テーマ:自転車(13132)
カテゴリ:トレーニング
関西のホイールビルダーさんのブログでエキセントリックBB(偏芯BB )というのが紹介されていて初めて知りました。知らなければエキセントリックBBってどんなBB だと、人によって様々な想像をしそうで面白いものだなと。
エキセントリックという言葉を聞いて自分がまず思い浮かべるのは「 伸張性収縮」 字面だけ見ると伸びるのか縮むのかよくわからない言葉ですが。 これは筋肉が伸ばされながら力を発揮して収縮することで、筋肉痛になる動きとよく言われます。 具体的には持ち上げたダンベルを肘を伸ばして降ろすときの上腕二頭筋(力こぶ)は伸張性収縮をしています。 逆に肘を曲げてダンベルを持ち上げる時の上腕二頭筋の動きを短縮性収縮(コンセントリック収縮)と言います。 エキセントリックはコンセントリックより大きな(1.5倍?)の力を発揮出来るので筋トレでは大切だとされます。 運動競技などにおける動作で、たとえばジャンプでは着地したときから股関節、膝関節、足関節の伸展に関わる筋肉がエキセントリックに働き衝撃を吸収してコンセントリックへ転換して次のジャンプ動作へ続きます。 ここからタイトルと関連付けて書きますが、自転車ペダリングではどうなるかというと、跳んだり走ったりと違って衝撃を吸収する場面はないためエキセントリックは起きなそうですが、実際のペダリングでもエキセントリックな力が発生しているというのを確か競輪学校のペダリング分析(天下の中野浩一を分析していたような)かなにかで見た覚えがあります。 ペダリングでエキセントリックが起きる場面は下死点から上死点へ向かう所。 自転車で人間が力を伝える箇所はペダルで、左右のペダルはクランクとBBで繋がっています。 その構造から片方のペダルに推進するための上から下方向の力を加えると逆側のペダルはそれにより下から上方向に動きます。 このときに踏み込み足とは逆の足の股関節、膝関節、足関節の伸展を司る筋肉にエキセントリックが発生します。 自分が自転車に本格的に乗り始めた頃は推進力を生むために引き足を使うというようなことが言われていたりしましたが、1分間に100回転以上のペダリングで踏み込みと引き足の両方で推進力を生むための力を発揮するのは難しいでしょう。 では、引き足は意味がないかと言えばそんなことはないでしょう。 関連記事 「引き足」考 ペダリング考「逆トルク」 ペダリングと筋肉 腸腰筋 片方の下肢の重量は体重の18.5%というのをネットで見たので、体重50kgとしても靴、ペダル、クランク片側と合わせれば10kgくらい。それが推進力の反対にあるので引き足の影響は少なくないでしょう。 もちろん引き足は股関節屈曲であり膝関節屈曲が主ではないのでハムストリングスを引き足に積極的に導入するのは推進力のための股関節進展へのハムストリングスの稼働へいい影響をもたらさないと思うので股関節屈曲筋で引き足を行うという持論は今も特に変化していません。 なんか前書いたことをまた書いているだけで当たり前じゃないかと言われそうですが、エキセントリックという言葉を聞いて、久しぶりに筋肉について書いてみました。 最後に、そもそも伸張性収縮をなぜエキセントリックというのかは知りません。。。
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Last updated
August 15, 2014 03:24:11 PM
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