|
テーマ:最近観た映画。(39236)
カテゴリ:織田作之助
九条のシネヌーヴォ「浪花の映画大特集」、今日は織田作原作(『船場の娘』ほか)、杉江敏男監督、岸恵子主演の『忘れじの人』(1955年、東宝)を鑑賞、もちろん白黒。
親娘2代が芸者で妾の子であるために、船場の良家に嫁ぐ縁談がありながら、尋常にはゆかない。 岸恵子の娘、嫁、破婚後の芸者に至る変転の演技が素晴らしい。実の母親で芸者の花井蘭子が三味線を密かに弾き、舞台で娘道成寺を初々しく踊る娘時代、そして芸者になってからの艶やかな舞姿が象徴的だ。 助演の浪花千栄子が役どころでも演技上も岸恵子を引き立てているが、親子が対面する場面など、こちらも涙もろくなったもんだ。 「忘れじの人」とは、手代のことだが、関東大震災が厳然と二人を引き離す出来事として巧くあしらわれている。そして芸者になってからの太左衛門橋での偶然の再会も…。戦後間もない頃に撮影された道頓堀川の両岸は大和屋ほか小料理旅館などが立ち並び懐かしい。 なお、劇場でばったりオダサク倶楽部の松井さんに会って、観た後にマクドで大阪映画などについて語り合う。 あと観たい映画は、『大阪の宿』『潤の町』。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月14日 23時20分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[織田作之助] カテゴリの最新記事
|
|