手当たり次第読書日記！

3/14(水)


おはようございます。
ホワイトデー。ちゃんとチョコを貰った人はお返しをしましょう。
僕のように関係ない方は別です。
なかなか暖かくなりませんが、心は温かくいきたいものです。

今日も1日頑張りましょう。


石持浅海『賢者の贈り物』PHP文庫。


「金の携帯　銀の携帯」

会社を出て電話をしようとした僕は携帯が不調続きなのを思い出し、早めに携帯ショップで修理してもらおうと考えた。
すると、目の前に直営店の看板があって、こんなとことにあったかと思いながらも、店に入ると、磯風というネームプレートをつけた女性が近づいてきた。

修理をお願いすると1週間かかるという。仕事の電話も入るため代替機の有無を聞くと、3台の携帯電話を持ってきた。
1台は持っているのと全く同じ機種、残りの2台は最新型だったがその2台は同じ機種だった。
疑問に思いながらもその最新機種の2台を操作しているとあることに気付いた。
電子マネーがチャージされていたのだ。1台は5,000円分、もう1台は50,000円分。

接客から戻って来た磯風さんに聞くと、それは承知しているので使ってもらっていいという。
何か裏があるのかといくら考えても結論が出なかったが、僕はある1台を選び磯風さんに渡した。
その時、磯風さんは慈母のような優しい微笑みを浮かべた。
それ以来、僕には妙に幸運に恵まれる日々が続いたのだった。
磯風さんに会えば、その理由がわかると思い、携帯ショップを探したのだが、いくら探してもその店は見つからなかった。

O.ヘンリーの代表作「賢者の贈り物」と同名な作品。実は内容も似ているような・・・。
他、9編短編が収められています。
全編を通じて磯風さんが出てきますが、同一人物ではありません。理由はわかりません。
どの短編も味わいがあって面白いです。10もの短編が収められているので、必ず好きな1編が見つかると思います。お得感たっぷり。
以前この著者の作品を紹介して、面白く読んで頂いた旨コメントで頂き、うれしくなって違う作品を紹介する次第です。極めて単純な僕です（笑）。

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木で出来てるんです・・・







このユニークさがいいね・・・




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