板」の上に「化粧単板」を張ったものです。きれいなオークだったり、メープルだったりすると思いますが、それは通常表面の0.3ミリ程度の厚みです。で、この「化粧単板」の国内では独走状態のトップメーカーが今回見学させていただいた「空知単板工業」です。創業は昭和47年。北海道産の広葉樹を薄くスライスして家具や床の表面材用に販売を開始されました。そもそも広島にある会社が北海道の工場を見学させていただくことになったのかといえば、七福醸造が主催して、愛知県で行われている「100キロウォーク」にうちの社長が参加し、そこで今回お世話になった「空知単板工業」の社長も参加されていたのがご縁です。人のご縁というのは本当に不思議なものです。さて、訪問した1月8日は天気もよく、北海道としては比較的暖かい日だったようですが、それでも氷点下。工場の軒下には長ーーいつらら鍾乳洞のごとくぶら下がっておりました。私たち一行20名あまり。3時間にわたり、松尾社長自ら説明に加えあっていただいて、3箇所の工場をしっかりと見学させていただきました。製品以上に印象に残ったのは・工場の方々が皆さん親切で、気持ちいい・工場の中がとても清潔で気持ちいいということでした。松尾社長をはじめ、案内していただいた方、工場で実際に働いている方まで、例外なく「気持ちいい」のです。軒先のツララまで頬ずりしたくなるくらいです。見学を終わって、広い休憩室に通されました。そこに「35周年記念」の寄せ書きを発見。おそらく200名あまりの社員の方々が、25周年を迎えた会社へのメッセージを寄せ書きしたものでした。「ここで働けて幸せです」「空知単板ありがとう」「社員でよかった！」記念の寄せ書きなので、悪いことは書きにくいでしょうが、伝わってくるのは「書けといわれて書いた」という感じではなく、「伝えたいことを素直に書いた」という印象なのです。さらがら、恋人へのメッセージに近いものが感じられました。また、この会社の主催で、1年1回の「100キロウォーク大会」を開催。すでに6回。僭越ながら、「空知単板工業」の社風を私なりにまとめれば「共存共栄」ということなのだと思います。社員全体の共存共栄。社員と家族を含めた共存共栄。会社と地域社会との共存共栄。得意先との共存共栄。そして、木と人との共存共栄。「共存共栄」という言葉はすでに使い古されて何の新鮮味もない言葉です。あまりに簡単に使われるために、かえって胡散臭い感じさえします。しかし、この会社のすごいところは、それを常に実践し、社員の方々にも浸透し、しっかりとした社風にしているところです。それが、にじみ出る「気持ちよさ」になっているのだと思います。生産の技術の高さは、そのシェアの高さで明らかですが、やはりこの会社の気持ちよさは最高です。会社というのは「利益を上げる」ために存在するかのような風潮が目立ちます。「もの言う株主」なんて言葉生まれ、世の中の傾向としては「社員の幸福より、株主の利益」を優先するようになっているようです。企業が存続するためには確かに「利益」は不可欠です。慈善事業のような企業経営で会社をつぶせば、経営者は「馬鹿」だと言われるでしょう。しかし、本当の企業価値というのは、そこに働く社員がいて、その家族がいて、幸せな暮らしがあって、暮らしやすい社会があって、その状態を長く続けていくことだと思うのです。会社の残った利益というのは考えようによっては「残りかす」のようなもので、本当の企業価値は、企業活動の過程で生み出されるそういった数字では計ることができないものだと思うのです。その会社の存在意義を守るために、社長を含めた社員全員が一丸となって会社を盛り上げていく。その先頭に社長自らが立って、社員の誰からもよく見える位置で動いている。思えば短い見学時間でしたが、そんなことがしっかりと感じられる研修でした。本当にありがとうございました。

  2008/02/15

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• 「中国産ギョーザで食中毒」に思う。

  昨夜から、「絶対に食べないでください！」と、強い口調でキャスターが訴えている「中国産ギョーザ　食中毒事件」その会社が生産しているものすべてが回収されるようだが、これを機会に「食」というものをしっかり考えてみたい。100円ショップや衣類であれば多少悪くても「命」に関わることはないが、口に入るものとなると話は別だ。中国産のうなぎのホルモン剤問題や、ダンボール肉まん、野菜の残留農薬問題などなど、ここのところ中国産の食品は問題が多い。その影響か、確かにスーパーマーケットから「中国産野菜」は減り、うなぎも「鹿児島産」がほとんどだ。が、一方で、これまで意外にも問題にならなかった「冷凍食品」で問題が起こった。妻いわく。「冷凍食品なんか、ほとんど中国産よ。野菜なんかも、冷凍の方が安いんじゃけえ」。なるほど。生の食材としては人前から姿を消したかに見えたが、実際にはそうでもなかったらしい。冷凍食品などの加工品は、確かに素材価格も人件費も圧倒的に安い中国で作るに越したことはない。ただ、加工されたものは「野菜」「うなぎ」など、ちゃんとした姿をしたもの以上に怪しい。ロース肉の偽装は難しくても、ミンチになるとガンガン偽装できてしまうのと同じ理屈だ。ミートホープの偽装事件の時にもニュースでやっていたが、あらかじめ想定された素材なり薬品なりが入っているかどうかの判定は出来るが、想定しないものが入っていた場合は分からないらしい。だから「加工食品」はたちが悪い。さらに、お弁当や食堂で食べているものも「中国産」が多いに違いない。今朝のニュースで、回収対象の商品を紹介していたが、業務用というものが非常に多い。おそらく、実際の流通量は業務用が主体なのではないだろうか。一般に中国食品アレルギーが広がって、「中国産」ということが分かりやすいものは買われなくなったが、「中国産」という看板をつけていないものは巷に溢れている。うちの会社で頼んでいる弁当は三百数十円。中国産を使わない限り無理だろう。「安い」「早い」「簡単」を追い求めるあまり、いつの間にか食生活全体が「他人まかせ」になったしまったようだ。今こそ、賢い消費者の賢い選択で社会を変えるべきときだと思う。

  2008/01/31

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• 垂直方向の環境負荷を考える。

  「マイレージ」という、モノの移動に伴う環境への負荷というのは確かに大きいですね。「地球上をCO2を排出しながら、大量の「モノ」が移動している」ということが分かってきたとしても、実際それをコントロールすることは難しいです。日本では石油は出ませんし、工業製品についても各国独自の技術があります。また、最終生産国がどこかということは分かっても、その原料にまで遡ることはほとんど不可能でしょう。日常生活の中で意識できるのは、やはり「食品」くらいかも知れませんね。モノには、実はもうひとつ大事な側面があります。水平方向の移動ではなく、いわば垂直方向の「変化」です。例えば、山で木を切って里に持ってくる。これが水平移動。その木を削って「まな板」を作る。これが垂直方向の「変化」です。資源を地下から掘り出して地上に出すことも「垂直」ですね。すべての「モノ」は、水平と垂直の「環境負荷」を内在しています。そういう目で「モノ」を見てみると、今まで見えなかったものが見えてきます。例えば前述の「まな板」。これは料理の際に食材をカットするための台という機能を持っています。まな板には「木製」と「樹脂製」がありますが、果たしてどちらの環境負荷が少ないでしょうか？木の産地がどこかということも問題ですが、木という素材は限りなく素材に近い状態でも使用可能なものです。基本的には「削る」という作業だけで「使える」ようになります。樹脂はというと、原料は石油。地下から掘り出して、これを精製して、さらに化学的に反応させて「樹脂」の元を作って、さらに成型してやっと「まな板」になるのでしょう。細かなことは分かりませんが、地下から掘り出してから様々な工程を経て「まな板」になるのだろうということは容易に想像できます。そうすると、目の前の「まな板」から違う意味も見えてくるでしょう。ただし、だからといって「木のまな板」を使いなさい、というのは少々短絡的というものです。樹脂のまな板が存在するのにはそれなりに理由もあるはずです。例えば、・木のまな板にカビが生えるのが嫌だ・・木のまな板が少しでも反って来るとうまく切れない。・樹脂の方が安い（いいまな板と比べれば）・抗菌まな板が欲しかったなどなど。確かにそういうこともありますね。これまでの商品選択のポイントは、主に価格と機能・品質でした。いわゆる「費用対効果」というものです。効果には、機能も入りますし、自分の健康を守るとか、ステータスが上がるとか、いろんな要素がありますが、直接自分が受けるメリットです。しかし、最近はこれに「環境」という要素も加わってきました。環境への配慮というのはメリットを一人占めにすることはできません。仮に100人の人が居れば、自分が受けるメリットは100分の1なので、残りの99パーセントは他人のメリットになります。逆に、他人が出したデメリットも否応なく蒙ってしまいます。もし、損得勘定で考えるなら、「環境に配慮」するなんて、明らかに「損」です。自虐的な人か、よほど人間の出来た人でなければ「喜んで」出来るものでもありません。ただ、ものを選ぶとき、買おうとするものの「環境的な価値」を少しだけ考慮すれば、少しずつ「売れ筋」も変わるでしょう。LOHAS（ロハス、ローハス）というのはその典型ですね。住宅にしろ、食べ物にしろ、インテリアにしろ、「ロハス」を意識した市場というのは確かに広がってきていますね。「ナチュラルな生活を演出」なんて、どうも「形」が優先されているようにも思いますが、いろいろ考えるきっかけになればいいですね。

  2008/01/21

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• ものの「マイレージ」

  マイレージという言葉は、航空会社の特典として有名ですが、内容としては利用距離によって、ポイントが溜まり、無料の航空券などに利用できる仕組み。「マイルが溜まる」なんてほくほく顔で言ったりします。マーレージということばは私にとってはあまり耳慣れないものでしたが、本来の意味を調べてみると-------------------------------------------------------------------------------------------mile・age [id] ━━ n. マイル数（による運賃）; （マイル数計算による）旅費手当 （mileage allowance）; 走行距離; 燃費; 〔話〕 有益性, 耐用年数.（エクシード英和辞典）-------------------------------------------------------------------------------------------「マイレージ」で国語辞典を引いても該当がありませんので、日本人の認識としては「マイレージ」＝航空会社のサービスということになるのでしょう。「フードマーレージ」という考え方はすべての「物」に応用可能です。モノが移動すれば、そこに輸送のための「環境負荷」が内在している、ということになります。その場合の「マイルが溜まる」というのは「マイルが溜まっちゃったよ」と眉間にシワを寄せ申し訳なさそうに言わねばなりません。朝、布団で目覚めます。かけている羽毛布団の羽毛は例えばポーランドから。パジャマは中国から。朝ごはんのお米はかろうじて国産ですが、もしもパンであれば小麦粉はアメリカから。もしも卵があれば、卵は国産だが、卵を産む鶏の餌の材料は輸入品。新聞を読み、トイレに行く。新聞紙、トイレットペーパーは日本で作られるが、その原料のパルプは輸入品。服に着替えるが、衣料品のほとんどがすでに中国製。靴を履き、車に乗り込み、エンジンをかける。確かに、靴や車の最終工程は国内かもしれませんが、原料（皮や、鉄、原油）はほとんど輸入品。目覚めてから会社に出かけるまでに手にするものでさえ、簡単に書いてもこれだけのマイレージが溜まってしまうわけです。世界中をいろんな「モノ」がガンガン移動しているわけで、そのために化石燃料が燃やされてCO2になります。中国を中心としたここのところの世界的な好景気で、どうやら貨物船が足らないようです。たしか去年のNHKスペシャルでもやってましたが、海運業界は「造船ラッシュ」。中国は世界の工場となり、中国を中心とした輸入、輸出が急激に伸びているので、それを運ぶための船が足りなくなった。そして、世界の工場である中国では、安い労働力と、甘い公害規制、低い環境意識を武器に「モノ」を作り、都市部はスモッグに汚染され水質も悪化。それが風や海流に乗って日本にも少なからず影響が出始めているようです。昨年九州が襲われた光化学スモッグは記憶にあたらしいところですね。風や海流を利用する分には「マイレージ」云々という問題はありませんが・・・・。

  2008/01/17

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• 地産地消と「フードマイレージ」

  フードマイレージという言葉がある。恥ずかしながら、私も先日のテレビ番組で知った次第。食物の重量Ｘ輸送距離であらわすものらしい。手元に届いた食材は、産地から届くまでの間に「輸送」という形で炭酸ガスを撒き散らしている。環境問題で省エネを論ずる時、意外にこの視点が忘れられ勝ちになる。環境省の主導で行なわれている「チームマイナス6パーセント」という運動があります。暮らしの中でできる「省エネ」などの環境保全行動を心がけよう！ということで、ＨＰでも細かく「出来ること」の内容を紹介してあり、なるほどと思うこともいっぱいある。しかし、不思議なことに、この中には「フードマイレージ」についての言及はない。（ちらっと見てみた範囲ですが・・）環境を守るという意味での、最も直接的かつ有効な手段が「消費行動」です。資本主義社会は需要と、それに対応した供給で成り立っているので、「需要」が変われば供給が変わる。即ち、「消費活動」こそが「世の中」の姿を決める「根源」なのだ。ただ、環境省が「フードマイレージ」の問題を前面に出せないのは、外務省とか、農水省とか、経済産業省とかとの兼ね合いが難しいからに違いない。日本の食糧自給率はカロリーベースで40パーセント程度で、先進国中最下位。当然輸入量が多いわけで、「重量Ｘ輸送距離」というフードマイレージの数値も高くなる。「地産地消」という言葉がある。「地域生産地域消費」の略で、「その土地で出来たものを、その土地で消費する。」という単純なことだ。安全で健康にもいいし、環境への負担の少ない。しかし、「減反」は今も続いている。日本人が米を食べなくなったのが原因である。その分、パンやパスタなどの小麦食品は増加の一途。狭い国土、低い食料自給率の中で、今でも農地の面積は減り続けている。これも結局、日本国民の「消費行動」の投影なのだが、日本人はもう少し危機感を持ったほうがいいと思う。

