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2015.05.04
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カテゴリ:古本コレクション
昭和12(1937)年『主婦之友』新年号付録の
『花嫁さん全集』。

B6サイズの小判ながら分厚いずっしりした本です。

主婦之友・昭和12年新年号付録.jpg

ざっと80年前の、新婚生活マニュアル。

花嫁衣裳の髪の結い方や着付けにはじまり、
式場(神前式)の作法、新婚旅行、
その後の生活
(結婚に関する法律、保健・衛生知識、親戚づきあい、夫や妻の交友、
家庭経済、家事のきりまわし方、夫の操縦法まで)
なんでも書いてあります。

夜具(ふとん)一式の作り方。

主婦之友・昭和12年新年号付録4.jpg

ふとんやねまき、ゆかたや丹前(旦那さんのも)
は購入するのではなく「つくる」んですね!
(地方の名家などでは、娘さんのお嫁入りじたくで
お母さんや姉妹全員が協力してひと揃い縫いあげたのかも)

都市部には大きなデパートや商店があり
実際には買いそろえたかたも少なくなかっただろうと思いますが、

現在あたりまえに使用している家電製品
(冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ)
がまだなかった当時、家事の労力はくらべものにならないほど
たいへんだったろうと察します。


「家運を開く家庭の持ち方」

お掃除上手の花嫁ならきっと家運を開くべし

塵芥(ごみ)箱や便所を清潔にする花嫁は必ず一家を繁盛さすべし

履物(はきもの)をきちんとしておく花嫁は一家繁盛の主婦となるべし

神棚や仏壇を綺麗にする花嫁は一家をきっと繁盛さすべし
主婦之友・昭和12年新年号付録6.jpg

現代でもあなどれない教え。
そうじがゆきとどいて家が清潔なことはたしなみ
というよりさらに家運の隆盛になる家

・・・ただ、わが身をはじるばかり
(さあ、そうじしなくちゃ泣き笑い)。

夫婦仲のよい円満な家庭はお料理上手の家に限る

一日忙しく働いて疲れて帰ってきて、
ぜいたくでなくても美味しいてづくりの料理で迎えられる、
ご主人にとってこれほどのよろこびはない・・・

主婦之友・昭和12年新年号付録1.jpg

不変の真理だなあ。

共働きの多い現在はなかなかこういかないかもしれませんが、
(ご飯ごはんのしたくも、当番制になるかも)

いちばんたいせつなことは、じつはごくごく単純なこと
(だけど、単純であたりまえなことを、継続していくのがむずかしい)
かもしれません。

新婚生活のやりくりのすすめ。

「天引き貯金をなさいませ」
「ボーナスなどの特別収入も、決してあてにしないで貯蓄に心がけること。
ボーナス景気で、御主人様をお供に思いきり買い物をするようなことは、
よく漫画の材料になるけれど、堅実な予算生活の家庭には禁物のこと」
「花嫁時代は準備建設の時代です


主婦之友・昭和12年新年号付録7.jpg

・・・これも、即、現代に通じるおしえです。
1920~30年代は給与生活者、
サラリーマンが確立した時代でしょうか。

また、なかなかひとに聞けない言えないようなこと、
防犯や思わぬ苦境に陥らないための心得、

主婦之友・昭和12年新年号付録2.jpg

・・・昭和後期になってからも、マンガの「サザエさん」や「おばけのQ太郎」
に登場する押し売りはコミカルですが、
現実にはとてもとても・・・

「・・・コレを買わないと家族に不幸があります」
とかいわれると後味わるく、しまつにおえません失敗

たちのわるいものは枚挙にいとまなく・・・

現在よく話題になる消費者金融トラブル、
いまに始まったことでなく、
昔から連綿とつづいていることに、いまさら驚かされます。

主婦之友・昭和12年新年号付録3.jpg

昭和初期の大恐慌はあったものの
産業が発達し技術革新、
都市型生活を謳歌する人口がふえて
情報のるつぼから
さまざまな誘惑キスマークに手をとられ足をひっぱられ・・・

なんだか現代に、とても似ているような・・・。
なつかしくも既視感あり目

「人の心」「根本的にたいせつなこと」
の不変のみならず、どこか危うい惨禍すれすれに、つねに岐路にたたされているような
繁栄のかげに不安あり?

繁栄がつづくにこしたことはありませんが、
激変する時代、
ふだんの(べんりで安全な)生活に感謝して
現状を省みるのも、ときには必要に思います。

往年の花嫁さんたち、
家庭を支えつづけた女性たちおとめ座に、敬礼。


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Last updated  2015.05.06 11:19:41
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