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■気になる本 - NHKはもういらない! -
■気になる本 - 視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる - ■気になる本 - 官僚とメディア - ------------------------------------------------- (注意)原稿は13706文字になったため、大幅に 割愛しています。全文を参照する場合には、こちらを どうぞ。 6月12日(金曜日)に、驚きのニュースでした。 鳩山邦夫総務相は麻生太郎首相に辞表を提出、受理されたという のは、そんなに驚きません。(実質は更迭でも) (省略) それよりも、この原稿を入力している時点で、マスコミも 私がよく訪問するブログも、記述していないのが不思議な のです。 それは、「後任の総務相は佐藤勉国家公安委員長に兼務」 ということです。 (省略) とすると、 佐藤勉氏は、警察庁を管理し、放送業界も 管理指導する権限が与えられていることになります。 一種の異常な体制ですね、これは。 「足利事件」について、6月5日には、「当時としては 精いっぱいの捜査をした結果、ああいうことになったが、 あってはならないことで厳粛かつ重く受け止めている」 と発言し、 (精一杯の捜査をしたかどうかは我々が判断して 評価することなんですが、自分で評価しないでくださいな) 6月12日には、「大変遺憾であり、厳粛に重く受け 止めている。申し訳ないことと考えている」と謝罪し、 「しっかり検証して二度とこのようなことが起こらない ようにしたいと考えており、警察を指導していきたい」 と述べています。 ^^^^^ (中略) 私は、将来的にはNHKを含めてテレビ放送は みないだろうな と考えております。そのきっかけ は、デジタル化だろうと思っております。 いま、 「NHKはもういらない!」(著者 行宗蒼一 著、 出版社名 株式会社三一書房、発行年月 1982年10月) を読んでいます。 著者の行宗蒼一(ゆきむね そういち)のプロフィール -------- (省略) ---------- 著者の本は、約30年前という点を割り引いても、 NHK内部からNHKの組織を考える点では参考に なりました。勿論、簡単なNHKの歴史もです。 大正14年3月 日本で最初のラジオ放送開始 大正15年 社団法人日本放送協会設立 昭和25年 放送法制定 特殊法人 日本放送協会に改組 NHKの歴史については、次の本が詳しく掲載されて います。著者は、NHKには建前と本音が存在して いるというのです。 また、著者は、NHKの体質を、 「中身二の次、体裁第一」 と喝破しています。 著者は、ローカル(地方)のしかもラジオの DJとして、NHKらしからぬ放送をつづけたと いいます。いろんな場所に転勤しましたが、 釧路放送局勤務のときに、地元にある自衛隊訓練場に ついて、対話形式で放送を始めたものの、聴取者からの 反応もよかったのに、上司(放送部長)から中止命令が 下りたのです。 著者が上司に理由を聞くと「番組提案会議に諮っていない」 という返事。でも、著者によると、この会議は、 テレビ放送の場合と、ラジオの全国放送のみだと いうのです。多分、誰か(お偉いさん)からの 命令があって中止になったのでしょう。 しかし、ローカルな局が独自の判断で放送できない なんて。メディアは、「報道の自由」を理由に情報提供 等を拒んではいけないのでは。 こういう話が、著者のこの本の中には、沢山あります。 内部の状況がよくわかる本でもあります。 30年経過していて、NHKは改善されているのでしょうか。 今月の6月10日に、西松建設問題に対する民主党の 「政治資金問題を巡る 政治・検察・報道のあり方に関する 第三者委員会 報告書 本篇」 それと付属書類の 「政治資金問題を巡る 政治・検察・報道のあり方に関する 第三者委員会 報告書 資料篇」 が公表されております。 NHKに対しても、資料編(24~27ページ)に、 4つの質問事項と回答が掲載されております。 肝心の3つ目の回答で、「具体的な取材内容に関わることに ついては、回答を差し控えさせていただきます。」 と回答しています。 やはり、NHKは、報道に対して信頼できるものでは ないな と感じた次第です。「報道の自由」を標榜するなら その基底には、「情報の公開」、「反対意見の掲載」が 必要だからです。 