カテゴリ:そばの雑学
昨日に引き続き、植物としてのそばについて書いております。
結論は、そばってエライ!ってことになりますがね。 それにしても、ずいぶん凝った進化をしてきた植物だと思いますよ。 たぶん、自然の脅威に一度に全滅してしまうリスクを回避するために、五月雨式に二種類の花をつけ、結果として無駄花が多くなってしまうということも、そばは許容してしまったのではないかと思うのですが、この学説やいかに!? さて、そこで更に思ったのです。 稲はこの国の主食となる作物だけに、改良に改良が加えられて来ました。 美味しくて、害虫や病気に強く、しかも収量が多いというように人間の強欲の深さは尽きることがありません。 コシヒカリ、秋田小町、ササニシキ・・・代表選手ですね。 その結果収量にいたっては、10アール当り小麦の350Kに対して、米500Kですからね。これに対して、そばは65Kというのは、残念な数字ではあります。 「今年はお米が取れないぞ!さぁ~困った!」と言う時の救荒作物として、痩せた土地にも根を下ろし、「そば七十五日」手間いらず、しかも高タンパク高栄養、長年お百姓さんの見方として大切にされてきたそばですが、品種改良というのはやはり難しいのでしょうか。 もっともそばにしてみれば、長い年月をかけて自ら生き残るために選択してきた道を、稲のようにたくさん取れるようになりなさいよって言われても、ハイそうですかって言うわけには、これはいかないのでしょうよ。 頑固っていえば頑固だけど、そこが魅力でもあるんですよね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月17日 12時54分03秒
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