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カテゴリ:気になること
すっかりご報告のつづきが遅くなってしまいました。
『「もう可視化しかない!」取り調べのすべての録画を求める大集会』の後半は鳥越さん、冤罪被害者である桜井さん、元裁判官で現在弁護士の安原浩さん、日弁連の小坂井さん池田さんのパネルディスカッションでした。 鳥越さんによると、安原さんは裁判をよくするための「ネットワーク」を作りましたが、それに入ると端の方に追いやられる、ということです。昔、青法協にはいっていると任官を拒否されることにより、青法協はつぶされたが、法務省と最高裁が人事権を握っているので、本当のことはやめてからしか言えない、最も不自由な職業は裁判官だということでした。 安原さんは、権力・暴力から裁判が守られるシステムが必要だと言われました。 また、本来調書ではなく裁判で判断されるシステムであるはずが、実際には、日本の検察は有罪をとれる自信があるものしか起訴せず、有罪になる率が9割以上という状況なので、裁判官が有罪慣れをしてしまっている、本人が何も言わなければ忙しいのでよく見ないし、虚偽の自白といわれても疑いの目で見てしまうのだそうです。 取り調べの一部録画については、桜井さんも、この調書のとおりしゃべれるかと言われて録画したことがあり、しかも一部改ざんされていたそうです。 実際に提出された一部録画のDVDでは、4日前の調書について聞いていたが、なざわざわざ4日前なのか?一部録画では、否認している場面は見せるはずがないし、「やりました」というところだけを見せられたら、裁判員は調書よりもむしろ画像を信用してしまい、冤罪が増えるのではないか?全記録を裁判で流すのは時間的に無理だが、自白の過程の部分など、請求できるようにしておくべきで、最初から一部録画では、冤罪を生むだけである、という鳥越さんの意見はそのとおりだと思います。 海外のドラマなどでは「弁護士を呼んでくれ」などと言っていますが、日本では、弁護士との接見禁止がかかると接見できず、解ける前に罪を認めさせてしまい、いったん認めるとひっくり返すのは困難なので、やっと接見を認めるのだそうです。 何度も書いてきましたが、国連に勧告されているのにそのままになっている代用監獄もあります。 日本で人権が遅れているのは、国民の責任であり、国民が声をあげないといけない、まったくそのとおりだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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