  2008/01/08

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• 「雨不足で海苔が不作」で思うこと。

  今日のお昼、弁当を食べながら会社のテレビを見ていると、「広島県福山市の養殖海苔の収穫が、雨不足のために不作」というニュースをやっていた。何で、雨不足で海苔が不作なんだろう？そう思ってニュースを見ていると「雨不足のため、養分が不足し、収穫は例年の3分の一だということです」とのこと。牡蠣の養殖業者が植林活動をしている、という話もありましたが、海の恵みは山からもたらされるんですね。山に降り注いだ雨が地下水や、河川の水となって、ミネラル分とかいろんな栄養素を運んでくる。海の水が蒸発して、それが山に降り注ぐ。雨は森の土壌に染み込み、地下水となって、また湧き水となって川へと注がれる。その水を人間は田畑に利用し、さらに河の生き物を育み、海に至っても海の恵みをもたらしてくれる。この水の大きな循環の中で、太陽の次に重要な役割を果たしているのは「森」。昨今、荒廃した山林を何とかしようと言うことで、「森林環境税」なるものが導入され始めている。各県単位で一人500円程度の税金を徴収して、それを財源に森林の保護育成を行なおうというものだ。その主旨には賛成だ。森は林業家だけのものではない。そういう意味では、各県単位というのもおかしい話だ。森の多い県は人口が少ない。少ない人口で、大きな森を維持することになってしまう。やはり、ここは、国家レベルで考えないといけないのだろう。ただし、ここでもやっぱり気になるのが「公務員の天下り」「特殊行政法人」問題だ。お金を集めたら、それを出来るだけその目的のために有効利用してもらえるなら文句はない。しかし、集めた金の多くの部分を、職員の給料や、それに伴う不効率な公共事業に使われたのではたまらない。厚生省、防衛庁の問題がホットではあるが、その前には松岡農水大臣が自殺した「緑資源機構」の林道整備汚職問題なんかもあった。国を信用できない、というのは本当に悲しいことですね。

  2008/01/07

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• 2008年　　先ず、隗より始めよ。

  2008年の新年がやってきました。去年一年、いい一年でした。でも、本当はもっと意味のある一年にできたんじゃないかとも思うわけです。本ももっと読めたでしょうし、たるんだ肉体のシェイプアップとか、仕事もそうだし、通信教育で書道なんて始めてみましたが、最近は筆も持ってないし、絵も書きたいと思いつつ、結局何もかけず。人間って、結局、そういう後悔をしながら年を重ねていくんでしょうけど、そんな中でも、2008年に自分ができたこと、というのを残したいですね。仮に100歳になったとき、１年ずつ振り返れれば素敵ですね。で、「まず隗より始めよ」という故事を思い出しました。----------------------------------------------------------紀元前４世紀。燕の国の昭王は有能な人材を集めたいと思い、宰相の郭隗に相談しました。郭隗いわく「昔、千里を走る馬がを求めている王がいました。しかし、見つけることができません。そこにある男が進み出て、私が探してまいりましょうという。王はその男に大金を渡しましたが、その男が大金で買ってきたのは死んだ馬の骨でした。王が怒りましたが、その男は言いました。死んだ馬でさえ大金を出して買うのだから、生きている名馬であればどれだけのお金がもらえるのだろうと、続々と名馬が集まってくるでしょう。果たして、それから１年もしないうちに、王は3頭の千里を走る馬を得たということです。もし、王が優れた人材を求めるなら、まず私のような取り柄のないものから厚く遇するべきでしょう。そうすれば、あんな隗のような者でさえ厚遇されているとなれば、続々と有能な人材が集まってくるでしょう。」程なく、燕の国には続々と人材が集まり、大いに発展した。------------------------------------------------------------という故事で、一般的な意味はあれこれ言わずに、先ずは自分が積極的に物事を始めるべきだ。言い出しっぺから、行動を起こすべきだ。という意味に使われます。上の故事から、この意味に至るには少々飛躍があります。実際には、死んだ馬を高い値段で買ったとしても名馬が集まる可能性は相当低い。。かえって、駄馬を高く売りつけようとする者の方が圧倒的に多く、その段階でお金が続かなくなるに違いありません。そんな話に乗せられる王は「やばい」です。隗が昭王に言ったのは、「無いものねだりをするよりも、今あるものを大切にしなさい」ということに他なりません。今あるものを大切にすることで、その「心」に人が集まってくる、ということでしょう。不満を言う前に、まず、自分の身の回りをしっかりと見つめてみる。すべてのきっかけは遠くにあるわけではない。必ず自分の身の回りにある、ということなんですね。なにかを欲するなら、まず自分の身近なことから始めてみる。不満を言う前に自分にできることがあるはずでしょ、という戒めですね。そう思いながら、改めて自分と、自分の身の回りを見つめてみる新年でした。本年もよろしくお願いいたします。

  2008/01/01

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• ご趣味は？

  ご趣味は？一昔前のお見合いの席を象徴する問いかけである。実は今年の秋に、家内のおばあさんが亡くなった。96歳というから大往生である。家内の実家は尾道だが、尾道のあたりでは、葬儀の前に「立飯（たてはん）」といって、親戚一同にお弁当が出る。葬式が終わり、火葬場でお骨をひろったあと、今後は「仕上げ」といって、少し豪華めのお弁当が出される。親戚一同集まっての会食なので、昔話に花が咲く。葬式といっても「大往生」なので、悲惨さというのは微塵もない。あちらこちらで、「久しぶりだ」とか「大きくなった」とかいう話で盛り上がる。が、残念ながら私の立場は完全に「ＡＷＡＹ」。家内と、その両親くらいしか面識もなく、少々心細い気持ちになる。さて、その会食の会場で、家内の父親の兄弟の長女の旦那さんという人から質問を受けた。(簡単に言えば、家内のいとこのご主人だが）「ご趣味は？」さて、どう答えようかと一瞬考えていたとき、家内が答えた。「読書です」一気に場が寒々とした感じがして、質問した人も返事に困った様子。その時、こういう質問にもちゃんと、広がりのある回答を用意しとかないといけないな、と思った次第。とはいえ、考えていれば返事に困る質問だ。確かに「読書」は好きで、少しでも時間があると、本を開いてしまう。が、趣味とは言いがたい。わざわざ時間を割いて、という感じではなく、暇を見つけてという感じだ。そういう意味では、撮り溜めたビデオを暇な時間にみるのと同じなのである。読書に匹敵する当たりさわりのない趣味に「音楽鑑賞」というものがある。ただ、今時音楽を聴かない人のほうが珍しく、あえて「音楽鑑賞」というからには、100万もするオーディオを持っているとか、毎月コンサートに出かけていると言うくらいでないといけないような気がする。そう思って自分の趣味について考えてみた。結論からいうと、何もかも中途だ。ギターは中学時代に始めたが、一向に上達せず、アカペラで歌うよりはマシという程度だし、絵を描くことは好きなのだが、とても「趣味」と言えるものではなく、日曜大工というのも、特別休日にしたいわけでもなく、ゴルフもしない。その他のスポーツも、たまに市のスポーツセンターでバトミントンをするくらい。パチンコや競馬などのギャンブルも一切しない。パソコンのゲームは好きだが、趣味というにはさびしいものだし。思えば、何一つ自信を持って答えられるものがない。なにもかも中途半端。ここが私の最大の欠点なのだろう。先週の「ブロードキャスター」だったと思うが、作家の浅田次郎がゲスト出演していた。フリーター云々のテーマの時の彼のコメント。「作家なんて40代でデビューする人だっていっぱいいるわけだし、ひとつのことをずっと飽きずに続ける人には、天才だって勝てないんですよ。」そうだよね。すごく実感。どんなダイエット方法でも、1年間続ければ必ず効果があるっていうし、逆に、どんな優れた方法でも、続けなければ効果がないらしい。もうクリスマスも過ぎて、今年も残り僅か。来年は自信を持って答えられるような趣味を持ちたいと思う。さて、何にしようか。

  2007/12/28

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• クリスマスに「省エネ」を考える。

  クリスマスのイルミネーションは冬の風物詩ですね。青色発光ダイオードを発明した中村さんの訴訟のごたごたは3年くらい前でしょうか？あっという間に世の中のには発光ダイオードが溢れかえってます。やや冷たさのあるシャープな光は少々情緒にかけるものの、エネルギー効率は非常にいいらしいです。3倍も効率がいいから、流行の「エコ」でもあります。ニューヨークのロックフェラービルのクリスマスツリーは毎年ニュースになるが、それも今年かLEDになりました。----------------------------------------高い照明効果をより少ないエネルギーで供給できるので、去年よりも照明の数を増やしても消費電力は昨年以下になる。だから「エコ」なんですね。より少ないエネルギーで、最大の効果を得ようと世界で一番努力してきたのは日本ですね。エアコンだって、冷蔵庫だって、掃除機だって、買い換えるたびに「省エネ」になってます。パワーはアップしているのに、消費電力は減ってるなんて、素敵です。だからその分、新たな電化製品を購入し、さらに各部屋にエアコンやテレビを増設する。トイレの蓋が勝手に開いたり、音楽が流れたりする。各部屋にエアコンがあり、いるのは一人だけ。日本人一人一人は「快適」を持ち歩いて過ごしているから「団欒」というのがなくなったのかもしれないですね。昔は囲炉裏を囲んだり、コタツを囲んだりしてましたが、そこには「快適」があったからでしょう。家の中で一番暖かい場所。一番明るい場所。そこに家族が集まって、「団欒」がありました。今はといえば、一人一人が「快適」を持ち歩いているので、集まる必要もありません。だから一向にエネルギーの消費量は減らないし、家庭の使用電力は毎年増え続けることになる。メーカーだって、たくさんの電化製品を買ってもらうために「省エネ」にしているわけだから、この点、企業の思惑通り。一般庶民にとっては「京都議定書」なんてどこ吹く風ですね。誰もがみんな言葉は聞いたことがあると思うのだが、ほとんどの人は意識していない。「京都議定書」の中で約束された期間は2008年～2012年の5年間。日本はその中で、温暖化の原因となるガスの排出を1990年比の6パーセント削減しなければならないらしいです。でも実際にはどんどん増えてるんだから呆れる。結局、お金で解決するんでしょうか？「どうせ削減はできませんよ。だからそうすれば良いんですか？いくら払えばいいですか？」日本は「省エネ」の優等生ですが、日本の「エコ」は「エコロジー」ではなく、「エコノミー」であるようです。お恥ずかしい。

  2007/12/24

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• 「エコロジー」と「エゴイズム」

  「『地球にやさしい』という言葉は嫌いです。」と、新人スタッフの池田君が言った。誰も地球の本心が分かるわけがないのに、「地球にやさしい」なんて、どうしていえるのだ！人間の生活に影響が出始めて、人類生存の危機に直面してしまったから環境破壊が問題になってきたのであって、所詮「地球のやさしい」は「人間にやさしい」でしかない。にも関わらず、あたかも「地球」に恩でも売るような言い回しは鼻持ちならない。そういうことらしい。確かに、人類の将来がどうなろうと「地球」にとってはどうでもいいことだ。「地球」にとって人類が「特別な存在」であると思うところに思い上がりがあり、現在の「危機」を招いた原因がある。人間にとって大事なのは、「地球にやさしい」というような傲慢さではなく、地球の居候としての謙虚さであるに違いない。「エコ」とは、「エコロジー」即ち生態学のことで、生物と環境の相互関係を研究する学問に由来する。その意味から、環境に配慮したものはすべて「エコ」と呼ぶようになった。商品名にも会社にも、「エコ」とつけるのが大流行。「エコ」と名前をつけることは、あたかも「私は善人です」ということくらい傲慢な態度だと思わないのだろうか？謙虚な人ほど私は「善人」だとは言わない。中途半端な人ほど、軽々しく「一日一善」なんていい始める。だからまず、「エコ」と付いているだけで疑う必要がある。「エコ」を自分の商売に利用しようとする「エゴイスト」たちの罠には、決してひっかからいようにしたいものだ。

