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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2008年01月31日
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カテゴリ:戦争ゲーム
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↑ちょっと気合いが入ってきました。がんばります!

大国アメリカが没落した後の世界を想像しています……
その御伽噺第263話です。

潜水ポッドによって飛行石の含まれている岩石が回収された。岩石は原子炉室の隣にあるラボに運ばれ、結晶化のためのデータを収拾する実験が行なわる。

橘一郎と女性は3人の研究スタッフとともにラボに入った。

潜水艦は日本海のどこかにいる。北朝鮮の沿岸に近いようだ。天皇は若い士官に何やら指示を与えている。太平洋側に出ようとしているらしい。キムジョンナムとキム“教授”、そして加藤の3人は特にすることもないので再び士官食堂に戻った。

「それにしても驚きですね」
 と、加藤がコーヒーメーカーの前でコーヒーを入れながら口を開いた。
「ミスター・キムジョンナムはこの潜水艦のことを知っていましたか?」
「ええ、飛行石を動力に利用する実験をしていると聞かされていました。が、天皇自らが艦長を務めているとは知らなかった。正直、驚いています」
 首を振りながらキムジョンナムもコーヒーカップをとった。それを見ながら加藤が、
「しかし、こうしてあなたと潜水艦の狭い食堂で一緒にコーヒーを飲むことになろうとは思いませんでした」
 と、いった。キムジョンナムもうなずく。

「加藤さんに朝鮮半島で祖国を統一するための結社作りに参加してもらおうとした結果がこれです。まあ、あの橘という男に一杯食わされました。飛行石の結晶を作成する方法が完成すれば、私たちはどうやら空中都市にいくことになりそうだ。新しい世界を築くためにね。今度はどの様な世界になりますかね」

「歴史は繰り返すと言っているでしょう」
 と、今度はキム“教授”がいった。テーブルの上に置いてあったカンの蓋をあけて、中からピーナッツをとって口に放り込んでいる。
「同じですよ、繰り返しだ。平和、そして戦争。それが人類の運命なんですよ。地殻変動が起きて新しい形になった朝鮮半島で文明の種がまかれ、世界のあちらこちらで、また争いが起きて、いつかはその新しい文明にも終わりがくる。それは人類が地球が病気になったときの薬だからです。文明が排出するエネルギーが温暖化をもたらし、それによって地球を治療するわけだ。地球の発熱ですよ。その運命から逃れることはどうしてもできないのだ」

「それにしても面白いことを天皇はいっていた」
 と、キムジョンナムがいった。
「空中都市の一部が宇宙空間に飛び出すと、確かにそういったでしょう」
「覚えています。飛行石にによって人類の一部が宇宙旅行に出て行くということですかね」
 と、加藤がコーヒーをすすりながらいった。

「ぜひとも、その様子をこの目で見てみたい」
 キムジョンナムはそういうとすーっとコーヒーを一気に飲み干した。




続く。













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最終更新日  2008年01月31日 09時39分48秒
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