魔人探偵脳噛ネウロの第6話を見ました。
第6話 髪
あかねの髪をブラッシングする
弥子。
「いいな、このさら艶髪。あかねちゃんって美少女だったんだろうね。羨ましいよ。私、癖が出るから髪伸ばせなくって」
髪のきれいな女性を殺害して頭部を切断し、髪をセットして放置するという事件が3件連続して発生した。
その猟奇的な手口から、犯人に付けられたあだ名は “噛み切り美容師”。
事件のあまりの悲惨さに怒るあかねと
弥子を見た
ネウロは、外出できるようになったあかねを
弥子の頭に合体させ、2人でオトリ捜査をするよう命じた。
《憧れのロングヘアー。これはこれでいいかも》
さっそく情報収集を始めた
弥子が目を付けたのは、百舌貴泰というカリスマ美容師。
笹塚と
石垣の情報によると、以前、若い女性に暴行し無理矢理髪をセットした百舌が、今回の事件の容疑者の1人になっていた。
だが、百舌にアリバイがあったため、捜査対象者からは外されていたのだ。
弥子はすぐに食事をしていた百舌に接近し、あかねの艶やかな髪を見せた結果、ついにその部屋に入り込むことに成功する。
百舌の部屋には、一般家庭ではありえない巨大な冷蔵庫があった。
その冷蔵庫に近付く
弥子の髪を手にとって匂いを嗅ぎ、頬ずりして恍惚の表情を見せる百舌。
ついに正体を現した百舌は、抵抗する
弥子を散髪台の椅子に縛り付け、なおも動き回るあかねを超強力なハードワックスで固定し、
弥子の首筋にハサミを近づけた。
「お楽しみのところお邪魔します」
「ネウロ!!」
「何だ、テメー、どこから!?ここは25階だぞ」
「我輩の名は脳噛ネウロ。そこにいる名探偵・桂木弥子先生の助手です」
「探偵!?こいつが?」
「警察を呼ぶまでもない。この謎はもう我輩の舌の上だ。あなたの死体遺棄のトリックは前科のある自分に疑いが向かないようにするためのもの。公園に死体を捨てたのもそれなりに理由があったと先生は考えてらおられます。頭部だけの死体は非常に死亡時間を推定しずらい。したがって犯人を絞り込む焦点は死体を捨てた時間のアリバイにおかざくを得なくなる。東部が発見された時刻にアリバイがあれば、警察はあなたに対して踏み込んだ捜査ができなくなる。そこであなたが選んだのがトイレ。そして、死体をセットしたのは夜中です」
「セット?」
「トイレの上半分には隙間があった。その隙間からすぐ外には数本の樹木と廃材のトタン板。樹木の枝のうち最も近いものを輪に結び、そこに頭部を乗せる。次にその枝を地面に向かって撓らせ、接着剤の付いたトタン板で頭部を挟みこむ。一定の時間が経てば接着剤ははがれ、頭部は弾き飛ばされる。そして、自動的にトイレの中、またはトイレ付近に落下し、夜間は使用禁止であるため、翌日になり発見される。あなたはそれを仕事場で発見されるのを待てばいい。これがあなたのアリバイトリックです。トタン板で使用した接着剤はこのハードワックス。あなたはこれを熟知している。アリバイが崩れた以上、強硬な姿勢で捜査に踏み込んできますよ」
被害者の頭部が放置された公園のトイレを調べて、トリックを見破った
ネウロは、事件とは無関係だと主張する百舌のアリバイ崩しを始める。
開き直った百舌が
弥子を殺そうとするのを見た
ネウロは、ハードワックスを粉砕してあかねを自由にし、反撃するよう命じる。
「土台ごと刈り取るという発想は悪くない。手伝え、あかね」
あかねのかみが竜のようになって百舌に襲い掛かり、髪の毛に拘束されてしまう。
「どうした?神が助けてはマズイだろ。我輩も貴様と同じで頭から生まれるものを刈っている。だが、安心しろ。我輩は首ごと刈るという残酷なことはしない。我輩は神ではないからな。貧弱な頭を振り絞って生まれた貧弱な謎は魂ごと刈り取るのだ」
百舌は
ネウロに魂ごと髪の毛を全部刈り取られてしまう。
そして、頭部だけ発見されていた被害者の身体は冷蔵庫から発見されたのだった。
次回、「箱」
魔人探偵脳噛ネウロ DVDvol.1