|
カテゴリ:BLOOD-C
ハチミツとクローバーの第5話を見ました。
はぐみが浜田山美大に入学してから1年が過ぎようとしていた。 ある有名なコンクールの国際芸術大賞に絵を出品したはぐみは最年少で賞をとり、海外のメディアからも注目を集めていた。 受賞のインタビューを受けたはぐみは影響を受けたアーティストとして森田の名前をあげた。 その森田はニューヨークに行ったまま、いまだに音信不通状態だった。 一方、真山は無事に大学を卒業し、藤原デザイン事務所の正社員として働き始めていた。 真山に思いを寄せているあゆみは大学院に進み、陶芸の勉強を続けていた。 しかし、竹本だけははぐみに出会った1年前からまるで時間が止まってしまったかのように、何も変わらない日々を送っていた。 そんなある日、竹本の元に父親・稼頭男がやってくる。 稼頭男は持参した土産のダルマをはぐみやあゆみに配ると、竹本を大学の駐車場に連れて行く。 そこに停められていた稼頭男のデコトラには実家に置いてあった竹本の荷物が詰め込まれていた。 中古の一戸建てを買ったから、引っ越すことになったのだという。 実は稼頭男は竹本の母の再婚相手であり、竹本が浜田山美大の建築科に入学したのも建築に興味があったからではなく、母の再婚で居場所を失ってしまったために、家を離れる理由が欲しかったからだった。 竹本に就職先を紹介しようとしてその話を知った花本は入学したきっかけは何でもいいが、そこから進めない言い訳にはするなと竹本に助言する。 竹本は相手のことなどお構いなしで、強引に人の懐に入り込んでくる稼頭男のことが苦手だった。 だが、そんな竹本の思いとは裏腹に稼頭男はあゆみの実家に押しかけて大五郎の還暦祝いに顔を出すと、酔っ払って竹本の部屋にまで押しかける。 真山は困惑する竹本に稼頭男のことが嫌ならちゃんと話し合えと告げる。 「お前はいつもそれだな。踏み込むのが子wか撃て距離を置いちゃうだろ?はぐみちゃんのことも一緒じゃん。森田さんがいない間に近づこうとか思わない?」 「何か、いない間にとか卑怯じゃないですか」 そこに今年も福引で当てた一等賞のコートを着たローマイヤ先輩がやって来る。 「使い古したランドセルはもういらないかもしれない。でも、ランドセルにお守りをつけてくれた母親の温もりは…」 「捨てられません」 「正解。小学校の時に作ったプラモデルはもういらないかもしれない」 「それはもう流石にいらないですよね…」 「でも初めて完成させた時の喜びは…」 「捨てられません!!」 「正解」 「…こりゃこれ一生終わんねえな」 真山は置き場所に困った巨大だるまを美和子さんのもとへ持ってくる。 「迷惑かと思ったんですが、俺の部屋にあるよりは事務所にあった方がいいかなと思って…」 「これは間違いなく高崎産の一級品よ」 出勤した真山は先輩の美和子から美術雑誌を見せられ、そこには注目のアーティストとして森田を紹介する記事が掲載されていた。 同じ頃、竹本とはぐみは稼頭男に付き合わされて最高裁を訪れる。 稼頭男は最近、沈みがちな妻に笑顔を取り戻してもらおうと、あるアイデアを考えており、竹本達は稼頭男に言われるまま、ビデオカメラを回す。 藤原デザイン事務所に荒巻き鮭を持ってきたあゆみは美和子に連れられ、理花の所へやって来る。 理花はあゆみの作品を気に入った様子。 理花をじっと見つめるあゆみは旦那さんの写真やPCのモニター右上に表示されたカウントダウンを目にする。 「それ、全然大したことじゃないのよ。仕事を続ける自信が持てなかった時にね、とりあえず三年続けてみたらって言ってくれる人がいたの。暫く仕事にブランクがあったからそのお陰で気持ちが随分楽になったのよね」 はぐみに惚れてる男はいるのかと聞いてくる稼頭男に、海外にいるのでもう会えないと答えるはぐみ。 東京タワーを帽子に見立てる稼頭男を見て、そのセンスは一生理解できないと思うという竹本にはぐみは凄く真っ直ぐで格好いいと言います。 はぐみともっと近づきたいと思いながら、結局この一年間一歩も動けなかったと思う竹本。 