「音楽の女神」
「僕の心に音楽が溢れこんなに美しい旋律がいつも聴こえるんです。」
大曲の完成をクララに伝えました。
当時クララはヨーロッパ中を演奏旅行する人気ピアニスト。
一方シューマンは駆け出しの作曲家。
「君に弾いてもらい聴衆を夢中にさせる作品を一度でも書けたなら」と手紙を書いています。
クララは演奏会でシューマンの曲を弾きつづけました。
名ピアニストで作曲家のリストは、彼女の演奏を聴いて感激しシューマンの作品を弾くようになります。
シューマンの音楽は最大の理解主クララを得てヨーロッパ中に広まっていきました。
クララはシューマンにとってまさに女神でした。
今日の曲は
「クライスレリアーナ」
第1曲激しく動いて、第4曲とても遅く、第7曲とても速く
◆GH253 シューマン楽譜 クライスレリアーナ【ヘンレ版】
28歳のときの作品。
8曲からなる曲集です。
幻想文学の奇才E.T.Aホフマンの音楽評論集に登場する“楽長クライスラー”から曲作りの発想を得ました。
主人公の楽長クライスラーは、音楽に我を忘れてしまう人物。
夢想するかと思えば、激しい感情をあらわにします。
第4曲
この作品の中でも最も美しく深い響きをもつ曲。
クライスレリアーナには、シューマンの音楽への愛・クララへの愛がいとおしみ無く注ぎ込まれています。
「この曲は君への思いが主役です」とクララに書き送っています。
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