プロのつぶやき1061「世は締め切りで、あと5年・・・。」
プロのつぶやき1061「世は締め切りで、あと5年・・・。」梅雨らしい毎日になっている千葉です・・・コロナであたふたしていたら、あっという間に今年前半がが終わってしまいます。TBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」の最終回をradikoで聴きながら書いています。先週は1年ぶりに流山市京料理かねきさんに伺って初夏の料理を楽しんできました。ただ、コロナで春の料理を味わえなかった方が多いでしょうということで、春の名残を感じられるようなお気遣いがあってご機嫌でした。料理は勿論、器もよくて、魯山人と並ぶ陶芸家のお弟子さんのお皿と説明しながら、僕の一番好きな半泥子の話しに進めたのも格別でした。そんなこんなで・・・先日年金の手続きをしてきたのですが、書類に「老齢年金」とあって・・・その「老齢」を見た瞬間になんとも自覚を迫られた気分になってしまいました。今、夜布団に入ってからは「PAUL SIMON the life 」というポールサイモンの自伝を読んでいるんですが・・・10代で聞き惚れていたサイモン&ガーファンクルの裏のストーリーと曲が交差していています。思わず81年のNYセントラルパークコンサートのDVD観ています。そうかと言えば・・・神保町南海閉店行列がニュースになっています。よく焼いて黒くなったカレーとカツカレーが看板ですが・・・40年くらい前、給料が出たら、南海のカツカレー食べたのが懐かしいです。とんかつ、天ぷら、天丼のいもやも閉店しています。60から1年1年体力の衰えを感じてますが・・・集中力やイマジネーションの衰えは感じませんので・・・山本夏彦さんが書かれていて肝に命じている「世は締め切り」で、あと5年を考えています。まぁ、息子二人いますので、任せればいいだけなんですが・・・。昨日、ピアノ片倉真由子、ベース佐藤恭彦、ドラム奥平真吾によるRSTトリオの「plays TOKI」が届きました。RSTとはRhythm Section of Toki でサックスの土岐英史さんのレギュラーバンドメンバーがピアノトリオで土岐さん抜きで土岐さんの曲を演奏するというアルバムなんです。サックスのクインテットが、サックス抜きで演奏という不思議なトリオ。クリヤ・マコトさんのアコースティック・ウエザー・リポートは・・・ウエザー・リポートの曲をアコースティックトリオで演奏するというもので・・・その換骨奪胎の魅力を超絶テクニックで実現して・・・素晴らしく、また刺激を受けました。で、RSTトリオplays TOKI なんですが・・・ここ数年の土岐クインテットで演奏している曲ばかりで・・・それらはCDで、ライブで身体に馴染んでいるんですが・・・それをピアノトリオでと・・・楽しみが深いです。そのインタビューで・・・「土岐さんに関しては……あそこまでまったく真似できないプレイヤーも珍しい」とあって・・・「トランスクライブ(採譜)して同じことを吹こうとしても無理だろうなあ。土岐さん本人が吹かないと、あのニュアンスは出せない。歴代のジャズ・ジャイアンツ達と並べられる個性というか、アクというクセというか、パッと聞いて土岐さんだってすぐにわかる。これはすごいことです」・・・「いくらソロのうまい人が3人揃って土岐さんの曲を演奏してもたぶんこうはならない」・・・憧れますね。職人の幸せな頂点のひとつなんじゃないかと・・・技術を超えて、感性と個性が一体化して・・・土岐さんは30数年聴いてますが・・・達郎やまりやのバックだったり、チキンシャックだったり、ストレートアヘッドなジャズだったりで・・・どれもお気に入りなんですね。そんなこと思いながら・・・なんか30年40年50年前を振り返ることもありますが・・・とりあえずあと5年はフレッシュな感覚でこーひーの魅力の多様性を追いかけたいなぁーと・・・その先はそうなった時ですね。さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。