  2007/11/30

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• 岩国　錦帯橋の裏側

  昨日、奥様と山口県の西の端、岩国の錦帯橋に紅葉狩りに行ってきました。残念ながら、紅葉の鮮やかさは今ひとつでしたが、久々に錦帯橋を見てきました。やっぱり、たいしたもんですね。橋の最も原始形は「丸木橋」なのでしょう。最初は、倒木が谷にかかって「橋」の役割を果たしているのを見て、思いついたに違いありません。ただ、このタイプの橋では、丸太の長さ以上の橋はかけられません。そこで次に考えたのが、両側から棒を伸ばして、その棒の間に木を渡すという方法。そこから、さらに継ぎ足し継ぎ足していくと、きっとこうなるのかな、なんて思いながら眺めてました。「錦帯橋パンフ」によれば、1673年　藩主　吉川広嘉の時代に完成。昭和25年に水害で流されたものの、昭和28年には創建当時の状態で復元されました。全長193ｍ。最大橋脚間隔は35.1ｍ。インターネットでいろいろ調べてみても、両サイドから受け木を持ち出して支えている木の橋は多いのですが、美しいアーチを描いた木の橋というのはないですね。さて、錦帯橋を渡ったところに、錦帯橋名物のソフトクリーム屋があります。「佐々木小次郎商店」と言って、100種類以上の味のソフトクリームが特色です。が、その店の隣にも同じようなソフトクリーム屋ができていました。やはり100種類以上のソフトクリームを出していて、店の名は「ムサシ」。なんじゃそれ、って感じですが、マジです。佐々木小次郎は、「秘剣　ツバメ返し」を錦帯橋であみ出したという伝説があり、「佐々木小次郎商店」はわかる気もしますが、「ムサシ」というのはいかがなものか？ちなみに、両方の店に行列ができてました。私は食べてません。岩国の吉川家といえば、毛利藩の支藩です。毛利元就の時代に、元就の次男の元春が山陰の「吉川家」を継ぎ、三男の隆景が山陽側の「小早川家」を継ぐことになります。ともに元就の謀略による「乗っ取り」とされていますが、以後、「毛利両川（もうりりょうせん）」と言って、決して裏切ることなく三家、協力して戦国時代を生きていきます。関が原の合戦の際、西軍の大将として担ぎ出されていたのが毛利輝元。ただ、毛利家にあって、徳川方に内通していたのが吉川広家でした。「毛利は立場上東軍にはつけないけれども、合戦においては決して動かないので、所領安堵をよろしく」という密約をしていたとされています。この動きには賛否両論ありますが、元就の遺言に「決して天下を望むな。領地を三分の一にしてでも家を残せ」というものがあり、その意味では、実に見事な生き残り策です。ご存知の通り、西軍は関が原の合戦で家康に破れました。で、毛利藩に下された家康の裁定は「取り潰し」。「約束が違う」と吉川広家は強く抵抗。結果として、毛利氏は、吉川広家がもらうことになっていた長州藩を毛利に渡し、自らは岩国藩という小さな藩の藩主となりました。関が原の合戦の前までの毛利の領土は200万石。それが一気に20万石に減らされ、毛利の家臣たちは「江戸」への恨みに燃えつつ、広島から萩に移動したのでした。一方、毛利家取り潰しの危機を救った吉川広家ですが、毛利の家臣に言わせれば「話が違うじゃないか」と散々な非難の嵐。それでも、毛利家を守ったということで、元就の遺言は生きてますね。毛利藩は一気に石高を10分の一に減らされたので、当然家来も収入激減。それでも、自ら畑を耕し、山を棚田に開墾して誇りを胸に生き続けます。本当かどうかは知りませんが、常に江戸に足を向けて寝ていた、というくらいです。それから二百数十年後。幕末にはその毛利家臣の末裔が徳川幕府を滅ぼしたわけですから歴史というのは面白いです。ちなみに、明治以降、一番総理大臣を輩出している県は山口県です。初代総理大臣の伊藤博文に始まり安部晋三まで、計8人もいます。ちょっと脱線し過ぎましたか。なにはともあれ、優美な橋ですね。

  2007/11/25

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• 浜田省吾のコンサートに行ってきました！

  昨夜、広島で浜田省吾のコンサートがありました。いつもは、アリーナ3日間で20000人以上動員するのですが、今回はホールツアーということで、二日間で4000人くらいなのでしょう。その分、競争率も高く、ネットオークションでも10万円というものまであったようです。我輩はといいますと、浜田省吾の大ファンである私の奥様が、ファンクラブ枠や、イベンター枠などを駆使して集めたチケットのおこぼれに預かった次第。我輩の奥様が浜田省吾の大ファンと書きましたが、もともとは私の方が古いファンです。さて、コンサートはほぼ定刻の通りに始まりました。内容については、きっと、マニアックなファンの方が、曲名から、浜田省吾の声の調子やら、話の内容など、事細かにレポートされると思うので、省略。思えば、拙者が始めて浜田省吾のコンサートに行ったのは高校性の時でした。もう30年近くも前のこと。「イルミネーション」という3枚目のアルバムが出た直後だったと思います。見真講堂という今はない狭いホールで、しかも、観客はまばら。チケットを買いに行ったのがコンサートの3日前で、前から9列目。いかに不人気であったかが分かります。それがいまや、10万円です。我輩が浜田省吾の曲と出合ったのは、中学二年。新聞配達のアルバイトで安いギターを買った頃。友達のお兄さんがＬＰレコードを持っていて、それをテープに録音してもらったのが最初でした。中学生ながら、拙者はなんともいえない感動を覚えまして、そのテープは僕のお気に入りになりました。昨日のコンサートでも、浜田省吾の弾き語り「路地裏の少年」がありましたが、一番印象的でした。デビューアルバムの一番最初に入っていたので、拙者と浜田省吾との出会いも、この曲からであったのは間違いありません。中学時代、高校時代、大学時代・・・。我輩の多感な時代は常に浜田省吾の曲と一緒にあったと言っても過言ではありません。その後就職してかれこれ20数年。忙しいということもあり、曲の聴き方もだんだん浅くなるし、聴く回数も減ってきます。浜田省吾自身も売れてきて、コンサートのチケットを取るのも一苦労。思い入れもだんだん少なくなってくるので、我輩の中の浜田省吾というのは、最初の10年で全体の8割くらいを占めてます。一昨年だったか、「浜田省吾　弾き語り　全曲集」なる分厚い楽譜を買いまして、弾ける曲に付箋を付けていったら、ほとんどが前半の三分の一に集中してしまいました。今でもカラオケに行くと、浜田省吾くらいしか歌えない。新入社員の時に、得意先の人に「歌を歌え」と無理強いされて、同行販売中の車の中で歌った曲も「路地裏の少年」。その人は曲が気に入ってレコードを買いに行った、という、うれしい後日談もありました。今回のコンサートツアーは、浜田省吾のソロデビュー30年を記念してはじまったもので、確か1年以上のロングランです。彼ももう55歳。コンサートの間の寸劇調のコーナーでは、デビュー時代の様子も語ってました。全く売れなくて、デパートの屋上など、歌えるところならどこへでも行ったと・・。で、ここで歌い始めたのが弾き語りの「路地裏の少年」でした。「MY FIRST LOVE IS ROCK'N ROLL」といのが今回のコンサートのテーマでしたが、彼いわく。「初恋がロックンロールで、それからずっと思い続けて、ここまで一緒にいられたというのは幸せです」確かそんな内容でした。きっと、浜田省吾と言う人は音楽しかできなかったんでしょう。できなかったからこそ、今の彼があるんですね。音楽も、生き方も不器用を絵に描いたような人なんですね。拙者が言うのもなんですが、ギターもそんなにうまくない。他の楽器もたいしたことない。作詞のセンスもあまりよくない。曲だって、決して器用に作ってる感じじゃない。歌だって、どうだろう？歌のうまさなら、もっとうまい人はいくらでもいる。ただ、きっと浜田省吾は、不器用に自分の信念を貫いてきて、今もステージに立ってる。誰にも媚びず、才能に甘えることもなく。それはほんとに立派だと思う。ちょっとくらい珍妙なダンスを踊っていたことは許すとしよう。「全曲集」の前三分の一にばかり手垢がついてる私としては、もう少し昔の曲を聴きたかったわけですが、仕方ないですね。曲の途中で一斉に合いの手を入れたり、片手を振り上げたり、大きく腕を左右に振ってみたり。いたるところに「約束事」が存在し、気付くと自分だけが取り残されていることもしばしば。また、浜田省吾の動きにあわせて、やや珍妙とも思えるダンスを一緒にしないといけなかったり。見真講堂での「ガラガラ」のコンサートに盛り上がった我輩としては、「おぬしも変わったな」と、少々付いていけないものを感じつつ、それでも楽しんまいりました。3時間近くにも及ぶコンサートが終了し、観客はどっと出口へ向うわけですが、その光景はさながら「参観日から引き上げる父兄の群れ」です。この人たちが先ほどまで、腕を振りあげてノリノリで盛り上がっていたのかと思うと少々信じられない気もします。我輩の奥様は今日もコンサートに行きました。ノリの悪い我輩から開放されて、きっと盛り上がって帰ってくるのでしょう。

  2007/11/13

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• 浜田省吾のコンサートに行ってきました！

  前回コンサートに行ったのは二年前でした。その時のブログはこちらです。

  2007/11/13

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• 亀田家よりも、「ハッケン！」に腹が立った日。

  昨日の亀田興毅の謝罪会見を受けて反応もさまざまのようだ。本日、見積もりをしながら、フジテレビの「ハッケン！」を見ていた。内容は亀田謝罪会見についてだったのだが、見ていてだんだん頭にきた。金平会長もゲストに迎えての番組なのだが、明らかな「印象操作」「印象誘導」が感じられたためだ。亀田一家といえばＴＢＳだったのだが、ひょっとして次はフジテレビをタッグを組むのか、とも思わせる内容だった。亀田一家についての評価はこれから自ずと下るものだ。この謝罪で「許す」とか「許さない」とか、怒っているとか、いないとか、そんなことはどうでもいい。ボクサーとして、人間として、これから試される。今回の問題で、彼らの虚像がはがされたのだから、これから「等身大」の亀田で真価を問われるということだろう。そういう意味では、怒ってもいないし、許してもいない。ただ、パフォーマンスが優先して、それが巨額な金を生み、対戦相手を「コケ」にするというあり方には正直不快感を感じていた。ただそれだけで、私にとっては広島カープの勝ち負けのほうがよほど大事な問題だ。番組の中での設問。「今でも亀田家を怒っているか？」番組の間中、このテーマを中心に話が展開する。まず、この設問自体が人を馬鹿にしている。そもそも、亀田問題程度の問題で「頭にきた」とか「怒っている」とかいうこと自体が「人間の小ささ」を象徴する。もし、この問題で「怒っている」という人がいたら、恥ずかしいくらいだ。所詮「芸能ニュース」のレベルの問題なのである。結果的に番組内では「今でも怒っている人は、狭量の分からず屋」というニュアンスで、「今は怒っていない人は、人を認める心を持つ心の広い人」ということになる。そういう雰囲気が番組内にみなぎっていた。司会の小倉智明のコメントなどは「興毅はほんとうは好青年だ」なんて調子で、はっきり言ってどうでもいい。テレビのこういった「印象操作」や「誘導」でもって国民の意識が決まっていくとしたら恐ろしいことだ。亀田問題は小さな問題だから、こういう印象操作で、ジムやテレビ局が得したり損したりという程度の問題だろう。ボクシング界にとっては大きい問題かもしれないが、国民全体にはたいした問題ではない。ただ、同様の「操作」や「誘導」は、政治などの国民生活の直結する問題でも日常的に行われているに違いない。これは大問題であって、立腹に値する。さて、引き続き、見積もりをしなければ・・・・。

  2007/10/27

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• 不祥事と公務員

  不祥事が多い。フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』によれば一定以上の社会的な立場を持つ者または組織・団体が起こした、社会の信頼を損なわせるような出来事・醜聞を指す。主にマスメディアにおいて用いられる言葉。とある。赤福、比内地鶏などの食品系問題は「雪印」「不二家」「ミートホープ」などの問題が発覚してなお続けられていたようだ。そういえば、「白い恋人」というのもあった。もう忘れている事件も加えると、相当の数になるのだろう。「食への信頼を裏切った」ということになる。こういった企業の不祥事は、基本的に「企業業績」にも反映し、関与した経営陣はもちろん、社員にも少なからず影響が出る。業績不振による収入減、さらには倒産。決して社員には責任がない場合でも、その影響を否応なく蒙ってしまう。ひとつの不祥事が及ぼす影響というのは非常に大きい。しかし、お役所の不祥事はどうだ？誰も責任を取らない。防衛省の守屋前事務次官の問題はあまりにお粗末で救いようもないが、ほとんどの問題は曖昧な結論のまま、なんの制裁も受けず、「仕組みが悪かった」とか「法律が不備だった」とかいう方向に話が進み、結局時間とともに忘れ去られていく。最近ニュースでは「Ｃ型肝炎問題」というのが取り上げあれている。「フェビリノゲン」という薬品を使うと、Ｃ型肝炎になる危険性が高く、なおかつ、それをそのまま放置するとどんどん悪化してしまう。その事実を知りながら、政府は何の対策も行なわなかった、という問題だ。最初は、患者の名前は分からなかった、と言っていたが実際には、数百人の名前を把握していた事実が発覚。昨日のテレビニュースでは、厚生省の幹部が二人、民主党と患者団体に責められていた。「その時点ではできる限りのことをした」ということをただ繰り返すばかりだ。結局、ひたすら申し訳ない顔をして頭を下げておけば、嵐は通り過ぎると思っている。結果的に厚生省が「否」を認めて、何らかの補償をすれば、それは「税金」である。お役人の腹はぜんぜん痛まない。お役所の不祥事のツケはすべて「税金」という形で国民が払うことになるのだ。民間企業であれば「不買運動」ということもできるが、お役所が相手だとそれもできない。だからそこ公務員には民間企業以上の「モラル」が問われるわけだし、公僕意識というか、私心をすてて奉仕する気持ちが求められる。昨日は昨日で、厚生年金と公務員年金の二重支払い問題発覚、なんて報道だれていたが、あきれる。まずは、公務員に「労働組合」があること自体が納得いかない。「自治労」は国民の利益よりも、組合員の利益を守ろうとするわけだ。民間企業においては、最終的に「倒産すれば元も子もない」というところで、折衝が行なわれる。しかし、お役人にはつぶれる心配がないわけだから、とにかく大きな譲歩を引き出して、組合員の利益を図れればそれでいい。なおかつ、それを認める「国」というもの、即ち大臣だったり、省庁の幹部だったりも、自分の腹が痛むわけではないので、民間企業以上に譲歩しやすい。ましてや、「人権」なんてややこしい問題を持ち出されると簡単に譲歩してしまうに違いない。譲歩とは即ち国民の税金が「公務員」のために使われることであり、国民にとっては明らかに「不利益」なのである。守屋前事務次官の退職金は8000万円とか。いったいどれだけ国のために働いたという計算なのかは知らないが、私にとっては、想像を絶する退職金の額である。もちろん、国のため、国民のために一所懸命働いている公務員の方も多いはず。そうした人が老後にゆっくりと暮らせる年金を受け取ることには誰も反対はしないだろう。頑張ってくれたのだから、どうぞごゆっくりしてください。そんな気持ちにもなる。ただ、公務員である間もぬるま湯につかり続け、自己の権利を主張し、公僕意識のかけらもなく過ごした人にでも「多額の退職金」と「民間以上の年金」が与えられるとすると、これはもう許しがたい。「税金泥棒！」と叫びたくもなるわけである。横浜の中田市長が講演会で言っていた。「普通の感覚で当たり前だ思うことができないのがお役所です」10分早く来て朝礼をしよう！と言えば「その10分には給料がもらえるのか？」という話になる。そこには「国民のために」という視点は全く見えない。

