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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2016年06月21日
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カテゴリ:関係詞節
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被災地域の復興を心よりお祈り申し上げます。

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本日の問題


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次の英文どこが変?


Tom is the tallest boy whom I’ve ever taught.




























答:whom → that


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次の英文どこが変?


It’s the best film which I’ve ever seen.































答:which → that


学校英語で先行詞に最上級が付く場合は関係代名詞 that が好まれると習った人は今回の不自然さがすぐにわかったのではないでしょうか?


でも、どうして先行詞に最上級が付くと that なの?


こんな疑問を抱いたことはありませんか?


もっと言うと、そもそも関係代名詞 that とはなんぞや?


こんな疑問をもったこともあるのでは?


受験英語で関係代名詞 thatwho/which の代りに使うことができるオールマイティーな関係代名詞であるかのように教わった学習者のかたも少なくないのでは?


つまり、 who = that、which = that こんな等式が頭の中にあるのでは?


こんな風に覚えてしまうと、両者の間には意味的違いがないような錯覚を覚えてしまいます。


何十年もの間、日本の受験英語ではこのような関係代名詞の教え方をしています。おそらく今もそうではないでしょうか?


あえて、勇気を出して言います。


関係代名詞 that と関係代名詞 who/which は明らかに異なる関係代名詞です。


こういう爆弾発言をすると、どうして日本の学校英語を批判するのか?というようなコメントが時々きますが、私は学校英語を批判しているのではなく、教える側の人たちに気づいてもらいたいだけなのです。教える側が気づかなければ、いつまでたっても日本人学習者には関係代名詞が難解な文法項目になってしまうのです。


現在ある文法書の中で最高の文法書と言われているCGEL(Huddleston and Pullum)で両者は異なる関係代名詞であるとはっきりと述べています。


CGELでは wh型関係詞 (who/which) と非wh型関係詞 (that/bare関係詞)と分類し、それぞれ異なる働きをしていると説明しています。


このレベルの文法書が thatwho/which は異なると説明しているのだから、やはり who/which = that と考えるのは不自然と考えるべきではないでしょうか。


そもそも、文法書うんぬんと言わなくとも、よくよく考えれば、who/whichthat が同じになるはずがないと思いませんか?


who は「だれ」、which は「どれ」、that は「あの」というのが本来の意味です。


どう考えても that異なる関係代名詞だと推測できそうですよね。


関係代名詞 who と that の違いは最新メルマガで解説しましたので、
ブログでは、関係代名詞 whichthat の違いをみていきましょう。


その前にもう一度、復習、本来、関係代名詞の働きとは、聞き手/読み手に話し手が「どの人」または「どのモノ」を指しているのかわかるようにしてあげることでしたよね。


これは関係代名詞を理解する上で非常に重要なことでしたよね。


さて、which はもともと疑問詞ですよね。


この which「どれ、どの」という基本イメージが関係代名詞 which の基本イメージだと考えてみて下さい。


I’m looking for the book which one of my professors recommended reading.


もしあなたが突然何の文脈もなく


I’m looking for the book …  と言われたら、


あなたは「その本???」


つまり、頭の中で「どの本のこと?」と思いますよね。


だから話し手は the book which… と続けて、


「その本、どれかと言うと、教授が推薦した本のことだよ」と具体的にどの本のことを取り上げているのか聞き手のあなたにわかるようにするのです。


これが関係代名詞 which の本質です。



これに対して、関係詞 that は、もともとの「それ」「あれ」という指示代名詞のイメージで考えればよいのです。


だから「その〜」「あの〜」と実際に指し示すことができる「人・もの」に使われ、whowhich のように「誰かと言うと…」「どれかと言うと…」など、聞き手に具体的に特定してあげなくとも、聞き手は先行詞が「どの人」か「どのモノ」なのかイメージできるのです。


そう言う場面で、関係詞 that は用いられるのです。


今回の問題文で考えてみましょう。


It’s the best film that I’ve ever seen.
(一番良い映画、その私が今まで見た中で)


例えば、友達と映画を見た後で、その友達があなたに「一番良い映画です、その…」と言えば、聞き手のあなたは、話し手の言う「一番良い映画」が今見た映画で、今まで見た映画の中でという that の内容も想像できますね。


