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カテゴリ:塾の日常
中3生。本当にお疲れさまでした。 今日で都立入試が終了した。
塾に集まってきた子たちと自己採点。 来なかった子には、電話で確認。
まず、上位校を受験した子たち。この子たちは比較的出来た。 数学で100点が2名。理科も95点。 ただし、4つの塾に電話して確認したところ、この2教科は簡単であったということで、おそらく高得点が続出しているはず。 難しかったのは社会。おそらく平均点が昨年より10点程度下がるものと思われる。
いずれにせよ、上位受験の者はまとめてきた。
次に、内申○○で、3番手校を受験した子がいる。 内申は、7つほど足りていない。が、果敢にも挑戦した。
もう1つ下げるという選択肢もあったが、ご両親は私立でも良いということだったので、挑戦した。 それにもう1ランク下げた高校に行くなら、私も私立の方が良いと考えていた。 彼女の性格からして、おそらく勉強しなくなってしまうだろうから。 模擬試験でも、最後は安全圏に入り、安定した得点をたたき出せるようになっていた。
しかし、自己採点の結果であるが、正直厳しかった。 この子の場合、大逆転のためには当日全科目80~85点を取らなければならなかったのだが、痛いところでミスが出た。得意の数学で、答えはあっているのに、解答用紙に違う答えを書いてしまったというミスを初め、解けている問題でケアレスミスが数箇所・・・ 苦手な国と社は良くできたが、点稼ぎの数学で失敗し、75点しかとれなかった。 全体的には80点に僅かに届かないライン。おそらく、合格ラインには後一歩不足している。残念だが、これ以上合格最低点が下がるということは、私の経験上、この高校ではありえない。
難化した科目に関しては、平均点が下がることも考えられるが、ここは倍率が2倍の高校である。しかも上位校だ。 おそらく受験生全員の平均が下がることはありえないだろう。どんなに難化しても、この高校の受験生は8割程度取ってくる層が半分はいるはず。 自己採点をしていて、2人で泣きそうになった。 でも、将来の話をした。 薬剤師になりたいらしい。そのために高校で頑張ると。 薬剤師はたくさんお金を貰えるからだそうだ・・・
「だったら、薬剤師よりもヤクザの医師の方が儲かるよ。 たとえば、組同士の抗争で、チャカで打たれた場合に、ふつうの病院に行くと逮捕されるでしょ。そこでヤクザの医師・・・云々」 彼女の場合は、まだまだ行動面で課題が多い。 今後の成長に期待したい。
他にも自己採点の結果、過去最高得点を出した子や目標点を取れた子もいるのだが、 とにかく倍率が高いことと、私の仕入れた情報によれば、かなりランクを下げている受験生が多いということから、 おそらく80%合格ラインは、新教育のデータよりも10点程度上がってくるだろう。 非常に厳しい受験となった。
また、1人だけ今までで最も低い点数が本番で出てしまった子がいた。 この子は、最も確実なラインかと思ったのだが、本番でこのように失敗することはどうしても起こってしまう。 私も大学受験で同じ経験をした。
しかし、塾生は安易に2ランク、3ランク下げることをせず、「入れる学校」ではなく「入りたい学校」を受験した。 こうして高い壁に挑戦していくことは、きっと財産になると私は考えている。 ご家庭の方針も、大変意識の高いご家庭が多く、下げるくらいなら挑戦したいという方が多い学年であった。 その結果は、1週間後に出る。 結果は後から付いてくるもの。 ここまで頑張った過程を私は評価したい。 塾生は胸を張って、自分の出した結果を受け止めればいい。
人生では負けてはいけない場面があるが、高校受験のキーワードは、合格よりも成長だと私は考えている。 塾生のみんなは成長できたのかは、現時点では分からない。 数年後に振り返って、この受験が無駄ではなかったと言えるように、今後の奮闘を期待している。
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Last updated
2010/02/24 01:30:10 AM
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