  2007/10/23

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• 秋は深まる。

  またまた、秋ネタです。ひとつ不思議に思ったことがあります。季節の色が濃くなってくることを「深まる」といいます。「秋深し」とか「秋も深まって」とかいう使い方をしますが、これがどうも「秋」だけのような気がします。春深し夏深し冬深しやっぱり、違和感がある。どうして秋だけが深まるのでしょう？春といえば「爛漫」。うらら。花とかが咲き誇っている様子で、ひたすら華やかで明るい。天真爛漫とか。「うららか」も、「麗らか」と書く。かげりがなく、どこまでも伸びやかな印象。夏といえば「盛り」方向としては上であり、太陽に一番近いイメージ。伸びきって弛緩した印象もあります。不思議に、「冬真っ盛り」とは言いません。で、秋というと、頂点である夏から谷底に降りていくイメージなんでしょうね。だから「深い」。夏に一旦膨張して弛緩したものを、もう一度締めなおす。「凝縮」です。きっと、人間の深みというものも「秋」に生まれるんでしょうね。外に向かって発散する「夏」と、内側に向かって凝縮する「秋」。深く、という言葉の印象そのままです。そして、冬。冬は厳しい。すべてのものが成長を止め、春に向かって力を蓄える時期。地面の上は厳しい冬でも、地面の下では静かに春の準備が進んでいたりする。生きとし生けるもの、やはり、そういった季節の変化にあわせていくのが自然なのでしょう。ＮＨＫでインカ文明やマヤ文明のことについて特集をしていました。人間は食べなければ生きていけないので、食料の確保は一番大事です。いつ種を撒き、いつ水を入れ、いつ収穫すべきかを正確に知るために「天文学」が発達したといいます。太陽の運行と、その太陽が作り出す光と影。そう思うと、今以上に夏至や冬至の意味が大きかったに違いありません。季節のターニングポイントです。「朝の来ない夜はない」ように「春の来ない冬はない」そんなことを思いながら、秋の深まりを感じている今日この頃です。

  2007/10/17

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• 「秋の気配」と「冬支度」。

  昨日から急に秋らしくなってきました。ここは広島なので、地方によって相当差があると思いますが・・・。四季は「春夏秋冬」ですが、それぞれには、その季節から連想する「意味」が隠されてますよね。「春」といえば、なんだか恋愛が成就したりして、うきうきとした感じ。「夏」といえば、とにかく積極的に、活動的に、情熱的な感じ。「秋」といえば、夏が終わって、「躁」状態からさめて、ぐっと冷静になる季節。「こんなことしてていいのかな？」なんて思ったりして、「夏が終わっていない」人とのギャップが生じ始める。「夏男」の浮れモードについて行けなくなる。「馬鹿じゃないの？」その自由でノリの良い感じが素敵に見えていたのに、いつしか疲れてくる。ため息のひとつもつきたくなる。こんな季節はやっぱり、バラードだ。話が少し変わるが、木材には「夏目」というものがある。木材の切り口を見ると、年輪がある。その年輪になっている濃い色の部分を「夏目」という。一方、色の薄い巾の広い部分を「春目」という。「春目」は、春から夏にかけて、一斉に新芽を吹き、葉を茂られ、盛んに光合成を行なう時期に作られる。一方「夏目」は、夏から秋にかけて、厳しい冬を乗り越えるために、木が身を引き締めて作る部分だ。ふやけたまんまじゃ、厳しい冬は越えられない。今の時期、きっと木々は「夏目」を形成し始める。そして、木枯しが吹き、落葉を待つ。木枯しは枯れた葉っぱを吹き飛ばすのだが、葉をいっぱいつけたままで冬を迎えると、葉に雪が積もり、その重さでつぶれてしまう。だから、葉を落とさなくてはならないのだ。これを人間に当てはめると、意味深いものが見えてくる。だから人間も秋になるといろいろ物思いにふける。不要な部分をそぎ落とさないと冬を迎えられない。大いなる「精算」の季節でもあるわけだ。「秋の気配」といえば、オフコースの名曲にタイトルだ。この曲がヒットしたとき、確か私は中学生だった。横浜の港の見える丘公園を舞台にした、男女の別れの歌である。「こんなことは今までなかった。僕があなたから離れていく」「ああ、嘘でもいいから、微笑む振りをして」なんて、切ない季節だね。さて、今年も秋がきた。日本各地で冬支度が始まる。

  2007/10/16

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• 「内藤大介　対　亀田大毅」　戦に思う。

  昨日、内藤　対　亀田大毅　のボクシングの世界戦がありました。結果も内容も、きっと誰もが知っての通り。判定ではあるが、内藤の圧倒的な勝利。ま、そこまでは仕方ない。大毅もまだ十代の若さだし。でも、反則行為にはあいた口が塞がらなかった。「もはやボクシングではない」なんて、新聞の見出しにも書かれてたけど、あそこまで馬鹿だとは思わなかった。亀田三兄弟といえば、人を人をも思わないビッグマウスと挑発行為で名を売ってきた。それ自体に私などは「不快感」を感じ、世の中の多くの人と同様にアンチ亀田になったわけだが、心の底では「でもやつらは、悪態をつきながら、結構冷静に周囲の反応を分析してるかも・・・」なんて思っていた。傍若無人パフォーマンスも、実は計算されたプロモーションの一環なのでは。が、昨日の試合を見ると、どうやら買いかぶりだったようだ。傍若無人は演技でなく、本物に違いない。そもそも、試合前からチャンピオン内藤のことを「ゴキブリ」呼ばわり。しかも、親子揃ってで、内藤も苦笑いだ。そもそもスポーツというものは、一定のルールの上で優劣を決めるものである。そのために技術を磨き、正々堂々と戦う。スポーツの世界では「卑怯」は恥だ。もはやボクシングではない、というよりも、スポーツですらない。繁華街の喧嘩となんら変わりがない。殴り合いで勝てないとなると、取っ組み合いか？チンピラヤクザだ。「大毅は一から出なおしや」と、父は言ったというが、ほんとに、幼児教育からやり直したほうがよい。ついでに、親父自身も一からやり直しが必要だと思うのだが・・・。あまりの馬鹿さ加減に、あきれ返るとともに、少々がっかりしたので、ブログで発散です。でも、内藤は良かったね。これまで、亀田以外のボクサーは、たとえチャンピオンになっても日の目をみなかった。内藤のコメントを聞いていると、実に気持ちいい。いじめられっ子だったというが、きっと本人にしか分からない苦労や努力があったんだろう。でも彼は、卑下もしなければ傲慢にもならない。あくまで淡々と、自然体だ。殴られた顔が、確かに波田陽区に似ているような気もするが・・・「残念」。

  2007/10/12

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• 「円天」でお買い物。騙された！について考える 。

  なんだか良く分からんが、「円天」なる仮想通貨をつかって、金集めをした「Ｌ＆Ｇ」に詐欺の疑いがあるということで話題になっている。預けた金と同額の「円天」を1年に1回もらって、「円天市場」で買い物ができる。預けた金が保証されて、同額の「円天」がもらえるわけだから、元手は減らずに買い物ができる。客観的に見れば「そんな馬鹿な」という話で、あまりのお粗末さに「笑い」が出るくらいだが、騙されるときには騙される状況というものがあるものだ。騙そうと思うものは人の弱みに付け込む。「すけべ根性」とか「お金への執着心」とかいった人間の欲望や、「体調不良」「不運」など、人生そのものを不安に感じる気持ち、「子どもの将来」といった「親心」まで、利用できるものは何でも利用する。そういう「弱み」を責められると人間は意外に脆く「冷静さ」を失ってしまうようだ。「モデル」になりませんか？なんて声をかけられて騙される女の子も多いらしい。人間というものは弱いので、自分の実力を評価する際の上限と下限の差が相当広い。それだけ、自分を評価することは難しいということでもある。「自分なんで、格好よくないし」なんて思いながら、「でも意外にいけてるかも」と思うし、「どうせ、俺なんて実力ないし」と思いながら、「俺の本当の実力をだれもわかってくれない」と思っている。いつか自分を評価してくれる人間が現れて、高額な収入でヘッドハンティング、なんて夢想したりもできる。女性は「白馬にのった王子様」を待つ心境に近い。自分がお姫様であればこそ、王子様がくるのだが・・・。最近、私の知り合いの女性は、100万近い価格の印鑑を買わされた。幸い、クーリングオフ制度で事なきを得たが、その時にはやっぱり「信じた」らしい。「100万で人生が変わるなら安いものだ」とか、そういう気持ちになったのだろう。最も悲惨な知り合いは、「新技術による新しいリサイクル事業」に出資したが、一向にその事業は始まらず、結果、本業もろとも倒産した。今はどうしているかも分からない。なにを隠そう私自身も結構騙されている。大学時代に20万くらいする英会話教材を買わされた。その時私は、「これで英語が話せるなら安いものだ」と思ったわけだが、実際は勉強もせず、今もって英語が話せない。新入社員研修の間の休日に、新入社員8人くらいで名古屋の街にでて、朝ぱらから一人50000円をぼられてしまった。「ノーパン喫茶で、早朝割引。今なら500円でいいよ」なんて客引きの甘い言葉に、「すけべ根性」が反応し、ついつい路地裏の怪しい店に連れ込まれ結果だ。新婚時代、うちの奥様は20万か30万くらいの羽毛布団を買わされた。訪問販売である。「人生のうちの3分の一は寝ているのだから、布団は良いほうがいいですよ」なんて言われて、羽毛布団が何倍にも膨れる様を見せられ、その気になったらしい。これもすぐに返品したが・・。「うまい話には裏がある」なんて、分かりきったことではあるが、「チャンスには後ろ髪はない」なんて言葉もある。「今を逃すと、こんないい話は絶対にないですよ」詐欺師（あるいは営業マン）は心の中の「色気」をくすぐってくる。乗り遅れると「損」をするのではないか、と思ってしまう。この「損」という感覚が曲者である。「儲ける」ということはプラスアルファであって、決して「損」ではないのだが、周囲が楽して儲けていると、相対的に「損」だと思ってしまうのが人情であり、人間の弱いところだ。そうか、これまでの人生、俺は何度もチャンスを逃してきた。それも、消極的な俺の性格が災いしているに違いない。ここは一発、勝負をかけてみよう！なんて、その気になると、・・・・・・玉砕。とほほ。彼を知り己を知らば、百戦して危うからず！しかし、それが一番難しいことだ。とても凡人の私にはできない。結局、火の粉のかからない遠くの方から眺めておくのが私の分相応だな。働いた分だけ儲ければよい。

  2007/10/04

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• ネット絡みの事件に思う。

  最近、ネットの絡んだ事件がやたら多い。殺人事件が起こると、知り合ったきっかけが「出会い系サイト」だったり。高校三年生の自殺では、下半身の写真がネット上で流されていたり。「学校裏サイト」というのもあるらしい。確かに、もう３年前のうちの子が中学の頃、既にそういうものがあったらしい。「裏の職業安定所」なんて、大きな声でいえない仕事を斡旋するサイトがあるかと思うと、爆弾の作り方とか、自殺の仕方とか、とにかく、何でもありのようだ。これまで「規制緩和」「自己責任」の名のものと、いろんなことが「自由化」されてきた。特に、インターネットについては、もともと規制がなかったため、ほとんど野放しの状態に近い。インターネットの出現によって、人間が簡単に時間と空間も越えられるようになった。北海道と九州の人が簡単に知り合いになれる。いや、日本国内だけでなく、地球の裏側だって関係ない。これまでなら、図書館を何件もはしごしてでないと得られないような情報を瞬時に得られる。知り合うきっかけと、情報の大安売りが何を引き起こすかというと、「嗜好の先鋭化と共有化」である。ロリコンはよりロリータに。凶暴な人はより凶暴に。Ｈな人は、よりＨに。嗜好が先鋭化・強化されるとともに、簡単に集団化されるので、たとえ異常な考え方であっても「普通」に感じられてくる。社会との関わりを最小限にしても、情報だけはいくらでも入手できる。ある意味、カルト教団の中にどっぷり入り込んだ人と同じにだろう。何が普通なことなのかさえ分からなくなってしまう。たとえば、私が中学生だったころ、エロ本を買おうと思うと、相当恥ずかしい思いをしなければならなかった。店員が若いお姉さんだったら買いにくいので、ぼけ始めた年寄りが店番をしている時を狙う必要もある。そんな中で「自動販売機」の出現は画期的だった。店員を介さずに「エロ本」が入手できる。ただし、自動販売機の前まで行かないと買うことができない。人が通りかかると恥ずかしいので、勢い、早朝とか深夜が狙われる。当時、突然早朝のジョギングを始めたり、塾に行きたいと言い出したり・・・。テレビの深夜番組では「11ＰＭ」とか「トゥナイト」とか、「ちょっとＨな番組」もあったが、テレビも一家に一台の時代だ。親が寝静まったころにこっそり居間に降り、ボリュームを小さくしてみたりするわけだが、突然親が階段を下りる音がすると、あわててスイッチを切って寝たふりをするという涙ぐましいも必要だ。情報入手に苦労する分、その価値も大きい。今なら、望まなくても勝手にエッチな情報が向うからやってくる。出会い系サイトにアクセスすると、お互いのニーズにあわせて、それなりのお相手がいるのかもしれない。ブログの書き込みのほとんどは「アダルト」系だし、いかがわしいメールも日に何十件もやってくる。ネット社会から子ども達をどう守るか。これは難しい問題だ。門も塀もない、なおかつ、ドアにも窓にも鍵がない、どこからでも自由に出入りできる家にいて、なおかつ素手のまま「山賊集団」に立ち向かうくらいに難しいと思う。

