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意味不明の議論のことを「禅問答」といいますが、これは師弟の間で公案に関する議論をすることを言います。
この「公案」というのは、「公府的安牘」を縮めたもので、「裁判の判例」という意味だそうです。 「公案」に関する偉い禅僧の模範解答のことなのです。 修行中の禅僧はこの模範解答を暗記するまで何回も読みます。 こうしてこの模範解答が条件反射のように出てくるようになると、応用問題にも対応できるようになります。 こうして高僧の思想が血肉化できるというわけです。 こういう修行の方法を、私がお話を伺った高僧は、「量質転化」と表現しました。 同じことを幾度と無く繰り返す(量)と、レベルが上がるというわけです。 「模範解答」という型にはめることで悟りに近づくというやり方で、私は日本人の思考パターンである「型にはめる」ということとの関連を連想しました。 この課題は非常に重要だと思っていて、今後時間をかけて考えていこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月10日 13時13分12秒
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