カテゴリ:遊遊漢字学が楽しみ♪
日本は中国より伝わった漢字を国字として採用し、その漢字から独自に編み出したひらかなとカタカナを組み合わせて表現する、漢字かな交じり文という優れた文字体系を編み出した国です。 漢字四文字からなる「四字熟語」については、普段よく目にしたり自ら用いたりしていますが、ほとんどの四字熟語は前と後の二文字ずつにわけて解釈するように作られているということ、ご存知でしたか? 毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」。今日の講座はいつもと違って、我われが普段用いる四字熟語の構成について書かれていました。 なるほど、そういわれてみれば、四字熟語は個々に意味を持つ前後二つの熟語が合わさって一つの意味をなしていますよね。その例として阿辻先生がお示しになったのは、「四面楚歌」と「臥薪嘗胆」。「四面」が「楚歌」の状態で、回りを敵に取り囲まれ孤立していることを表し、「臥薪」したり「嘗胆」したりして敗戦の恥をすすぎ仇を討たんと決意するというわけですな。 ところが何事にも例外があるもので、その例として「一衣帯水」と「五里霧中」をあげておられます。「一衣帯水」は、「一」「衣帯」「水」で意味をなしている熟語であり、「五里霧中」は、「五里」「霧」「中」の塊として意味を持つと。 ・・・正直に申し上げます。「五里霧中」なら承知しておりましたが、「一衣帯水」って、初めて目にする言葉です。どういう意味なのかまったく想像もつきません。文字どおり五里先まで深い霧に閉ざされて手探りの状態ですな。(苦笑! いったい四時熟語ってどのくらいあるものかと調べてみたところ、9241語あるとありました。 冒頭私は、四字熟語は「普段よく目にし、自ら使うこともある」と書きましたが、9000余もある熟語の内、いったいいくつぐらいその意味を承知して「目にし、自ら使うこともある」のだろうかと、自らの薄学を深く恥じ入っています。 願わくば「遊遊漢字学」で少しでも漢字の知識を深めることが出来ればと、思いを新たにしているところです。 まあ、これを「困知勉行」というのでしょうかね。(苦笑! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月24日 12時20分29秒
[遊遊漢字学が楽しみ♪] カテゴリの最新記事
|
|