「幼心を永遠に」
「あなたは時々子供のように思えます」クララが言ったこの言葉に触発され、わずか数日で傑作を書き上げました。
「あなたの言葉が魔法の筆のような働きをして、ちっちゃくて可愛いのが書けました。」
シューマンは小曲をまとめて曲集にするのが得意でした。
こどものため、純粋な心を持った大人のため・・夢のような曲集は
シューマンとクララの思い出から生まれました。
今日の曲は
「こどもの情景」
第1曲知らない国々、第3曲鬼ごっこ、第4曲おねだり、第7曲トロイメライ、第13曲詩人のお話
シューマン子供の情景とアベッグ変奏曲 全音ピアノライブラリー
28歳の時の作品。
数ある小曲集の中でも頂点を極める曲集。
どれも高い技巧を必要としない。
少ない音の中に細やかな情景描写が感じられる。
「鬼ごっこ」
走り回るこどもを、移り変わる音の進行で表しています。
「おねだり」
子供が甘える表情を愛らしく映し出した曲。幼子をいとおしむ優しさが感じられる。
「トロイメライ」
ドイツ語で“夢を見ること”“夢想”の意味。主旋律はシューマンのピアノ曲の中でも最も有名。
「詩人のお話」
詩人とは幼いクララに物語を聞かせるシューマンを表現している。
いつか娘に弾いて欲しい曲です。
この日のピアニスト伊藤恵さんは
「何の悩みも無い美しき子供時代を思いながら表現する事が大切」と語っていました。
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