「最高の教師」
リストの弟子は生涯に400人を超えました。
ジロティやぐラズノフと言った著名な作曲家、指揮者ビューローやワインガルトナー
ピアニストのダルベールやモシュコフスキ。
「リストはどれほど私のために労を尽くしてくれたことだろう」と弟子の一人はリストの教師ぶりに語りました。
リストはレッスン料を一切とらず、時には貧しい若者の生活も助ける事がありました。
最も大切にした事は弟子の個性。
「私のやり方をまねしてはいけません。」
「私が成功したからと言ってあなたが成功するとは限らないのだから」
リストは何度も言いました。
22年の歳月をかけワイマールに音楽学校を作りました。
リストは常に後進の育成の重要性を口にしていました。
「天才は社会に役立つ義務がある」と自らの信念を語った。
1875年には母国ブダペストにも莫大な私財を投じて音楽学校を開校。
「最前最高最純と思うことに忠実なれ」
「個を持つこと、より個性を持つことに熱心に努めよ」
芸術性を高める事と個性を磨く事、リストはこの2つに重点を置いていました。
教育者としても偉大な功績を残したリストです。
今日の曲は
「超絶技巧練習曲」
第11曲夕べの調べ
12曲からなる練習曲集。
11曲目のこの曲は叙情性に重点が置かれた作品。
シューマンは「とても魅力的で全曲の中で最も印象的な旋律を持つ」と評しています。
この日のピアニスト青柳晋さんは
「自分のやり方で良いから僕の音楽の世界の中へおいでと、待っていてくれるような気がする」と語っていました。
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