カテゴリ:そばの雑学
この日記は続き物です。
9月10日の日記からお読みいただくと、話の筋が分かります。 今日はこれはまた、なんじゃい!?・・・と思われることでしょうね。 甚だ恐縮しております。 今日も昨日の続きになるのですが、そもそもルチンとは何ぞや?・・ということが出発点になるのです。 こう見えても酒そば本舗店長は、若い頃は化学専攻のエンジニアを目指していたのですと言えば、読者の皆さんは、ぶっ飛ぶほど驚きになるでしょうね。 (それが何でそば屋なんかやってるのよ・・・!?) 学生時代は、ごたぶんにもれず遊びほうけて、学校へは勉強しに行っていたのか、生協の朝飯件昼飯を食べに行っていたのか分からないというご立派過ぎる学生でした。 でも、さすがに有機物を構成する基本元素C・H・O・Nなどで表す化学式は、何を意味するのかぐらいは分かりますよ。 それで、理化学辞典を調べてルチンの化学式までは、簡単に分かったのです。 酒そば本舗の韃靼酒そばのページにも書いてありますよね。お読みください。 ところが、それからが大変だった。炭素と水素と酸素からできている有機物だとは分かっても、その元素がどのように結合しているのかを知りたかったのです。 食品化学、栄養学などの文献を調べても、ルチンの構造式まで示してあるものはありませんでした。もちろん楽天の食品ジャンルのたくさんあるそば屋さんでも、ルチンが体にいいということは書いてあっても、さすがにルチンの化学式や構造式まで言及しておられる店は皆無でした。 こうなったら自分で考えるしか手はない。 昔とった杵柄とはこのことです。結構苦労しました。こんなことになるならもっと勉強しておけばよかったと反省しきり。でも覆水盆に帰らず、過ぎ去りし年月は戻りません。 ちょっと専門的になるのですが、ヒントはケルセチンの三位にルチノースが結合した植物成分がルチンだということ。そしてルチノースはグルコースとラムノースが結合したものということ。 この二つのヒントからやっとルチンの構造式(冒頭の画像)にたどり着いたのです。 ついでに構造式をブログ上に書き込むのが至難の業でした。なぜかって化学式はアルファベットと数字の組み合わせだから簡単に表記できるのですが、亀の甲の形をしたベンゼン環の表記の仕方を知らなかったからです。 (そういった化学式や構造式を表記する特別なソフトがあるんだそうですね・・・知らなかった。) それで写真に撮って貼り付けたというわけですよ。ちょっと見にくいけどお許しを・・・。 これが、そばに多く含まれ血液をサラサラにして、血管壁を強化し、動脈硬化を予防するといわれている物質なのです。 しかも、韃靼そばには特に多く含まれているのです。 ナント普通のそばの80~100倍というからすごいですね! 酒そば本舗では、まもなく韃靼酒そばのセールを行いますんで、お楽しみに♪♪ぜひご利用くださいますようお願い申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月14日 05時47分05秒
|
|