日本が生んだアール・ヌーヴォー
「日本が生んだアール・ヌーヴォー」天海祐希欧州の旅昨日の日曜日、一段落してTVをつけたらこの番組が流れていた。バンドネオンの音色の美しさにそのまま見入ってしまった。 グスタフ・クリムト19世紀の分離派の画家 ウィーンにおけるアール・ヌーヴォーの先駆者。 はじめはクリムトってだれ???の私だったが 「接吻」の絵を見てああぁっ・・・と この絵はとても有名ですよね。 頬に接吻を受けている女性の表情がなんとも言われぬとろけるような この世の幸せを感じている絵です。番組進行役の天海さんがこれまたクリムトのファンのようで言葉が深いんです。びっくりしました。「その肌に触れたら体温を感じさせる絵」天海さんはおっしゃいました。本当にそう思います。クリムトの絵にはところどころに日本が感じられます。例えば家紋が入っていたり、花の絵自体が日本的だったり。金箔を貼り付けたような技法をとったり。屏風絵を書いたり(ちょっと紅梅白梅図に似ている)それもそのはず、彼は日本の文化をこよなく愛していたようです。浮世絵を集め、鎧兜を集めたり、能面、根付け、植物の本。また当時、日本の文化を紹介する本も出版されていたとのこと。世界遺産の「オルタ美術館」レオポルト一世が日本から職人を呼んで作らせて「五重塔」内部もそれはそれは絢爛豪華。同じくしてエミール・ガレ彼もまた日本の文化にとても影響を受けた一人昆虫や植物に幼少から興味が強かったガレ。彼の作品には草花や昆虫が数多くあります昨年「東京江戸博物館」にてガレの作品展があり、見に行きましたが独特の色合いと、草花、昆虫、魚が多いなぁと思っておりました。また、色合いが日本的だなぁとも。この番組を見て「なるほど!」と納得ガレは当時,彼が住んでいる町に日本から国費留学生としてきた「高島北海」と言う人と出会い彼から「千種乃花」などの日本の本を譲り受けます。これはいわばがれにとっての「聖書」だったようです。日本の文化が他の国の芸術家に多大な影響を与えていたことに改めて感嘆すると共に、日本の文化芸術の素晴らしさも再確認しました。 天海さんと一緒にバンドネオン奏者の小松亮太さんも一緒に 旅をされましたが、バンドネオンの音色って良いですね。情熱的で 「この道」 このみちはいつかきたみち あぁそうだよ アカシアの花がさいてるわたしはこの唄がとっても好きですバンドネオンでしっとりと弾いてくださってのですが、素晴らしかったです。天海祐希・・・元宝塚月組トップスター。女優彼女の宝塚現役時代は子育て真っ最中で見てはいませんがみたらきっとファンになっただろうなぁ☆私が好きな顔の輪郭だし、目元すっきりだし。この番組で天海さんはある小学校を訪れるのですが子供たちから「ヴォンジュール・マダ~~ム」と挨拶された時「マダムって・・まだ、マドモアゼルだよ」とおっしゃった時のお茶目な事。