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テーマ:最近観た映画。(39236)
カテゴリ:ウォッチング
九条のシネヌーヴォに林芙美子原作、成瀬巳喜夫監督、原節子と上原謙主演の『めし』を観る。原作以上に夫人の倦怠感がよく滲み出ていた。上原はまだ貫禄はないが、原は成熟した容貌姿態だ。島崎雪子が色っぽすぎる。大泉滉がちょっと大阪のボンには似合わなかった。
戦後まもなくの大阪の道頓堀や中之島、大阪城も登場、もう少し、じっくり写してほしかったとはいえ、貴重な映像だ。 映画を観た後、近くにある元遊郭の松島界隈を歩くと、20店以上が昼間から御神灯提灯を吊るし営業しており、いわゆる飾り窓ならぬ、上がり土間のやり手おばはんの声と女性の媚が待ち構えている。 思い返せば、松島ちかく花園橋(現・京セラドーム周辺の千代崎)で路面電車を降りてすぐに間借りしていたが、沖縄出身のませた学友と遊郭界隈を散策、後に就職してマスコミ関係者の『エロ事師たち』ならぬ秘密の映写会に誘われて観たのが、この松島の元遊郭の一部屋であった。 大劇地下アルバイトサロンの9番ボーイをするなど都会の俗臭にまみれ放浪していた若い頃のことだが、サロンの支配人、磯田敏夫さんが織田作の一番弟子であったことを数年前に知って、現在オダサク倶楽部に関わっているから不思議な人生の変転である。 磯田さんは戦前、この松島近くで写真工務所の店員をしていたし、もちろん、織田作も若くして松島新地に遊んで叱られているから縁を感じる場所だ。 間借りしていた家を探したが、マンションが建ったりしていて、見つからず、部屋から見えたガスタンクもドームに取って代わられている。 恥ずかしながらこの頃、アルサロやストリップ小屋の光景を詠んでいた。 http://www.h6.dion.ne.jp/~jofuan/myhaiku_196.htm http://www.h6.dion.ne.jp/~jofuan/myhaiku_192.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月13日 20時36分31秒
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