「最後のポロネーズ」

大量に血を吐いて倒れたショパンは、姉に手紙を送ります。

「どんな医者よりあなたが助けになります。どうか僕の元に来てください。」
「自分でも不思議なくらい姉さんに会いたいのです。」

祖国を後にして１９年
一度もポーランドへ帰っていないショパン。
自分の死期を悟り、故郷への思いを姉に語りたかったのかもしれません。

１８４９年１０月１７日
ショパンは３９年の生涯を閉じました。

画家　ドラクロワは
「この世に神はいないのか　素晴らしい魂を消してしまうなんて」

作曲家　ベルリオーズは
「ただ悲しい　彼こそ真の天才だった」

作曲家　リストは
「霊妙にして調和に満ちた天才! 彼を知ったことは、なんという幸福だろう」

ショパンの死に多くの芸術家が言葉を寄せました。

埋葬には祖国ポーランドの土が運ばれました。

２００曲を超えるピアノ曲はどれも比類なく美しい。
ピアノ音楽の新しい開拓、数々の演奏技法の革新
ショパンはピアノの詩人にして、ピアノ史の巨人でした。

今日の曲は

「幻想ポロネーズ　変イ長調」

ポーランドへの深い愛を込めた生涯最後のポロネーズ。
自ら「幻想ポロネーズ」と名付けた曲です。

ショパンもこれで最後の曲となりました。
来週からは「シューマン」です。
ショパンとは関りもあったシューマン。
シューマンにはなぞの部分が多いし、ブラームスとの出会いもあり
個人的にとっても興味があり楽しみです(*ﾟｰﾟ*)ﾎﾟｯ