太陽活動と影響
1979/08/04 アイオワ州などで、AT&Tの長距離ラインに障害 1989/03/13 カナダのケベック、モントリオール周辺で送電施設の障害による停電 1989/03/17 CS-3b衛星に障害 1994/01/20 Anik E1, Anik E2衛星の姿勢制御に不具合 1997/01/11 Telstar 401衛星で、放電による回復不能な障害 1997/04/11 Tempo 2衛星の中継器に障害 2000/04/09 BRAZILISAT-A2のTWTAに障害 2001/03/02(Bastille Event) ASCA(Astro-D)衛星がsafe modeになり、大気への再突入によりlost 2000年7月、折りからの活発な太陽活動のため地球大気が膨張、衛星は希薄な大気による摩擦を受けてスピン状態に陥り、観測は不能となった。最低限の機能により運用を継続したが、2001年3月2日14時20分頃、大気圏に突入し、消滅した。2003/10/28(Halloween Event) Mards Odysseyで、高エネルギー粒子による障害 2003/10/28 こだま(Kodama)衛星がsafe modeに。 (Halloween Event)10月28日、太陽表面でフレアと呼ばれる大規模な爆発現象が発生、地球が激しい磁気嵐に見舞われる可能性があると米海洋大気局(NOAA)が警告している。磁気嵐は29日から30日にかけて地球に到達。今回は、過去30年間で最大の可能性もある。【共同通信】このときは天文学者が記憶する限りはじめて、木星大の黒点が太陽表面に二つ同時に現れました。双方の黒点はX45級の太陽フレアを繰り返し爆発させました。(太陽のフレアの強さは、Cが軽度、Mが中度、Xが強度であらわされる アルファベットのあとの数字はその等級内の強さを示し、数字が大きいほど強くなる)このときの宇宙天気は大荒れで夏の京都に雪が降るくらいの異常現象でした。太陽面の活動領域で大規模な爆発現象(太陽フレア)が発生すると、周囲に向かって大量のガス(プラズマ)を放出します。放出されたプラズマは2~3日で地球に到達して磁気嵐を発生させます。その影響は、放射線帯外帯の活性化や大気膨張となって現れます。放射線粒子による影響は衛星の故障や有人宇宙活動による被爆があります。人命に影響しますしマイナスの経済効果を生みます。今日現在、放射線帯の高エネルギー電子は、10,000のレベルを保ち、警戒状態が続いています。太陽の黒点は、約11年の周期で増減するという性質を持っています。少ない年は100回以下ですが、多い年は3000回前後も発生します。現在は黒点数がとても少なくなり太陽周期23期は終りに近づいたと考えられ、2008年から新しい太陽周期(24期)の始まりになります。新しい太陽周期が始まると、2年めくらいから太陽黒点とフレアが大きく増加します。ですので、太陽が活発になるのは、2009年からになりそうです。そして、2011-13年あたりが最大の活動度となりそうです。<参考> 太陽エネルギーの収支。太陽放射と地球放射の絶妙なバランスにより、地表温度は適度な値(平均約15℃)に保たれています。 ブログランキング←あなたにツキが雪崩のように降ってきますように