  2007/09/21

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• ファミリービデオをデジタル化する。

  昨日、天気も今ひとつで特に予定もなかったため、昔撮ったビデオを「ＤＶＤ」に焼くことにした。そのビデオは、今年大学生になって、家から出て行った長男が生まれた直後からはじまる。当時持っていたビデオは、パナソニックの8ミリビデオだったが、押入れから引っ張り出してみたものの、下半分が波打ってうまく再生できない上、音声も出ない。なにしろ機械自体が18年も前に購入したものである。やむなく、同じ年頃の子どものいる知り合いをあたって、「8ミリのビデオ、持ってない？」と電話。同じ町内に住む知人に8ミリビデオの「液晶ビューカム」を借りることができた。既にかなり古いとは思うのだが、液晶の写りもいいし、再生もバッチリ。やはり、今日のシャープの盛況ぶりは「品質」の良さか、なんて思いながらテレビのビデオに接続。外部入力から、一気にＤＶＤに焼いてしまおうという作戦だ。編集して、なんて色気をだすとどんどんタイミングを失い、そのうちテープが劣化するし、再生できる機械もなくなってしまう。それが朝の11時ごろだったが、そこから夜遅くまで、我が家のＢＧＭは昔のビデオになった。いつの間にかくそ生意気になってしまった子ども達だが、かつては頼るものが親しかいない時代があったのだ。最初のビデオテープなどは、子どもが寝返りする様を延々と撮ってあるという、他人にとっては意味不明なもの。そこから、段々と大きくなっていく子ども。次男坊が生まれて、三人家族が四人家族に。なにしろデジタルではないので、延々と再生スピードで流し続けてそれをＤＶＤ化するわけだらら時間もかかる。じっと見ているわけでもないのだが、ついつい見てしまう。他人には何の価値もなく、子ども自身も忘れているくらい昔のでも、親にとってはかけがえのない時間。「もう、消せや」なんて、乱暴な口を叩きながら、高校二年の次男坊が通り過ぎる。そんな彼も、再生中のビデオの中では小さな子どもだ。もちろん、私も、そして私の奥様も若い。そして、眉毛が太い。とりあえずデジタル化したら、編集は「老後」の仕事にとっておこう。

  2007/09/18

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• 民意とはなにか？

  安倍総理が辞めちゃいました。「え、うそー」という感じですが、真実でした。いろんな人がいろんなことを言っているので、私が書く必要もないのですが、一国の総理としては弱すぎますね。その前に「松本引越しセンターの社長が自殺」という事件もありました。松岡農水大臣の自殺もあったし、精神的に追い詰められると、「死んで楽になりたい」と思うんでしょうか？安倍総理は死ぬ前に責任を放棄した。そういう気もします。死ぬまでの勇気もないので突然「やめた」。でも、死ぬよりいいです。世の中で死ぬこと以上に無責任なことはないですね。「責任をとって死にます」なんて、無責任の極みです。参院選で自民党が惨敗してから、民主党は「民意」「民意」と少々耳障りです。鬼の首でもとったようです。単に自民党の自滅で、なにもしないのに「鬼の首」の方からころがってきたにも関わらず、自分の力で鬼の首をとったかのような発言が目立ちます。お前ら本当に「民意」が分かってるのか！そんな気持ちになります。自民党とか民主党とかの枠を超えて、本当に今必要なものな何なのかを考えてもらいたいですね。きっと、それが「民意」だと思うんです。政党を超えた、もっと自由な議論ができないのでしょうか？テロ特措法だって、民主党の前原前代表あたりは「賛成」だと言っているし、きっと自民党の中にも「反対」が居る。憲法改正の問題になるともっと大切です。民主主義の原理が「多数決」ですが、派閥政治はそれを歪める可能性があります。全員で100人の中で多数決に勝つには、51人以上の賛成が必要。これは小学生でも知っています。でもこの100人が派閥に分かれたとします。31人・25人・21人・15人・8人の5つの派閥があったとして、派閥内で過半数をとれば、その人数全員の票を総取りできるとしたらどうでしょう？さて、最低何人の「賛成者」で過半数を得ることができるか？派閥の合計で51人になればいいのだから、たとえば、第一派閥31人の中の16人が賛成なら、31人ゲット。そして、第三派閥21人のうち11人が賛成なら、第一派閥と第三派閥の計52人ゲットで多数決に勝てるわけです。もしのそれ以外すべて反対なら、27人の賛成者で100人の中での多数決に勝つことができる。今回の自民党の総裁選挙。福田氏有利、という報道ですが、これも結局「派閥」の人数の足し算で、国会議員一人一人の意志とは正比例していないでしょう。「民意」をアピールする民主党だってそうです。自民党から分かれた勢力や、社会党からわかれた勢力、民社党系の勢力が寄せ集まって綱引きをしている。綱引きするだけならまだいいのだが、その中で「取引」が行われる。政党内の「ギブ・アンド・テイク」このくらい民意に反したことはないはずだが、民主党という政党はその成り立ちからしてそうならざるを得ないと思う。頼りない自民党に「喝」を入れるには、一度民主党に政権を渡したほうがいいとも思うのだが、その間に取り返しのつかないことをしでかしたらどうしよう、なんて不安にもなる。日本のためにはどうなるのがいいのか？もし、今総選挙が行なわれたら、正直、困ります。

  2007/09/14

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• 物事のうしろ側

  世の中は三次元だ。一見平面に見える紙でさえ、裏と表がある。だから、物事の真実を知るためには、いろんな角度から見てみる必要だ。見えているものがあれば、必ずその陰になっているものがある。陰になっている部分を見ようと思えば、自分が動いて角度を変えるしかない。少し前になるが、「ダーハード4」という映画を見に行った。確かに面白い映画で、十分楽しめた。ブリースウイルスも、その娘も助かって、めでたしめでたしなのだが、どう考えても、その周囲で巻き込まれた人たちが相当死んでいるに違いない。ラストシーンで冗談を言っている場合ではないのだ。一面の幸福が、別な人の不幸と表裏一体になっている場合は多い。水戸黄門が印籠を出し、善良な者は救われ、悪徳代官とかは地面にひれ伏す。が、その前に必ず、助さん角さんと悪代官の手下との戦いがあり、無残にも「手下」は倒されるのだが、彼らは本当に「悪人」なのだろうか？自分が仕える主人に「やってしまえ！」といわれて、仕方なく助さんに切りつけたのではないか？彼には、かわいい奥さんと、生まれたばかりの子どもが居たのではないか？ひょっとして、今頃、帰らぬ父親を待って泣いているのではないか・・・。そこまで考えると楽しめないのだが、娯楽作品はともかく、現実の社会には「完全なる善」も「完全なる悪」もない。にも関わらず、テレビなどのマスメディアはすべてのものを「善」と「悪」に色分けしようとする。あたかも自分達が裁判官になったかのようだ。そして、それを見ている人たちも、知らず知らず「裁判官」になってしまう。プロの裁判官であれば、物事をいろんな角度から分析し、より「真実」に近づこうとするのだが、にわか裁判官はそんな面倒なことはしない。「どうやら、彼は悪者らしい」それだけで十分だ。私たちが自分の意見だと思っていることは、本当に自分の意見なのだろうか？実はそれさえ疑わしい。

  2007/09/11

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• 環境問題と「損得勘定」

  地球温暖化は大きな問題だ。クールビズとかいって、涼しげな服をきて、エアコンの設定温度を高めにすることも大事。割り箸を使わないことも大事。レジ袋をもらわないことも大事。近くに買い物に行くときは車を利用しないようにすることも大事。使わない電気はこまめに消すことも大事。どれも大事なこと。一人一人のこういった意識がまとまれば、ひょっとすると世界は変わるかもしれない。ただし、みんながこうした意識を持つようにすることは、学校教育で若者にモラルを持たせるよりも難しいだろう。地球温暖化の脅威は、人間の意識改革の速度よりもずっと早く襲ってくるに違いない。人間というのは弱いものだ。給食費は論外だが、ＮＨＫの受信料を払っていない人が1000万件以上いると知ると「損をした」と思う。環境の問題も、結局こういった「損をしたくない」という感情に左右されるところが大きい。自分のひとつの行為は「全体のため」にはなるが、自分には「人間の数分の1」しか直接見返りがない。集まりにケーキを丸いまま持っていくと、当然人数分に切り分けられて、自分のところには切り分けられた小さなケーキが配られるという現象に似ている。明らかに「損」だ。裏返せば、何も持ってこなかったのに、ケーキを食べる人がいるわけで、その人は「得」をした、ということになる。ま、会社とか、友人の集まりで「このケーキは●●さんが持ってきたものです！」なんて紹介してもらうとそれなりに「回収」できるのであるが、ほとんど自分と縁もゆかりもない人の集まりで、なおかつ、誰が持ってきたケーキかという説明もなければ、誰が考えても損だ。環境問題というのは、ある意味こういう状況に近い。自分がエアコンを使うのを控えても、誰も褒めてくれないし感謝もしてくれない。隣の上では朝からエアコンの室外機がうなり声を上げ、開放した我が家の窓から入ってくる。やっぱり、「損」だ。と、思わず、エアコンのスイッチを入れる。地球温暖化は分かるけど、とりあえず、暑いのでエアコンだ。だから、損得勘定を抜きにして、自分の信念で「行動」できる人は偉い。尊敬に値する。が、そういう人はやっぱり少数派だ。地球温暖化が待ったなしなら、人の「損得勘定」に訴えるしかない。・割り箸1本30円。・レジ袋1枚50円の税金をかける。とか。環境に配慮していない中国製品は輸入禁止。あるいはその度合いによって、関税をかける。植林なき伐採の結果発生した木材の輸入禁止。でも、どこにでもきっとそれで損をする人がいる。その抵抗が恐くて「自主性」に訴えるが、いつまでも前に進まない。日本の二酸化炭素排出量は毎年増えている。

  2007/09/04

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• 政治にお金がかかるということ。

  また大臣が辞めちゃいましたね。遠藤大臣が理事長を務める組合が不正に補助金を受需給した、ということらしい。大臣が直接的に関与していたかどうかは良く分かりませんが、これまでの経緯も考慮して早々と降板ということになったようです。そうかと思うと、荻原健司が、自宅の電気代を党の経費から出していたとか。どちらかといえば、スポーツマンでクリーンなイメージの彼でさえこれだから、政治の政界はよほど人間を堕落させるらしい。きっと、普通の感覚やモラルが麻痺してしまう恐ろしいところに違いない。なんて思ったりする。しかし、よくもまあ、ぞろぞろと出てくるものだが、一体誰が調べるんだだろう？ともかく、税金も年金もすべて給料から天引きされているサラリーマンの感覚からすると、考えられないくらいにひどい話だ。これだけひどい話が続くと、だんだん麻痺してきて、「またか」と思うし、おそらく誰でも叩けば埃が出るんだろうな、と思えてくる。どうやら、政治家の先生方は、お金を誤魔化す必要があるらしいことはよくわかった。政治資金の収支報告書だって、ちゃんと付けられないお金がいっぱいかかっているから書けない。領収書をコピーしたり、偽造したり。結局「裏金」を作りたいわけなんだ。「政治にはお金がかかる」とよく言うけど、一体何にお金がかかるんだろう？政治家なんて、ものを作ってるわけじゃないんだから、「仕入れ」も発生しないし、実際には「口」さえあれば成り立つわけでしょう。結婚式のお祝いも馬鹿にならない、なんて議論もあったけど、悪いがうちの親戚で政治家からそんなものをもらったことはないね。1票の重みが同じなら、その辺も平等でいいでしょう。政治家は支援者の結婚式には出席しなければいい。そういうことで良いはずだ。個人的に出席したければすればいいが、それは個人的なことだから自分のポケットから出せばいい。きっと、個人の支出と政治家としての支出が区別できないんだろうね。政治家って、国家の将来を決め、国を動かす人でしょ。にも関わらず、このモラルの低さは一体何だろう？領収書を付けられない支出って、一体何？結婚式の・・、なんて話がすぐにでるけど、実際には、選挙の根回しだとか、私的な遊興費とか、あるいはもっと直接的に蓄財とかに使ってるんじゃないの？そういう風にみんな思っている。ばれない人はうまくやってる人で、ばれた人は「運の悪い人」「馬鹿な人」なのかね。政治不信の根は相当深い。官僚不信の根も深い。にもかかわらず、税金が増え、健康保険の負担が増え、年金の負担も増えていく。払うのはいいが、納得がいくように使ってくれ！それだけだ。

