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自然科学のなかでもとりわけ化学を学んだ人は、基礎課程のカリキュラムのなかに「化学史」があったことをご存知のはずです。中世ヨーロッパやイスラム、そしてインド、中国でも卑金属から貴金属を作り出そうとした錬金術師の存在が、化学の進歩をもたらしたと習った記憶があります。硫酸や塩酸、苛性ソーダなど現代化学の基礎となる薬品の存在と性質が明らかになったのは、錬金術師の存在なくして語れないといえるかも知れません。 物質の原子核の構成を変えることなく物質の性質を変えることなど出来ないのは、現代では中学生でも知っていることですが、当時は鉛や銅から金を作り出せるなどと本当に思っていた。 我が国でも近代(昭和初期)になってさえ、水から石油を作り出せるという錬金術師まがいの話に、当時の科学の最先端を取り入れているはずの海軍が騙されたという逸話を 阿川弘之が小説(確か「山本五十六」だったか「軍艦長門の生涯」だったか)の中で紹介していたはずです。 その顛末はというと、一晩中寝ずの監視をして、ついに錬金術師が隠し持っていた石油をフラスコに入れる現場を押さえるにいたって、海軍の夢ははかなく消えたのは言うまでもありません。 石油の一滴は血の一滴と言われた当時、そもそもアメリカからの石油の輸入を絶たれて、あの戦争に突入したのでした。水から石油が作れたら、間違いなく歴史は変わっていたでしょう。 私も化学を学んだ者のひとり、錬金術を拾得できたなら、私の将来もバラ色か虹色か知りませんが大きく変わるはずでしょうに・・・。(笑! さてところで、この方の将来はどうなるのでしょうか? ウエブニュースより 監視カメラは2台…小保方さん実験室の写真公開 個人的には、金を練りだせるところを監視カメラに示して欲しいと願うものの一人です。 「ほら、見てたでしょ。これがSTAP細胞よ」と。 フラスコに石油を入れるところが監視カメラにバッチリ写っていた・・・というようなことだけはないように願いたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月17日 13時37分14秒
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