あゆみは真山から森田の記事を見せられるのだが、その時、理花のPCにあったカウントダウンが真山のPCにあるのを見つけてしまうのだった。 「真山、そのカウントダウンって何?」 「え?あぁ、これ?地球が滅亡する日。残り一時間、後悔しないように生きろよ」 「バカじゃないの」 病弱な実父亡き後、母をずっと守ろうと思って生きてきた竹本は高二の時に現れた稼頭男によって、母から好きに生きていいのよと言われ、夢がなくなって目の前が真っ白になったようだ。 あゆみは時計を見つめていたかと思うと、走って真山のもとへ向かう。 PCのアラームが0になり、同じ頃理花のPCも0になる。 真山はPCに向かったままで、思わず飛び出していくあゆみを見つめる野宮。 稼頭男に楽しかったと言って別れるはぐみだったが、竹本はもう一か所だけ付き合えと言われる。 ろくろを回すあゆみの元を訪ねたはぐみはだるまの目が一つ入っているのを見つける。 「これ塗ぬったの?」 「うん。ずっと前から一つだけ忘れなきゃいけないことがあったの。でももう、ホントに忘れなきゃいけないんだって思ったの。できるかどうか分かんないけどさ」 森田の記事を見つけたはぐみは森田の言葉を思い出す。 作品展の準備にやって来た森田はそこではぐみの絵を見つける。 絵にはぐみのサインを見つけ、インタビュー映像を見て笑う森田。 竹本と稼頭男はバッティングセンターへやって来る。 「祐太、俺のこと嫌いか?」 『それからカズさんは一言も喋らなかった』 部屋へ戻った稼頭男とお酒を飲む真山。 「俺が出会った時には美津さんはもうこの世にはいなかったからな。追い越そうと必死になって走ったが、いつまで経っても背中が見えてこない。何度も諦めようと思った。でもな、結局誰かと比べたってしょうがねーんだよ。誰もその人の代わりは務まらないからな。どんだけ格好つけても、どんなに恥ずかしくても俺は俺だ。そう思ったら気が楽になった。美津さんにとって今でも一番は亡くなった旦那さんだ、俺じゃねえ。祐太にとってもな、亡くなったアイツの親父がこれから先もずーっと一番だ、それもよーく分かってる。でもな、俺は一番じゃないと思ったんだよ。ただ美津さんの傍にいれれば。祐太の傍にいれれば俺は何番でもいい、そう思ったんだよな」 竹本はその会話を立ち聞きしていた…。 『カズさんのせいで夢がなくなってしまったと思っていた。でも、それは単なる言い訳でしかなかった。自分の夢がないのをカズさんのせいにして逃げていただけだった。カズさんは、僕の願いを母さんに家をプレゼントするという願いを叶えてくれた人だった。誰よりも、母さんを大切に思ってくれている人だった。なのに、なのに、僕はずっとカズさんを遠ざけて向き合おうともしなかった』 結局荷物は全然減らないまま、稼頭男は帰っていった。 『僕はやっぱりこの人が苦手だ。今度は、母さんのためではなく、自分のために目を入れることにした。これから、人生をかけて向き合っていけるような夢がいつかきっと、見つかりますようにと願いを込めてこめて…』 だが、マジックはインク切れしていた。 ビデオを見て、自分で笑う稼頭男だったが、途中から竹本のビデオメッセージが入っていた。 『母さん、ご無沙汰してます。元気ですか?僕は元気でやってます。全然実家に帰らずにすみません、近々必ず帰ります。カズさん、母さんをよろしくお願いします。いつになるか分かんないけど、父さん、て呼べるように練習しておきます』 何度も巻き戻してそのシーンばかり見る稼頭男は涙を流していた。 はぐみがすき焼きセットを福引で当てたのだが、二人前の為にすき焼きをかけてだるまさんが転んだをしていると、森田が帰国してくる。 「俺に黙ってすき焼きなんてずるいぞ」 森田を見て、笑顔になるはぐみ。 キャンバス/平井堅 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 6, 2008 11:38:35 AM
[BLOOD-C] カテゴリの最新記事
|