  2007/09/03

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• トイレで見つけた　「福沢諭吉　心訓七則」

  6月のことだったと思うが、大学時代の友人が広島に転勤になったということで、先輩宅に仲間が集まっての歓迎会があった。宴もたけなわ、少々酔いも回ってきたころ、私は不覚にも強い便意を催してトイレに入った。その時、私の目の前にあったのが「福沢諭吉　心訓七則」である。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです世の中で一番みじめなことは教養のないことです世の中で一番寂しいことは仕事のないことです世の中で一番醜いことは他人の生活を羨むことです世の中で一番尊いことは人のために奉仕して決して恩に着せぬことです世の中で一番美しいことは全てのものに愛情を持つことです世の中で一番悲しいことはうそをつくことです◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆いいこというなあ、福沢諭吉！私は非常に感銘を受けた。それから2ヶ月が経過し、お盆休みが来て、再び先輩宅で「飲み会」が開催された。その時、トイレから出てきた友人のＭ君がつぶやいた。「世の中で一番悲しいことはうそをつくことです。」「おお」と家のオーナーである先輩が驚きの声。「なになに、どうしたん？」と別な先輩。「トイレに入ると、目の前に浮かんできたんですよ」「ええ？さっきからわしも何回か入ったけど、何も見えんかったで」「心で見ないと見えないんですよ」世の中には、あっても見えないものもある。小便をしていたら決して見えなかったもの。ありがたい教えでも、お尻を向けていたのでは気付くことはできません。たまたま便意を催したからこそ出会えた「福沢諭吉　心訓七則」そういうことって、世の中にはいっぱいあるんだろうね。あっても見えないもの。いつもと違ったから気付いたもの。もしもあの時、私が便意を催さなかったら、今なお「心訓七則」に出会っていなかっただろう。ま、それほど、大げさなものではないが・・・。

  2007/09/01

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• 一隅を照らす

  一隅を照らすという言葉があります。伝教大師　最澄の有名な言葉です。「一隅を照らすもの、是即ち国の宝なり」社会の中で、自分の役割をしっかりと果たす者こそ、「国の宝」ということです。「国の宝」であるかどうかはともかく、それ自体に国宝に値する価値がある、ということなのでしょう。この年になって、結局そういうことなんだな、と妙に納得しています。自分の今いる場所を照らす。ただそれだけのことです。自分の家族。会社の同僚。近所の人。仕事で接するお客様。たまたま通りかかった人。・・・・。人が接すると、そこには必ず気持ちのやり取りが発生する。極端な話、それは、コンビニのレジだってそうだと思う。人の接するところ、気持ちのやり取りがあり、あるときは「心地よい」と思いあるときは「不愉快」に感じあるときは「前向きな気持ち」になったりする。そういう「気持ち」のやり取りをしながら人間は生きている。いや、これは人間同士だけではなく、人間と動物、人間と植物あるいは、人間と椅子とか、人間とボールペンといった生命のないものにも言えるかもしれません。自分にできる最大にして、最高なことが「一隅を照らす」こと。所詮、どんなに気張ってもそれだけしかできないんですね。背伸びしてもみっともない。自分にできることを、ただ誠実にしっかりやっていければいい。そういう気持ちです。

  2007/08/30

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• 「国技　大相撲」の未来

  この写真の方を誰と心得る！朝青龍のお父さんでは断じてない。歴史上最大のモンゴル帝国を作り上げたチンギス-ハンの孫にして、日本に「元寇」を仕掛けてきた「元」の皇帝フビライ-ハンである。なぜ今ここでフビライなのかと言えば、先日テレビで見た「無精ひげの朝青龍」を見たとき、思い出したからだ。朝青龍と言えば、ここのところテレビを賑わせているが、どうやら、精神的に参っていて、環境を変えてモンゴルで静養、という方向らしい。確か、腰椎の疲労骨折という診断書で巡業を欠席してモンゴルへ。にも関わらずモンゴルで、中田ヒデとサッカー。急遽日本に帰国させられ、減俸と謹慎処分。が、なぜかここから「体の不調」が「精神的な不調」に変わってしまい、高砂親方の努力も空しく、朝青龍自らが説明することもない。いったい彼はいつから「精神的に」不調であったのか？ま、実は私はそんなことを気にしているわけでない。ただ、髭面の朝青龍を見て、フビライ-ハンを思い出した、というだけのことである。実際のところ、毎日ニュースで取り上げられているものの「もう少し大事なニュースはないの？」と思っているくらいだ。相撲が国技と言われるが、実際には法律のどこにもそんなことは書いてないし、認められてもないらしい。「自称・国技」なのだが、とりあえず「こっちが本当の国技だ！」と誰も言い出さないので、相撲が「国技」の地位を得ている。誰も文句を言わない、ということはやはり伝統的に「国技」に相応しいを考えられてきたのだろう。だが、若貴が去ったあと国技の実情は惨憺たる有様だ。今後強い日本人力士でも出てくる可能性があればまだよいが、それも期待薄だろう。なぜなら、誰もお尻を見せたくないからである。さらに、あんな肥満体にもなりたくないのである。現在「外人枠」なるものを設けて制限をかけているようだが、そんなことをして日本人力士を守っても、それでも上位は外人ばかりになる。日本人力士の力量不足は明白。新弟子が来ないから、せっかく入った新弟子は大事にしないといけないのでどうしても甘やかされる。そのうち日本人の新弟子確保は困難になり、「外人枠拡大」「外人枠撤廃」という流れになるのだろう。「ちゃんこ鍋」も食べられなくなり、「ジンギスカン」が主食になる。（これは冗談だが）果たして、外人力士ばかりになっても、伝統である「相撲」を守る必要があるのだろうか？これは難しい問題だ。ましてや、親方まで外人だらけになったらどうだろう？「巨人・大鵬・玉子焼き」これ、私の生まれた昭和36年の流行語で、子どもの好きなものを並べたものらしい。今は昔。

  2007/08/28

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• 終戦記念日に。・・・戦争と平和と「親の願い」

  8月6日の「広島原爆記念日」8月9日の「長崎原爆記念日」8月15日の「終戦記念日」この季節はテレビなどでも特集が数多く組まれるので、戦争について考えるには丁度いい。世界唯一の被爆国。第二次世界大戦の敗戦国、そして東京裁判で「加害者」として裁かれた国。「子ども達を戦場に送りたくない」これは日本に限らず、世界共通の「親の願い」である。にも関わらず、世界中は戦いに溢れている。戦争の最大の抑止力は「親の願い」ではないだろうか。自分の子供を死なせたくない、自分の子供に人殺しをさせたくない。夏休み。海や高速道路での死亡事故のニュースが増えてくる。何人死亡で、去年より多いとか、少ないとか。でも、一つ一つの事件や事故の犠牲になった人たちには、中断させられた人生があり、そして、家族があり、その家族には、その悲しみを背負って生きなければならない人生がある。戦争とは、その悲しみを国家規模で、大掛かりに発生させることである。本当は誰も犠牲者になりたくない。そして、加害者にもなりたくない。世界最大の軍事大国であるアメリカ合衆国では、イラク戦争の長期化から支持率も急降下。9.11事件で激昂した国民の圧倒的支持を受けて、アメリカはイラクに出兵した。アメリカという国は、これまで「加害者」ではあっても、「被害者」になったことがなかった。親にも叩かれたことのなかった頬を不意に叩かれたのでびっくりし、そして「激昂」。怒りというのはいつでも人間から正常な判断力を奪ってしまう。結果として、イラク出兵、核兵器も見つからず、大義名分も失い、ただただ泥沼化。アメリカ兵の犠牲も日に日に増えるし、イラクの治安は一向によくならず内戦状態。さすがにアメリカ人も「間違い」に気づいた。「ヒロシマナガサキ」という映画がアメリカのケーブルテレビで上映されたというニュースがあった。これまで、アメリカは自らの行為を常に「正義」あるとしてきたので、当然「加害者」であるということを認めるわけにはいけない。原爆投下は戦争終結のために「しょうがない」ことであって、「正義」の行為である。「ヒロシマナガサキ」は、その「正義」の向こう側に、瞬時に人生を奪い取られた「にんげん」がいた事をアメリカに伝える。どれだけの人がその映画を見たかは知らないがその意義は相当大きいと思う。オカザキ監督が言っていた言葉が印象的だった。「9.11以降、アメリカ国民の意識は確実に変わってきた。自らも被害者になるということがあるということに気づいたのだ」アメリカは本気で「独善」から脱却しなければならない。そしてそのきっかけが、被害者の視点で世界を見てみるということである。アメリカ国民が真に「民主主義」の国であるならばそれは可能だと思う。民主主義とは詰まるところ。「親の願い」の具現化なのだ。子供たちに残すべき将来を選択すること、それが「民主主義」なのである。世界平和を考えるとき、中国や北朝鮮といった独裁国家の存在が大きな障害になる。独裁国家における「親の願い」は、権力の世襲が最優先だからだ。それともうひとつ気になることがある。日本人が「親」になろうとしないことだ。フリーターとか、ニートとか、下流社会だとか、下流志向とか、ネットカフェ難民とか。「親の願い」は究極のところ世界共通だと思うのだが、個人の願いは千差万別である。「親の願い」をキーワードにして「平和」を語っても、彼らの心に届かないのかもしれない。

  2007/08/15

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• 「原爆の日」に「にんげんをかえせ」

  今日は原爆の日です。広島県人にとっては、やっぱり大切な日。本当は広島県人だけでなく、日本人にとっても、人類すべてにとって大切な日だ。私が小学生だったころ、8月6日は「登校日」だった。どうやら今は違うようだが、広島県下の小学校では、例外なくそうだったと思う。夏休みの中盤、この日だけはみんな集まって教室で「平和学習」をする。8時に登校して、8時15分に黙祷。それから、平和学習。本を読んだり、話を聞いたりするのだが、一番印象に残っているのは峠三吉の「人間をかえせ」という詩を、合唱しているレコードを聞いたことだ。---------------------------------峠三吉　「にんげんをかえせ」の「序」よりちちをかえせ　ははをかえせとしよりをかえせこどもをかえせ　わたしをかえせ　わたしにつながるにんげんをかえせ　にんげんの　にんげんのよのあるかぎりくずれぬへいわをへいわをかえせ--------------------------------詩を読むだけでも小学生にとってはなにやら恐ろしいのだが、これに節がついて、合唱されるとすさまじく恐ろしい曲になる。人間のうめき声や、恨みや、無念な思いや、いろんなものが声に乗って押し寄せてくる。私は子供心に恐ろしくて、思わず耳を塞いで曲が終わることを祈った。小学生の時に、学校行事で恐いと思ったものは、この「にんげんをかえせ」と講堂でみた「半魚人」の二つだけである。うちの親戚には原爆で亡くなった人はいないが、うちの祖父は原爆の翌日、広島に救援に行ったので原爆手帳も持っていた。当時祖父は痔を患っていたために外地には派遣されず、広島の守備隊にいたらしいのだが、丁度誰かと交代で田舎に帰った直後に原爆が落ちた。残っていれば当然死んでいたのだろう。祖父の家（即ち父の故郷だが）は広島市から直線で50～60キロ程度離れた吉和村という山間の農村であった。うちの父は当時10歳であったが、原爆の落ちたときには、小学校の校庭で「朝礼中」だったという。その時、広島の方角で空が光った。「みんな隠れろ！」ということで、小学生達は訓練の通り裏山の防空壕に逃げ込む。一時間も防空壕でじっとしていたがその後は何もない。そして、しばらくして焼け焦げたものが空から降ってきた、という。ほどなく、「広島が大変なことになっとる」と、広島から逃げ出してきた人が村に帰ってき始める。逃げて帰ってくる人たちと入れ違いに、祖父は広島の救援のために広島に向かっていったらしい。祖父はその時のことをほとんど語らなかった。既に祖父が亡くなって10年になるのだが、今にして思えば、ちゃんと聞いておくべきだった。原爆投下直後の広島で祖父が見たもの。祖父が感じたこと。それは決して、軽々しく話せるようなものではなかったに違いない。遠隔操作で戦争ができる時代になっても、被害を受けるのは常に生身の人間である。ボタンひとつで飛んできたミサイルの先には、人間の暮らしがある。

  2007/08/06

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• 台風接近中！に思うこと。

  台風が接近中です。大雨が降ったり、風でものが飛ばされたり、いろいろ心配なことがいっぱいありますが、もっと大きな目で見ると、きっと必要なことなんだろうと思うのです。家の中には埃が溜まりますが、外には溜まりません。どうしてかというと、風や雨に吹き飛ばされ、流されるからです。だから大自然は掃除をしなくてもきれいに保たれている。台風や大雨というのも、大自然から見てみればちょっとした「大掃除」なのかもしれません。大自然だって、人間をこらしめてやろうなんて意志はないと思いますが、汚れれば、その分強く掃除する必要が出てくる。地球温暖化による異常気象、なんていってますが、結局、大自然地球がバランスを取ろうとしているだけなのだろうと思います。結局人間は、天に向かって唾しただけ。やっぱり、21世紀のキーワードは「共存」「共生」ですね。これは、自己中心主義からの脱却でもあります。自分を成り立たせるためには、自分以外のもののことを考えねばならない。そういう時代です。アメリカ的独善では世界平和は生まれません。とはいえ、台風5号は現在豊後水道に向けて北上中。私の住む広島を直撃しそうな気配です。できれば自分の住む方向には来て欲しくない、なんて、これもやっぱり、人間の弱さです。

