「頂に立つ」
1889年ブラームスが演奏する「ハンガリー舞曲」が録音されました。
12年前にエジソンが発明したばかりの蓄音機の改良型“蝋管式蓄音機”で録音されました。
50台半ばを向かえブラームスは、その人気・栄誉を極めていました。
オーストリア皇帝からは、かつてハイドンも受け取ったレオポルド勲章を授けられました。
ウイーン音楽界の重鎮として、ウイーン学友協会の理事も務めます。
ブラームスの音楽とひとがらを慕ってヨーロッパ中の音楽家が訪ねてきます。
ロシアからはチャイコフスキー。
ノルウェーからはグリーク。
交響曲作家として名をはせるマーラー。
訪ねてくる音楽家を歓待し、時には匿名で経済的にも支援しました。
マーラーは後にブラームスの推薦でウイーン宮廷劇場の指揮者になります。
チャイコフスキーは「ブラームスはとても思いやりがあって親切だった。彼の正直さと心の広さが好きだ」と言いました。
しかし曲作りは逆らうかのように内面的になっていきます。
派手な技巧を一切捨てた深い深いブラームスの世界。
ピアノ曲では珠玉の小品集が光を放ちます。
簡素な手法が際立つ。
「霊感が無ければ1行も作曲するべきではない」
巨匠ブラームスの到達点だった。
今日の曲は
「幻想曲」
第1曲奇想曲ニ短調、第2曲間奏曲イ短調
ブラームス集(2)
1892年59歳の7つの小曲からなる作品。
ピティナで試聴できます♪
ブラームスが始まったとき「ハンガリア舞曲」が聴けて、作曲の背景も知ることが出来たら・・と期待していましたが
ブラームスの作品も59歳の作品にまで進んでしまいました。
この回でほんの少し聴けた「ハンガリア舞曲第1番」は、蓄音機からの音源でしたがちょっと感動しました。
私がもっと上手だったら、第5番とあわせて第1番も弾きたいと思う素敵な曲です。
娘の先生は発表会で第1番と第5番を連弾で弾いていましたが、連弾は難しいながらも楽しく弾けそう・・と感じました。
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