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カテゴリ:温泉さんぽ 【長野(北信)】
冬には深い雪に閉ざされ、陸の孤島となる秘境。
新潟と長野の県境,R405沿いに点在する秘湯群を抱える 「秋山郷」 新潟側から、逆巻・結東…。 県境を越え、信州秋山郷と名を変え、小赤沢・屋敷・上野原・和山・栃川,最奥の切明まで。 名湯が目白押し、念願の 「小赤沢温泉 楽養館」 を訪ねました。 浴舎の屋根は豪雪地帯をうかがわせる急傾斜。 山小屋のような造りの村営施設。 さっそく浴室へ。 温泉分析表には 「含鉄ナトリウム・カルシウム塩化物強塩泉」 とあります。 しかし、その一言で片づけられる程、単純な湯でないことは、一目瞭然。 硫黄成分は、通常の硫黄泉を名乗る湯と同量程度を含有。 鉄分は、通常の鉄鉱泉の数倍を含有。 ホウ酸成分に至っては、含有量日本一を名乗る日本三大薬湯の一つ、「松之山温泉」 の30倍。 一般療養基準の2倍以上の高濃度温泉ゆえに 「天下の療養泉」 との威名を持ちます。 湯口より、炭酸ガスを吹き出しながら、断続的にゴボゴボと噴出する間欠泉。 無色透明の湯は、時間の経過とともに劣化し、浴槽内で変色。 赤土を水で溶かしたような泥水状の赤褐色濁湯、透明度は1~2cm。 湯面には、化学調味料を思わせる白い粉状のカルシウム成分がうっすらと浮遊。 源泉温度は45℃,体感で約38℃とぬるめ。 強烈な鉄臭に混入する強炭酸臭と土類系の臭気。 強食塩味と共に、鉄味,苦味,炭酸味が口の中で混じり合う印象的な味。 湯に浸かると、沈殿した成分が攪拌され、肌触りはザラザラ。 ずっしりと重たく粘っこい、塩分濃度が高くややベタつく浴感。 多量の含有成分を含むせいか、浴槽内で身体が浮遊する感覚。 濃厚な割には、浴後の疲労感はありません。 肩までとっぷりと浸かり、秘湯を独占。 天井を仰げば、採光も良好、開放感に溢れ、身も心もトロトロ (*´ェ`*) 浴槽縁には、堆積物がびっしりと付着し石化。 木の名残りは見当たりません。 好き嫌いが二分する湯ではありますが、一浴の価値あり。 1階には食堂,2階には畳敷きの休憩所もあります。 極上の湯に、再訪まちがいなし (*´ェ`*) 【場所】 長野県下水内郡栄村小赤沢 【料金】 500円 【泉質】 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉 【放式】 掛け流し 【加温】 なし 【加水】 なし 【効能】 慢性消化器病・婦人病・慢性皮膚病・創傷・関節痛・神経痛・火傷・痔疾など。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ここは行ったことないですぅ。
そうとう鉄分が含まれているんですね。 今あるかどうか解らないけど、飯縄の鉄鉱泉の 小さなお風呂はタオルが真っ赤(茶)に染まりましたよ。 効果抜群なのかも知れませんね。 (2009.07.25 10:44:56)
浴槽内で身体が浮遊する感覚、肌触りがざらざらって、成分がものすごく濃そうだね~。
浴槽の縁の写真が、行きたい気持ちを今まで以上に強くさせます。 温度的には、ゆっくり浸かっていられそうだね。 私も早く、小赤沢に行ってみたい~ヽ(*^^*)ノ (2009.07.26 19:28:58)
飯綱高原スキー場ゲレンデの目の前にあった飯綱鉱泉のことかしら?
今は廃業していて、不動産会社の事務所になっているそうですよ (*´ェ`*) 真っ赤な鉄鉱泉だったらしく、個人的には残念で仕方ありません。 (2009.07.26 21:02:47)
本気で濃厚だったよ。
冬は閉鎖、秋の紅葉シーズンは大混雑。 今行くしかない!と決行した甲斐があったよ (*´ェ`*) もう少し時間がある時、秋山郷の秘湯群を湯巡りしたいな☆ (2009.07.26 21:06:00) |