  2007/08/02

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• 選挙が終わって思うこと。

  参議員選挙が終わりました。下馬評の通り、自民の惨敗。逆に言えば民主の大躍進、ということになりますが、どうみても自民のオウンゴール連発の一人相撲にしか見えないですね。年金問題については、長年の自民党とお役所の馴れ合い行政の結果であって、自民党の責任は逃れ得ない。が、一方で、社会保険庁の職務怠慢は、自治労との協定によるものであることも発覚。自治労は民主党の支持母体。しっかり、自治労の代表は民主党の比例区で当選してる。日教組の代表も民主党。これで本当に「行政改革」「教育改革」ができるのだろうか？誰しも当然疑問に思います。多くの日本国民の正直な気持ち。・自分が投票した民主党が大勝しても素直には喜べない。・とはいえ、自民党にもうんざりだ。やっぱり、もっと政策的なところで、自民党と民主党をシャッフルして再編するしかないんだろうという気がする。日本国は一体どこに行くのでしょう？「憲法問題」「教育問題」「行政改革」「年金問題、というか社会保障全体の問題」どれも大事な問題。大事な問題だけに、根強い反対意見もありますね。いけいけの小泉内閣を引き継いだ安倍内閣は、数にものをいわせた強行突破こそが使命であったようにも見えます。郵政民営化を焦点に自民党大勝→人気と力を残したまま小泉退陣→小泉人気のおこぼれにあやかりつつ、安倍内閣発足。→「憲法改正」「教育改革」「公務員改革」とかとにかく長年の懸案事項を短期間で強行突破→年金問題・閣僚の金銭問題などで支持率急降下→自民党大敗。ある意味で安倍さんの仕事はここで終わったのではないでしょうか。ここまで負けるのは予想外であったにしろ、参院選後では強行突破は困難という読みがあったのでは。自民党の圧倒的有利な短時間、どれだけの懸案事項を可決させるか。まさに、千載一遇のチャンスだったのでしょう。まるで、死期の決まった人のような焦りようだという気がしてなりません。

  2007/07/31

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• 参議院選挙～一票に思いを込めて

  長い間ブログの更新をサボっている間に、軒先のツバメは巣立っていきました。そしていつの間には、選挙が目前です。今回の選挙は「自民惨敗」という予想が専らですが、さてどうでしょう？選挙にはもちろん行きます。誰に投票するかは決めてませんが、決められなければ白票を投じればよいと思ってます。もちろん無効票にはなりますが、少なくとも「該当者なし」という意思表示にはなります。私個人としては、もう一度「政界再編」が必要だと思っています。今の政党は相当ねじれていると思うんです。自公連立にも無理があると思うし、かといって民主はやっぱり寄せ集めでまとまりがない。政党の枠を取り払って、もう一度各議員の主義主張を明確にしてもらったほうがいいと思うんです。自民党もうんざりだが、民主党も信用できん。本当はそういう人が多いのではないでしょうか？でも、投票には行きましょう。社会保険庁の問題だって、やっぱり、長い間の政界と官界の馴れ合いの結果であって、自民党の責任は逃れ得ない。昨日のニュースで、広島県の山奥に作られた大規模林道のことを取り上げていました。巾7Ｍの道。1キロに及ぶ立派なトンネル。しかし、通る車はほとんどいない。インタビューを受けた地域の住人が言っていた言葉が印象的でした。「こんな山にこんな道を作ったら、ゴミ捨て場になってしまう」確かに、人も来ない山の中だから、不法投棄するにはもってこいだ。「森林を守り、国土を守る」といえば美しいのだが、結局天下りした役人の食い扶持に税金が使われているだけだ。グリーンピアの問題とか、こういった無用の道路の問題とかが起こったとき、不思議なことにお役人はだれも責任を取らない。民間企業であれば当然会社に損害を与えたということで、何らかの処分を受け、その反省によって次の損害が防がれるのだが、お役人には自浄作用はないようだ。自分の在任中に問題が発覚することを避けようとするため、問題はどんどん先送りにされる。結果として責任の所在も曖昧になり、「今までのことも問題だが、これからどうするかを建設的に考える必要がある」ということで、問題はうやむやにされてしまう。穴埋めには税金が投入され、なにも改善されないのに税金だけが増える。税金を払うのは国民の義務だからもちろん払う。一部のお役人や、官庁と癒着した企業や、政治家の懐を潤すために払うのは嫌だ。そういう単純な話です。同じ払うなら、気持ちよく払いたい。気持ちよく税金を払わせてくれる政党に一票を投じたいのですが・・・・。

  2007/07/27

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• ツバメの巣立つ日

  気づけば、巣の中には2羽しかいなくなっていました。残された子ツバメはやっぱり小さめ。エサを確実にゲットするためには、巣の中の場所取りや、伸ばした首の長さ、開いた口の大きさが重要なのでしょう。そんなことを思いなが見ていると、ピーピーいいながら兄弟ツバメたちが帰ってきました。彼らは巣に戻ることはありませんが、巣に近づいたり離れたりしながら一生懸命飛んでます。親ツバメの場合は飛び方がすばやいので、手持ちのデジカメではとても撮影できませんが、彼らはまだよちよち状態なので、なんとか撮影できました。「おーい、お前らも早く飛んでみろ、楽しいよ」なんていいながら巣に近づいてはピーピー言ってます。少々ポジショニングが悪く、エサをもらい損ねた控えめな二羽も、きっともうすぐ飛び立っていくのでしょうね。知らなかったのですが、子ツバメたちは「ウンチ」をするとき、ちゃんとお尻を巣の外に突き出してから、ぷりぷり、とやります。決して、巣の中では用を足さないんですね。そのため、巣の下には子ツバメたちの成長の証が残されているわけです。この間テレビを見ていると、南太平洋に浮かぶ「ナウル共和国」の話をやってました。島全体に渡り鳥のフンが長年にわたって積み重なり、それが「リン鉱石」となって、この国の最大にして唯一の輸出品となりました。それを掘り返して輸出し、その収益を国民に分配したため、一時期は日本人の収入以上の収入を「働かずして」得ていたらしい。それが災いして、国民全体の勤労意欲はゼロに等しく、「リン鉱石」が枯渇してきて収入がなくなっていても、働こうとしない。この国では今、学校で「働くことの大事さ」を教えているらしい。それはともかく、巣の下に残されたフンがリン鉱石になるのを待つわけにもいくまい。お父さんの試練の日も、刻々と近づいているということです。※一昨年、屋根に水をかけてフンを落とそうとしたら、足が滑って私自身が落ちそうになりました。

  2007/07/08

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• ツバメ　続編

  ツバメが生まれたの見つけてから6日目の朝の写真。前の写真を比べると、どれだけ大きくなったか分かるだろう。この6日間というもの、親ツバメはひっきりなしにエサを運び続けてきた。子ツバメがエサを求めてピーピー鳴く声も力強くなってきたが、それもそのはずだ。顔全体が口になったのではないかと思うくらいに大きな口を開けて鳴く。もうしばらくすると、子ツバメたちは飛び立つ練習をはじめる。そしてこの巣から旅立っていく後にはフンに汚れた壁や屋根が残り、お父さんにとって新たな試練が生まれる。

  2007/07/05

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• ツバメの赤ちゃん

  我が家の軒下にツバメが巣を作り始めて1ヶ月あまり。ふと気づくと、巣の中で一所懸命首を伸ばして鳴いている子ツバメたちがいました。子ツバメたちは、目いっぱいに首を伸ばして親ツバメの取ってくるエサをもらおうとがんばってます。誰に教えてもらったわけでもなく、おそらく人類が生まれるもっと前から繰り返されてきた光景なのでしょう。我が家に初めてツバメが巣をつくったのは一昨年のこと。気づいたときにはすでに立派な巣ができていました。さてそこで家族会議です。この巣をどうするすべきか。放っておけば卵を産んで軒下は糞だらけになるに違いない。なにしろ初めてのことなので、いろんな人に聞いてみた結果、そのまま残すことにした。こういった野生の生物たちはある種の予知能力があるとされ、巣を作るということは、そこが安全な場所であると判断したということなので、縁起がいいとされる。ツバメが巣を作った家は火事にならないとか。というわけで、小さい巣の中に子ツバメが首を伸ばし、口を目いっぱい広げている光景を見るのは初めてではない。ツバメは去年もやってきた。そしてツバメが巣を作り始めた。そこで私は、後始末の糞掃除の負担を軽減するため、軒下の瓦にダンボールを敷いたりして「はい、どうぞ」とばかりに準備を整えた。しかし、ツバメはそれから寄りつかず、卵も産まなかった。やはり、罠でも作られたかと思って警戒したのだろう。人の心、ツバメ知らず、という感じだが、彼らも子孫繁栄がかかっている。糞掃除の手間はなくなったが、少々残念な気もした。そして今年、またもツバメがやってきた。家族会議の結果、放っておくことに決定。一切ガードもせず、なすがままにしておいた結果、こうして子ツバメが生まれ、親ツバメは忙しくエサを運んでくる。なんとなく、ほっとした気持ちだ。我が家は動物を飼っていないが、気持ちとしてはまあ、我が家の一員といったとろ。ここである程度成長したら、遠く彼方に飛んでいくんだろうね。でもまた来年帰ってくるかな。ただ、とってもピーピーよく鳴く。今日も朝から大合唱だ。巣の横には次男坊の部屋があるのだが、相当うるさいらしい。

  2007/07/01

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• 6年目のウッドプランター

  この写真、6年目を迎えたウッドプランターです。本日の主役は、そこに植えてあるものではなく、あくまでも入れ物のほうです。「WOODPRO」初期の人気商品でしたが、日本で作るには手間がかかりすぎて採算が取れず、現在は販売休止中。このプランターの使用を開始しては既に6年目を迎えました。おそらく、もうすぐ7年目に突入です。まだまだ現役。塗装が一部はげたりしていますが、それ以外に目立った外傷はありません。私の仕事は、こういった屋外用木製品の製造・販売です。その事業の責任者でもあるのですが、ネットショップの店長もかねております。お客様に聞かれると、「使い方にもよりますが、ウッドプランターに直接土を入れた場合の耐用年数の目安は3年です。」と説明しています。このプランターは国産杉の、しかも腐りやすいシラタ部分も入ってますし、板の厚みも15ミリしかありません。それでも結構使えるものです。やはり、地面に直接置いていないのがよかったのだと思いますね。6年間、ほぼ植えっぱなし、毎日水遣りしてます。ウッドプランターを置く場合は、くれぐれも、レンガなどの上に置くようにしましょう。しばらく使わないウッドプランターは、ちゃんと土を出して、乾かしてから保管すれば当然長持ちします。土を入れっぱなしにして放置していれば当然腐ってだめになります。とはいえ、朽ち果てていくのも「木」の宿命。朽ち果て、微生物に分解され、また土に帰っていく。大いなる大自然の循環の中の一瞬。私たちはこうして、プランターに利用したり、ウッドデッキにしたり、あるいは家を作ったりして利用してるんですね。それはやっぱり、循環の一部なんです。そんなことを考えながら、6年間も頑張り続けているプランターの写真を撮って見た次第です。

  2007/06/21

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• 木製ガーデン資材のメンテナンス

  今日は珍しく、仕事に近い内容です。写真の花台は、私の自作ですが、お隣でお宅で使ってもらってました。作ったのはおそらく3年あまり前だと思うんですが、当初、庭の角にある紅葉の木をぐるっと巻く様にして設置してありました。それを最近、玄関先に移動されたわけですが、それを見たうちの奥様が「おとうさん、○○さんちの花台、ぼろぼろになっとるよ、なんとかして」と言ってきました。ひょっとして、湿気の多い木の下で腐り果ててしまたが、私の手前捨てることもできず困っておられるのでは？と思いつつ、見に行くと、確かに雨に打たれ、紫外線にやかれて、塗装は劣化しているものの、木そのものはまだまだ元気。地面に近い足元も確認してみましたが問題なし。木の下に設置する際に、直接地面の上に置かず、レンガを敷いてから置いてあったからでしょう。木製のガーデングッズを長持ちさせる最大のコツはこれですね。直接地面に置かないこと。レンガを敷くだけでぜんぜん違うんです。きっと地面からは湿気も上がるし、いろんな雑菌が上がってくるんでしょう。地面に直接置いた場合は、必ず、その接点から腐り始めます。枠付きラティスでも、プランターでも、地面に直接置くと、そこからダメになりますね。気をつけましょう。ということで、この六角形の花台を我が家のデッキの上で塗装してみた写真はこの写真です。かなりきれいになりました。所要時間は30分少々。これであと3年は使えます。