わざわざ「一番良い映画」どれかというと…なんて言わなくとも、聞き手のあなたにはどの映画のことか具体的にわかっているのです。


こういう理由から先行詞が最上級の場合、具体的に「誰」「何」を指しているのかはっきりするので、that を用いるのです。


どうですか、そんなに難しく考えなくとも that 「あの」と which「どの」という基本イメージで考えれば両者が違って見えてくるでしょう。


「形違えば差異がある」でしたよね。


* 関係代名詞 that と関係代名詞 who/which の違いはテキスト「ザ・英文法」DL版P282-287
からイラスト付で詳しく解説しています。



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最終更新日  2016年06月21日 12時40分32秒
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Re:関係代名詞 that は which の代用ではない!(06/21)   通りすがり さん
本文のようにCGELを持ち出すなら、関係詞節のthat は叙実的従属節を標識する subordinator であって(つまり名詞節を開始するthatと同じものであって)、そもそも関係代名詞では「ない」とされているはずです(CGEL, pp. 1056-7)。

> 関係詞 that は、もともとの「それ」「あれ」という
> 指示代名詞のイメージで考えればよいのです。

したがって、このような説明は成り立ちません。
(2016年11月20日 00時05分12秒)

通りすがりさん   samito07 さん
日本からバンクーバーに帰国のためコメント遅くなりすみません。

確かにおっしゃる通り、CGELでは名詞節を導くthat に似ていると言及しています。しかし、このCGEL, P1075-6をそのまま一般学習者のかたに伝えてもわかりずらいと思ったので自分なりに簡単に理解できる解釈を考えたのです。

例えば、通りすがりさんの言う、

『関係詞節のthat は叙実的従属節を標識する subordinator であって(つまり名詞節を開始するthatと同じものであって)、そもそも関係代名詞では「ない」』

この文面から学習者の方は which と that の違いをどう理解すればよいのでしょうか?それをまた教える側はどのように学習者の方に伝えれば理解していただけるのでしょうか?

もちろんこれだけで理解できるかたなら私のブログやメルマガを読む必要などないでしょう。私のブログのコンセプトは英文法は簡単明瞭でなければいけない。つまり、いかに英文法を解り易く説明するかということに力を注いでいます。

重要なことは学習者のかたにとってwhichとthat がどのように異なるものなのかがクリアにわかればよいのではないでしょうか。だから、名詞節を導くthat では理解し難いと判断したため、さらに噛み砕いて私なりに解釈したものです。

>関係詞 that は、もともとの「それ」「あれ」という指示代名詞のイメージで考えればよいのです。

>したがって、このような説明は成り立ちません。

そうでしょうか?
私はある程度成立すると考えています。

その理由は指示代名詞のthat は前方照応があり、名詞節を導くthatにも前方照応的要素があるからです。そして、CGEL, P1076で、関係代名詞thatも前方照応的ギャップを単に持ち合わせているだけだと言及しています。だから、名詞節のthatも関係代名詞のthatも、もともと「あの」という前方照応をもつthatから発生したと考えられないかと思ったのです。まったく同じ単語なら何らかのつながりがあっても不思議ではありません。

例えば、次の下線部は名詞節を導く that-節の that です。

John: Karen is such a beautiful woman.
Mike: She is married. 
John: I know that she is married.
ジョン:知っているよ、彼女が既婚者だということなら。

この名詞節を導く that は前の文 She is married. を受けている前方照応の形を取っています。そして、thatの基本イメージは聞き手に that-節の内容を指示(イメージ)させる働きがあるのです。

次の下線部は指示代名詞の that です。

John: Karen is such a beautiful woman.
Mike: She is married. 
John: I know that.
ジョン:知っているよ、そのことのなら。

この指示代名詞の that は、会話の流れから that「そのことなら」と、前文の内容 She is married. を聞き手に指示(イメージ)させる働きがあります。

このように両者の基本イメージはよく似ているのです。

こういう理由から、関係代名詞thatも指示代名詞thatのようにイメージすればイメージし易いと思い私なりの解釈をしたわけです。

もちろん私の解釈が絶対正しいからこれに従えてとは言っていません。あくまでも1つの解釈です。学習者の方にとって、この解釈で両者の区別がクリアになり、両者を使えるようになればいいのです。

もし私の解釈は解り難いとか、難しいのであれば、違う覚え方をすれば良いのです。学習者に合った解釈を選べばよいのです。その1つに私の解釈があると考えていただければよいのです。

CGELを参考にしている通りすがりさんもおそらく英語に相当精通している。または、私と同じような教える側の人ではないかと想像していますが、単に否定するだけではなく、こういう解釈の方がいいよ、みたいな建設的なコメントを頂けると嬉しいです。そして、そのときは名前と職業など身分を明かしてもらえれば、私も顔の見える相手としてより建設的な意見交換ができるのではないかと期待していますのでよろしくお願い致します。
(2016年11月23日 13時40分20秒)

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