結界師の第32話を見ました。
第32話 強烈な亜十羅の試練
『結界師の補佐役として派遣された志々尾は完全変化を硬く禁じられていたにも関わらず、黒芒楼の刺客との戦いで我を忘れ、暴走寸前に陥った。志々尾は掟を破ったが、良守の兄・夜行の頭領正守の計らいで引き続き、良守達との任務を続けられることとなった』」
良守は差し入れを持って
限のアパートを訪ねる。
「志々尾!!おい、いるなら出てこいよ」
「浄水器ならいりません」
「あのな、もっと他に言うことねえのかよ。ってか、俺はセールスマンか!?こら。ったく、それにあれだ。うちの父さんがどうしてもお前にって手製の特別弁当をだな…」
「そこに置いていけ」
「俺の分もあるんだよ」
「ったく」
修史のお弁当を食べた
良守と
限。
「お前、学校休んで何してたんだよ?」
「精神統一してた」
「精神統一?気合入れ直したってことか?」
「うん。そっちの箱は?」
「あ、なかなかいいところに気づくじゃねえか。じゃ~ん、俺様特製のチョコケーキだ。長年の研究を重ねた自信作だぜ」
「……」
「何だよ、その無言のブーイングは。男がお菓子作るの見っとも無いって言いてえのか?」
「いや」
「じゃ、何だよ!?」
「食うよ」
「ならいいけど…」
良守の作ったチョコケーキを無言で食べる
限。
「限、いるんでしょ!?」
「志々尾、何かお客さん…」
滅茶苦茶嫌そうな
限は挙動不審になる。
ドアを開けようとしない
限だが、
亜十羅がドアを突き破って
時音を連れてやってくる。
「おい、志々尾、一体誰?」
「どうも、良守君」
「な、何で俺のこと…?」
「うちの子がお世話になってま~す」
「母さん?」
「違う!!」
「あの…」
「時音、どうしたんだよ」
「それがよく分かんないんだけど…」
「私が連れてきたの」
夜行所属の妖怪使いで、
限の指導係だと
亜十羅は自己紹介する。
甘いものが嫌いなのに
限がチョコケーキを食べたことを知った
亜十羅は仲良くなったのだと喜んだ後、テストのために来た事を
良守らに明かす。
亜十羅は3人のチームワークを確かめたいというのだ。
夜、
良守らが待つ烏森学園に妖獣の雷蔵に乗った
亜十羅が現れる。
亜十羅はテストに合格したら裏会に帰ると
限に約束するが、不合格なら
限を裏会に連れて帰るという。
そして、
亜十羅は30分以内に自分を無傷で捕まえるというテストの内容を発表し、そのままテストが始まる。
テスト中は雷蔵を始めとする妖獣達が3人の邪魔をするという。
雷蔵は口から雷雲を吐き出し、
亜十羅はその中に姿を消す。
時音は闇雲に追いかける
限、
良守を集めて作戦会議を開く。
時音は
亜十羅達の情報を求め、
限は雷蔵のことなど知っている事を伝える。
そして、
時音は雷雲を吐き出す雷蔵を先に倒そうと提案する。
が放った結界が雷蔵の後ろ足に僅かに絡んだ隙に
限は雷蔵に蹴りを入れ、頭に血が上った雷蔵は
限に突進してくる。
その時、
良守は行く手に結界を放ち、カウンターとなって突進する雷蔵に炸裂する。
魔耳郎は雷蔵がやられた事を
亜十羅に伝える。
亜十羅は制限時間が8分を切った事を確認すると、翼になった魔耳郎の力を借りて上空へ飛んでいく。
限によれば、魔耳郎は翼、レーダーの役割を果たすという。
時音は
限の動きに合わせて結界を作り、
限が足場の結界を跳び回って
亜十羅を捕まえる作戦を考えるが、
限は躾けられた
亜十羅の声には体が反応して逆らえないと告白する。
「要するにだ、あの人の声を聞かなきゃいいわけだろ?ほらよ」
「何だ、これ?」
「ティッシュだよ、耳に詰めとけよ」
「何よ、それ。原始的ね」
「けど、それじゃ、お前達の声まで…」
「だから志々尾、俺達を信じろって」
「俺の動き、見失うんじゃねえぞ」
3人は作戦を実行に移し、
亜十羅は声も掛け合わずにお互いを信頼して動く3人に驚く。
そして残り10秒になった時、
限は猛スピードで
良守に突進していく。
そのまま
限は
良守を抱え、
亜十羅に向かって放り投げ、
良守が
亜十羅を抱えようとした瞬間にタイムアップになってしまう。
良守が掴んだのは
亜十羅が付けていたバンダナだけだった。
「どうやら時間切れね」
「そんな…」
「くっ…」
「畜生、畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!――すまねえ、俺のせいで」
「お前のせいじゃない」
「けどよ…」
「やれるだけの事はやったと思う。悔しいけど…」
「なぁに、しゅんとしちゃってるのよ。あなた達の勝ちでしょ。だって私、捕まえられちゃったじゃない、ほんのちょっぴりだけどね」
「そ、それじゃあ…」
「うん、合格」
「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「でも、私達の勝ちでいいんですか?」
「何、不満?あの意地っ張りで不器用な限が仲間を信じて、最後の最後、良守君に自分の全てを託した。それだけで十分合格。2人ともありがとう」
「亜十羅さん…」
亜十羅は
限の耳元で友達は大切にしなさいと言います。
「皆、元気でね!!限、また一緒にお風呂入ろうね」
「何言ってんだ、コラ!!」
「お前、まだ一緒に入るつもりか?」
「その時は是非、俺も一緒に」
「五月蝿い!!」
次回、「急げ繁じい本気走り」
結界師 DVDvol.9