  2007/06/20

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• 木造校舎の小学校を見て思い出したこと。

  先日、いとこがウッドデッキを作りたいというので、打ち合わせに行って来た。広島県と山口県との県境。中国山地の中にある。その彼の家の裏側にこの写真の小学校はあった。10年前くらいまでは実際に使われていたらしいが、過疎化の影響で児童が減ったからだと思うが、現在は廃校になっている。山口県美和町　「美和町立秋掛小学校」と校門の看板には書いてあった。「だれか借りてくれるところを探してるんですよ」と、いとこが言う。確かに壊すのはもったいない。しかし、使わない家というのは意外に早く壊れていくもので、この学校もこのままではどんどん老朽化が進んでいくのだろう。--------------------------------------------------------------------私が小学校に上がったとき、学校はまだ木造だった。外観はモルタルが塗られていたりするのだが、中は完全に木造。板張りの廊下、木の階段。手すりはみんなの手垢でピカピカに黒光りしていた。鉄筋コンクリートの校舎になってから、学校の廊下はベランダのように半屋外になってしまったが、木造校舎の時代は廊下にもちゃんと窓があった。掃除といえば、床を雑巾掛けしていた。月に1回か、その程度だったと思うが、机を寄せてゴミを掃き、それから雑巾掛けする。雑巾掛けするときに、女子のパンツが見えたりする。冬は寒いので、毛糸のパンツをはいていたりして、男子たちはそれを「けいぱん」と呼んでいたと思う。女子の体操服と言えば、今では男子と同じような四角い形が一般的なようだが、当時はまだ「ちょうちんブルマ」なるものが生きていた。「ちょうちんブルマ」というのは、デカパンのすそにゴムをつけて足の出る部分を搾ったような形だ。丁度、事務で使うの「腕ぬき」をはいたようなデザインだった。私の小学時代といえば、「ちょうちんブルマ」からぴちっとした化学繊維のブルマに変わるころだったらしく、運動会なのでは、両方混在していたと思う。ただ、年々「ちょうちん」の割合は年々減っていくので、運動会などでは結構目立つ。「おかあちゃん、わたし、ちょうちんブルマはいやだ」「しかたないでしょ、おねんちゃんのがまだ使えるんだから」なんて会話があったに違いない。私が小学生のころといえば、1970年のこんにちわ、大阪万国博覧会　とかアポロが月の着陸したりとか山陽新幹線が岡山から博多まで延びたのもその頃だ。高学年になると、木造校舎の横に、鉄筋の新校舎ができ、私もそちらに移った。鉄筋の新しい小学校の校舎は3階建て。当時はまだマンションもなかったので、3階の廊下から500Ｍ以上離れた高架の上を、信じられないくらいの勢いで走る新幹線を眺めていた。かれこれ35年も前の話である。

  2007/06/15

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• 「おのみちミステリー」について。

  尾道は、私の奥様の出身地である。（正確には、その向かいにある島だが・・）なので、これまで何度も行っている。が、それでも知らないことばかりだ。先日、大学時代からの友人の案内で「おのみちミステリーツアー」なるものに行ってきた。ツアーとはいえ、参加者は友人夫妻と、私と奥様の4人。その友人は中学校の教師をしているのだが、いわゆる「岩マニア」だ。それも、専門雑誌から記事の執筆依頼が来るぐらいのマニアだから、その筋では「先生」の部類に属する。仕事でも趣味でも「先生」なのだからすごい。さて、尾道の歴史は古い。古寺があちこちに点在し、坂の石畳も情緒がある。尾道ラーメンは最近全国的にも多少売れてきた。大林監督の「尾道三部作」のロケ地めぐりや、古寺散策。千光寺から「しまなみ海道」をのぞみ、さらに、ミステリーが盛りだくさん。皆さんも是非一度、どうぞ。興味のある方は、「尾道大学　産官学共同研究/ヴァ－チャル尾道プロジェクト」が制作した「尾道・不思議と謎の古代都市」をご覧下さい。なかなかのもんです。

  2007/06/13

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• 花盛りです。

  この季節はどこも花盛りですね。庭も、通りも、山も、そこらじゅうに花が咲いて、本当にきれいです。どうしてこんなに色とりどりなんだろうと思うくらいにいろんな花が咲き乱れてますね。花を咲かせる、というのは、自分の種を残していこうという積極的な行為ですから、やっぱり勢いがあります。きれいな花たちはやっぱり、虫たちにアピールしてるんでしょうか？不思議ですよね。花たちはきっと人間にアピールしているわけじゃない。でも、やっぱり、花はきれいなんですよ。それとも、自分達を一番繁殖させてくれるのは人間だということを知っているのかもしれません。そんなことを思いながら、会社の近所で写真をとってみました。いつもは味気ない工業団地の斜面なんですが、この時期だけは華やぎます。この花の下に、空き缶や、ビニールゴミなんかも埋もれているんでしょうけど・・・。

  2007/06/07

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• スピリチュアルを考える。

  最近、江原啓之とか、細木数子とか、一般人にはよくわからない世界の話をする人の人気が高いね。 江原啓之は霊能者で、細木数子は占い師。 本人たちにはいろいろこだわりもあるみたいだけど、 語る内容が「見えないもの」であることは同じだ。 人間の力で川の流れも変えるし、地形も変える。 地面から資源を掘り出してがんがん燃やした挙句に、温暖化だといって騒ぎ始める。 地球の外にも飛び出してみせる。 他人のおなかで自分の子どもを育てたり、人の内臓をもらうこともできる。 クローン人間も決して夢物語ではなくなった。 神の領域への侵犯を本気で議論しなければならないくらいに人類は進歩してきた。 にもかかわらず、江原啓之や美輪明宏、細木数子のような一見怪しげで、およそ科学的でないものが人気を博す。 半分は「恐いもの見たさ」という部分もあると思うけど、不思議な現象ではある。 正直なところ、江原啓之の本も読んでないし、細木数子の本も買ってないので、彼らの詳細は不明だ。 せいぜいテレビで見聞きする程度の知識しかない。 特別彼らのファンでもなければ、彼らを尊敬しているわけではない。 逆に「怪しい」ようにも思う。 ただ、世の中には「見えないもの」を信じる人たちが増えているのは間違いない。 本屋に行ってみると良く分かる。 江原、細木両氏の本は信じられないくらいの種類置いてあるが、それ以外にも広い意味での「スピリチュアル」系の本もかなりの量だ。 私の思う「スピリチュアル」の基本は すべてのことには意味がある、と考えることだと思う。 私が生まれてきた境遇、家族構成、 私の能力 私の性格 私の容姿 行きていく上での出来事 出合った人 地球が丸いこと 水が上から下に流れること 森がみどりであること、 花をきれいだと感じること などなど、 そのすべては偶然でなく、必然であると考えること。 いいことも悪いことも必然。 すべては受け入れることから始まる。 そして、すべての瞬間に自分が試されているということだ。 一体誰に？ それは結局「自分自身」。 これが一番厳しい。 他人の目は欺けても、自分の目は欺けない。 厳しいといえば厳しい。 でも、これまで多くの人たちが悩んできたことだ。 人間は弱い。 弱いけども、それでも思いなおしてまた前に進むことができる。 それでいいんじゃない？ 幸せも不幸も、結局自分の心の中にしかないのだから。 実際のところ 守護霊がいるのか、輪廻転生があるのか、大殺界があるのか、 風水だとか、 そんなことは分からないよね。 だって、見えないから。 でも、見えないこと、分からないことにも意味がある。 そんな中で、日々いろんなことを考えつつ生きている。 今日この頃です。

  2007/06/02

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• 大臣の自殺に思う。～親不孝であること

  松岡大臣が自殺した。 それ自体はいろいろな物議をかもしているが、私が気になったのは残された母親のことだ。 自殺する前に実家に帰り、母と一緒に父の墓参りをしたとテレビでは伝えられた。 この「母」のことはもちろん知らないが、その心中を思うとつらい。 せめて、お母さんの生きている間に自殺なんてしてほしくなかった。 最大の親不孝は親より先に死ぬことだ。 ましてや自殺では救われない。 国民にも、支援者にも、総理大臣にも申し訳なかったと思うが、 それよりなにより申し訳ないのは「母」に対してだろう。 松岡大臣のことを何よりも大切に思い、 なによりも気に掛け 誰よりも愛していたのは「母」であったに違いない。 ほんとに親不孝なことだ。 仮に刑務所に入ろうが、国民全員の批難が集中しようが、それでも最後まで信じてくれるのは「母」だけだ。 彼は、どんな醜態をさらそうとも、「母」のために生き抜くべきだったのだ。

  2007/05/30

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• 時の流れと「浅田次郎」を感じるとき

  今朝、出勤のために車に乗ろうとしたとき、家の前の道をバイクに乗った若者が通り過ぎていった。 ぶろろろん・・・。 という音を朝の団地に響かせて走る若者は、うちの長男坊の同級生だ。 私の住んでいるのは広島市郊外の比較的大きな新興団地で、バブルの頃から販売が開始され今でも最後の販売が続いている。 私は中古で買ったので、引っ越してきたのは8年くらい前だった。 うちの子供もまだ小学生で、近所に同世代の子ども達がたくさんいた。 どこの団地でもそうだが、住宅を購入する年齢が30歳～40歳だとすると、ほぼ同世代の親たちと同世代の子ども達が集まることになる。 そして、若々しかった街は住む人とともに年老いていくことになる。 越してきた頃、うちの前の通りも子ども達がたくさん通っていたし、遊んでいた。 時間の経過とともに、子ども達も大きくなり、 進学、就職。結婚の話はまだあまりない。 いつの間にか、夫婦だけで暮らす家庭も増えた。 うちの子は大学1年生と高校2年生。 既に一人は家を出て一人暮らしを始めている。 もうじききっと、残った一人も家を出て行くに違いない。 浅田次郎の短編に「うたかた」という話があった。 年老いたおばあさんが、取り壊しの迫った団地の一室で昔を思い出しながら息を引き取るというなんとも切ない話である。 若かった自分、若かった夫。 小さかった子ども達。桜の季節の出来事だ。 新しくできた団地には、同世代の夫婦が一斉に越してきて、そこから時間が流れ始める。 団地は住む人とともに年をとっていき、子ども達は家を出て、いつしか老人ばかりになった。 老朽化した団地に取り壊し、建て直しが決まる。 取り壊しの日が迫り、みんな櫛の歯が抜けるように出て行って、残ったのはそのおばあさんだけになった。 思い出がいっぱいつまった団地の一室で、引っ越してきた当時は小さかった桜が大きくなって、今年も花を咲かせている。 それを見ながら、おばあさんは息を引き取るわけなのだが、その顔は安息に満ちている、というような内容だったかな。 記憶力が悪い上に、確認もせずに書いているので少し違うかもしれない。 浅田次郎の小説はいいね。 どんな小説を書いても、やっぱり背景に「愛情」を感じるもんね。 特に、人間の描き方がいい。 どんな人にでも、ちゃんと歴史があり、恋をし、思い悩み、頑張り、挫折し、希望を描き、苦しみ、もがき・・・ そんないろんな感情を経験してきた、大切な人なんだ、と思わせてくれる。 路傍にたたずむ一人の老人にも、彼が生きた人生が詰まっている。 読むと人に優しくしたくなるのが浅田次郎の小説の不思議なところだ。 私が越してきたときには子ども達の甲高い声に溢れていた通りが、 若者のバイクのぼろろろん　　 に変わり 次には何の音になるのだろう？ 老人が道端に痰を吐く音がする街になったら、いやだな。 からから、ぺ。

  2007/05/16

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• 新緑の季節に「年輪」を考える。

  新緑の季節ですね。 桜の咲く3月末ころまでは、山も枯れ山状態でしたが、桜が散るごろから一気に枝から葉が噴き出して山の色が変わってきます。 葉を落とさない針葉樹は一年を通じて「黒みどり」というが、ややみどりに黒が混ざったような色合いですが、 広葉樹というのはその点変化がありますね。 この季節の山を絵に描けば「黄緑」色ですね。 本当に鮮やかです。 木に葉が茂ってくると、葉っぱが光合成を行なって、空気中の二酸化炭素から酸素と有機物を作り出します。 二酸化炭素はＣＯ2で、酸素はＯ2。 余ったＣは炭素ですが、炭素と他の元素が化合したのもで、本来自然界にないものを「有機物」といいます。 光合成によってできた「有機物」は植物を構成する、幹や枝、葉っぱになります。 有機物というのは「生き物」の体のもとですね。 私の体も有機物。 あなたの体も有機物。 目の前を歩いている人も、 その人がつれている犬も、 その犬が今お尻から出した排泄物も 生命活動に関わるもののほとんどは有機物なんですね。 ただし、世界広しといえども、無機物から有機物を作り出すことができるのは本来、植物の光合成のみです。 植物によって合成された有機物は最終的に微生物によって分解され、土に返ります。 これが大自然のサイクルで「炭素循環」と言われるものですが、本来植物の仕事であった有機物の合成を人間が始めたものだから困った事態が起こり始めました。 これが即ち「合成樹脂」です。 主に石油などから採取される成分を使って人工的に有機物を作るんですが、これがなぜ問題かというと ・燃やすと有毒ガスを出す ・腐らないので分解されない ・分解されないのに「怪しい」成分が染み出して周囲の環境を悪化させる などなど。 今日はそんなことを書くつもりではありませんでした。 年輪の話です。 木を輪切りにすると年輪があります。 年輪は1年に1本ずつできるので、年輪を数えるとその木の樹齢が分かります。 これは小学生でもよーく知ってます。 年輪のシロっぽくて比較的柔らかい部分を「春目・春材部」と呼びます。 一方色が濃くて比較的堅い部分を「夏目・夏材部」といいます。 確か小学校では「冬になると木の生長が遅くなるのでそこが濃く堅くなって年輪になる」と習ったような気がします。 それなら「冬目」というのが正しいのでは・・・。 と思いますよね。 確かに「冬目」と呼ぶ場合もあるようですが、一般的には「夏目」と呼ぶようですね。 今の時期、木は一斉に葉を伸ばし、盛んに光合成を始めます。 盛んに光合成を始めるわけですから、木がどんどん有機物を体内に溜めて成長してるわけです。 春から夏にかけて木は葉っぱを茂らせてぐっと成長します。 夏の終わりが近づいてきました。 木はそろそろ冬支度を始めます。 夏の終わりから秋にかけて、それまで増やしてきた有機物を守りに入ります。 「春目」と言われる層の外側に堅い「夏目」の層を作り始めるわけですね。 身を引き締めて厳しい冬を迎える準備をするということでしょう。 そして秋が来て、葉っぱは光合成という役割を終えて散っていくわけですね。 そして春がくると再び一気に・・・・。 目の前の新緑を見ながら、そんなことを思う今日この頃です。

  2007/05/14

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