さて、 「視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる」 (著者 田原茂行 著、出版社名 株式会社草思社、 発行年月 2005年09月)は、先に読み終えました。 著者の田原茂行(たはら・しげゆき)のプロフィール は、次の通りです。 ------- (省略) --------- 著者は、もっと高い視点でNHKをみています。 NHKの歴史の記述も詳しくでています。戦後、 マッカーサーが目指した日本の放送制度は、 BBC型のNHKと、アメリカ型の民放の併存、 そして、FCC(連邦通信委員会)型の電波監理委員会の 3点セット(世界初の試み)だったと著者はいいます。 ところが、1950年(昭和25年)に放送法、 電波法、電波監理委員会法が成立したのですが、 電波監理委員会法は、2年後に廃止になってしまう のです。内閣から独立した電波監理委員会は、やはり 権力側に飲み込まれてしまったのです。 そういう意味からすると、いまだに日本の放送制度は 試験中でしょうか。 また著者は、NHKは我々庶民の味方ではないと いっているのです。元会長の島桂次(元政治部長)が 権力の中枢に深く入り込んだからです。 十手捕り縄(NHK)とバクチ打ち(政治家支援)を 兼業したのがNHKだというのです。 NHKに期待するのがいかに軽薄な考えか、わかると いうものです。 NHK受信料問題にしても、1990年代から NHKのチャンネル数は倍増しています。 ということは受信料は半減しなくてはならないでしょうに。 ところが、据え置かれて、無理にデジタルに買替えさせ られるというハメに。 NHKの関連会社・団体は、39社・団体で売上が 3147億円(2003年度決算)というのです。 勿論、NHKのOBも天下りをしてきます。 著者は、愛知県名古屋市出身の永田寿康元衆議院議員 (民主党)が、この問題を取上げ、「NHKの肥大化は 脱法的」という文章を新聞に掲載したといいます。 民主党は、放送法を含め、永田氏の意志を引き継いで ほしいものです。 こんな子会社に資金がストックされていくなら、 受信料を下げるということはできなくなりますね。 そうそう、NHKは、韓流ブームを煽っていますが、 その裏では、「冬のソナタ」のビデオとDVDの売上が ものすごく、なんと70億円だと著者はいうのです。 そして、視聴者が受けた(?)利益は、受信料の据え置き だけというのです。 (過去の放送した映像を購入して見なければならないなんて おかしいのではないでしょうか。複数チャンネルを 保有し、家庭でのダビングができるなら、無料の オンデマンドを行うべきです。 そして著者も永田元議員の主張が正当であると評価 しているのです。 やはり、NHKの関係団体を整理する必要があるのでは ないかな と思うのです。 最後に、NHK番組の内容に関する書籍を紹介します。 NHKだけではなく、マスコミを対象にしています。 いま、「官僚とメディア」(著者 魚住昭 著、 出版社名 株式会社角川書店、発行年月 2007年04月) を読み終えました。著者の魚住昭氏(うおずみ・あきら) のプロフィールは、次の通りです。 ------- (省略) -------- 著者は、マスメディアに内包している濁りの一部 について、光をあてています。通常の新聞、テレビ、 週刊誌等では、その深部を垣間見ることはできない のですが、著者が見事に我々に引き出してくれて います。 マスコミ、スキャンダル、悪のトライアングル、 官僚の思惑、情報幕僚、検察の暴走等、章見出しを みただけでも、読書意力を高めてくれます。 「官僚たちの思惑」では、あの耐震偽装事件を 追い、インタビューを行い、その原因を突き詰めて いきます。決して、複合問題ではないということが わかったことです。 「NHKと朝日新聞」(第7章)では、NHKの 番組の改変問題に絞っています。そして、その問題 に政治家が介入してきていると。 (省略) こうやって、いろんな角度からNHKを見て みると、いまの制度が国民主体の流れにそぐわない ものになっていると感じるのです。 受信料金問題にしても。 次期政権には、次の点を期待したいものですが、 どうでしょう。 (省略) (6/13) NHKはもういらない! 視聴者が動いた巨大NHKがなくなる 官僚とメディア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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