テーマ:自転車(12742)
カテゴリ:自転車
昨夜はじっくりと世界選を見ました。
平坦基調で登りもゆるく、見通しがいいコースのようで、アタックはどれも決定打に欠け、残り10km切って有力選手6人が逃げるがゴール直前500mで捕まる。 20名ほどのスプリント、バルベルデをボーネンがかわし優勝! ベルギーに8年ぶりのアルカンシェル(世界チャンプの証。虹色ジャージ) もしリアルタイムで見ていたら、終盤のヴィノクロフ、ダモクレスに乗ったモーレンホウトのアタックをきっかけにした6人(ベッティーニ、ボーヘルト等)の逃げが決まるのではないかとハラハラしたことでしょう。 マラソン、ゴルフ、など多くの競技では一番実力のある選手が完璧なプレーをしたら、他の選手が勝つ確率は非常に低くなるでしょう。しかし自転車(ワンデイレース)は違います。平地では風との戦いなので、一番実力のある選手が一人で飛び出しても、他の全員が力を合わせ(順番で風を受けるように先頭交代して)走ればどんなに実力差があっても逃げ切れません。 逆に、そんなに実力のない選手の逃げでも集団の意思統一がうまくいかなければ、逃げ切ってしまうこともあります。 自分に出来る限りのことをしても集団がどう動くかはわからない。結果はどうなるかなんていくら考えても自分自身の力ではどうにもならない。 ここだと思ったときに勇気を持って飛び出し、自分に出来る限りの走りをして力を出し切る。 自転車レースに色々学んでいます。 高橋尚子がシドニー五輪で優勝したときの新聞記事に載っていたオーストラリアの元マラソン選手ドキャステラの言葉が印象に残っています。 「レースの中で『何か』がスパークする。そのスパークを捕まえたものが勝てる」 一瞬で判断しないと、考えているうちにチャンスの「スパーク」は消えてしまう。 自分も「ここで行くんだ」と思った時にはすでに身体が勝手に動いている気がします。 「決断は一瞬で、実行はトータルに」 10/27勝つための自転車レーステクニックの中の大好きな言葉です。 運がよければ結果がいいし、結果が悪くても全力を出したのなら(着狙いで小さく走るよりも)満足感を得られるし、そういう大きな走りをしていると強くなります。 世界選のような素晴らしいレースに出会うと、改めて自転車レースに魅せられます。 自転車についてだけでなく「そんなの無理だよ」「あそこからじゃ決まらないよ」というような冷めた態度では何事も始まらない。 計算ではなく「ここは行かなければならない」というときがある。そのときに一歩を踏み出す勇気! 今回のヴィノクロフの何度ものアタック!はその気持ちの大切さ、カッコよさを見せてくれました! 宮本武蔵五輪書この本の中で 「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ ひと足進め そこは極楽」というような歌(詠み人知らず?)が紹介されています。レースに臨むたび思い出す好きな歌です。 ベルギーのアシスト(アールツ、ニュアン、ルクマンスあたりか)は優勝したボーネン以外の有力スプリンター(ペタッキ、マキュアン)が遅れた時点から引きまくって先頭をとらえたのでしょう。先頭集団から少し遅れてゴールに入るときに仕事をやり遂げたガッツポーズ! 自分の着順よりもベルギーチームのために働いたことの満足感、この光景も自転車ロードレース独特で、非常に好きな場面です。 ボーネンもTT優勝のロジャース(3連覇はすごい!)もタイムに乗っているのでうれしい。 重量測定VXRS ダモクレスに乗った選手も素晴らしい働き! 重量測定ダモクレス 機材に不足ないのだから、自分も練習あるのみ! 本日の練習 午後から3時間半80km平均心拍数131 百草園(仔牛の写真撮りました!)8分00秒153拍少し向かい風 上半身の筋トレ。メニューは9/20と同じ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[自転車] カテゴリの最新記事
|
|