「歌の翼永遠に」
メンデルスゾーンが描いた自宅の居間には
幸せに満ちた家庭、妻と幼子たちへの愛情が伝わってきます。
「ゆったりと家で過ごせて 一人ではないことがどんなにか素晴らしく気分の良い事でしょう」
と語っています。
メンデルスゾーンの名声に、危機が訪れます。
ドイツで台頭したナチスがユダヤ人音楽家を排斥。
ユダヤ人だったメンデルスゾーンは音楽史から抹殺されてしまう。
ライプチヒの中心にあった銅像は一夜にして取り壊されました。
1847年イギリス旅行の帰りに体調を崩します。
その後自宅で脳溢血に倒れ
11月4日永眠しました。
突然の死にヨーロッパ全体が悲しみに包まれました。
作曲家・ピアニスト・指揮者・教育者として栄光に包まれた38年の人生を閉じたメンデルスゾーン。
ナチスの滅亡と共に蘇り、第2次世界大戦後の1947年没後100年祭では
メンデルスゾーンの復活を世界中が熱狂的に祝いました。
今日の曲は
「無言歌」
第5巻第6曲「春の歌」、第6巻第4曲「紡ぎ歌」、第4巻第5曲「民謡」
◆GH327 メンデルスゾーン楽譜 無言歌集【ヘンレ版】 《送料無料》ダニエル・バレンボイム/メンデルスゾーン:無言歌集(全48曲)(CD)
シューマンの妻クララに捧げられた曲集。
バイオリニストの千住真理子さんは
「ものすごく美しいけどセツナイ。春の歌もセツナサが好き。遠い昔の幸せを感じる様な気がする。
淡い手に取れない美しさを感じる」と語っていました。
春の歌 標題は後からつけられたもの。とても有名な曲。
紡ぎ歌 16部音符で刻まれる伴奏音型がたえまなく続いていく所が紡ぎ車の回っている情景を思わせる。
民謡 メンデルスゾーンがつけた標題。舞曲風な部分と民謡風な部分とが交互におかれています。
民謡と言うと「ハァ~~」と始まる声を思い浮かべてしまいますが、ヨーロッパの民謡はこんな感じなんだ・・と改めて感じました。
タイトルが民謡だと、「調子の良いかじ屋」を思い浮かべてしまいますが
タイトルより曲はずっと素敵だと言うことを忘れないように(*゚ー゚*)ポッ
ピティナで試聴できます♪ 春の歌
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