キリンの涙:アレグザンダー・マコール スミス
ボツワナ唯一の女探偵マ・ラモツエは幸せだった。みずからおこした No.1レディーズ探偵社の経営も順調だし、なんといっても すばらしい男性、ミスター・J・L・B・マテコニと婚約したのだ。いそいそと結婚準備を進めていたところへ、新しい依頼人がやってくる。アメリカから来た というそのご婦人は、十年前この地で消息をたった息子 マイケルに何が起こったのか知りたいと言う。アフリカに魅せられ、ボツワナの村で現地の人々と幸せに暮らしていたらしい その青年の足跡を追って、ラモツエはサバンナへ出かけていくが―。持ち前の洞察力と行動力がますます冴える、好評「ミス・ラモツエの事件簿」第二弾。内容(「BOOK」データベースより)前作で、ボツワナで初めての女性探偵社を開業したミス・ラモツエですが、誠実な男性と婚約し、結婚の準備を進めています。結婚にまつわる色々なできごとと、新たに依頼された事件のことが、今回の中心で、ゆったりと進行していきます。地図を取り出しても、私はボツワナがどこか正確に指さすことはできません。それでも、この作品を読んでいるうちに、確かにボツワナの空気を感じました。そして、ボツワナの景色を見ているような気持ちになりました。ミス・ラモツエの言葉は、淡々と語られることが多いのですが、奥が深く、人間味があります。このシリーズは、まさにアフリカの大地に根差した探偵ならではの ミステリだと言えるでしょう。タイトルの「キリンの涙」とは、調査のため奥地に出かけたミス・ラモツエが買ってきた、道端で売られていたかごの模様です。「キリンが女たちに涙を贈り、女たちはそれをかごに編みこんだ」のだとか。どんな模様か、見てみたいものです。 楽天ブックスでは品切れ【中古】 キリンの涙‐ミス・ラモツエの事件簿〈2〉 (ヴィレッジブックス)価格:200円(税込、送料別)