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カテゴリ:教務(国語)
国語の「助詞」と「助動詞」をズラーっと並べ、 「助詞と助動詞に分けなさい」という問題を出す先生がいた。
覚えてしまうというのも手っ取り早い方法。 勉強していれば自然と覚えられる。
ただ、暗記は嫌いという場合は、簡単な見分け方がある。 活用があるのが助動詞、活用がないのが助詞・・・
そんな方法ではなくて、もっと簡単な方法。
それは、「から」または「ので」を付けてみて、意味が通れば助動詞、意味が通らなければ助詞という見分け方である。
まず、助動詞。 たとえば、「られる」「せる」「らしい」「そうだ」などが助動詞である。 助動詞は、後ろに「から」を付けてみると、そのまま自然と文章が繋がっていく。
例 ・遠くまでボールを投げられるから、彼は野球部で外野手を希望した。 ・あんまり夜遅くまで働かせるから、彼は会社を辞めてしまった。 ・明日は雨が降るらしいから、ちゃんと傘を持っていった方がいいよ。 ・来週試験があるそうだから、今から対策をしておこう。 このように、助動詞(青字)の後に「から」を付けると、意味が通じるようになっている。
次に助詞。 たとえば、助詞には「が」「を」「より」「まで」などがある。 これらの直後に「から」を付けると日本語としておかしくなる。 ・台風がから・・・ ・プレゼントをから・・・ ・右方向よりから・・・ ・新宿駅までから・・・ どれも、助詞(緑字)の後ろに「から」をつけると意味が通らなくなる。
このように直後に「から」を続けられれば助動詞、「から」が続かなければ助詞 というような識別法がある。
ただし、例外。 助動詞の「う」「まい」「よう」の3つだけは、後ろに「から」を付けるとおかしくなる。でも、「う・まい・よう」は助動詞。 生徒には「うまいよ~!」と覚えさせている。 ちなみに国文法の本をみると、この「う」「まい」「よう」だけは 助動詞の中でもやはり例外的扱いになっており、 「語形変化のない助動詞」という名称がつけられている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/07/02 12:16:46 AM
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