K-1 WORLD MAX 2009 FINAL16
昨年優勝に輝いた魔裟斗の引退宣言には驚いた。格闘技の世界はボロボロになるまでやってもいいことは1つもないので、絶頂期に惜しまれつつ辞めるという魔裟斗の選択は、格闘技界では正しいと思う。で、その魔裟斗の残り3試合の初戦は、魔裟斗vsHIROYAのエキジビジョンマッチ。魔裟斗は余裕しゃくしゃく。まあ実力差を考えれば当然。対するHIROYAはまだ若いのに荒々しさが全くなく、戦い方があまりにもきれいすぎる。せっかくもらったチャンス。魔裟斗をぶっ倒して名を上げてやるという気合が感じられない。荒削りでも気合で相手にプレッシャーをかけられないと、この先外国人勢とは戦えない。テクニック以外の部分でどれだけ強くなれるかが今後の課題だろう。優勝経験者のサワー、ブアカーオ、クラウスはさすがの実力を見せつけた。クラウスに関しては相手が相手だけに勝って当然だが。この3人と一緒に四天王と持ち上げられた佐藤嘉洋がなぁ・・・。そこそこいいところまで持ち込むが最後はスタミナ切れで撃沈。いつものパターンだなぁ。魔裟斗、魔裟斗と言う割には、ずいぶんと差が開いてしまった気がする。後半気持ちの強さで盛り返す魔裟斗に比べると、後半いつも失速してしまう佐藤は見劣りする。外国人勢と互角に戦える数少ない日本人選手として佐藤には頑張って欲しい。個人的には今年はアンディ・サワーが優勝するような気がする。KO勝利をおさめたペトロシアンが台風の目になりそうな予感。次回のFINAL8が楽しみ。