いヤガラないでね。
毎月注文している本田おさかなShopのいさり火セット。前日の記事で、今月の内容を書いたが、この中で、今回初めて届いたおさかながいくつかあった。そしてその中でも、中央に写っているヤガラ・・これは歩留りが悪く、体長の2分の1が身で、後は頭と尾だ。 どう考えても、この口の存在意義を見出せない。そこで調べてみた。こんなにくちばしが長いのに、動く部分は先端の3センチほどで、岩の奥に隠れているカニや海老をストローのように吸って獲る。そして、蛇のようにくねくね動くのではなく、真っ直ぐ、矢のように水中を移動する。そこからついた名前なのだろう。ヤガラとは矢柄と書く。日本で獲れるヤガラにはアオヤガラとアカヤガラがいるが、アオヤガラは、食べられないことはないが、身に臭みがある。逆に、アカヤガラは高級料亭でも食材に使われるほど美味しい。旬は夏で、最大2メーターくらいになる肉食魚。乾燥させた口や頭部は、漢方薬としても珍重されたそうだ。尻尾は真ん中の2本が合わさって1本の糸のように伸びている。これは敵を威嚇するのと、敵の接近を探知する触角のような役割をもつ。漁獲量が少ないので、市場に出ることも少なく、貴重な魚だ。見た目が悪い魚はおいしいのが魚の定石、この魚も鯛とはもをあわせたような味で吸い物にすると、汁が濁らずに濃厚なだしが取れるということで椀物に使われているようだ。うちでは塩焼きにしてみたが、しっかりとした身がモチモチしていて、歯ごたえがあった。ワニにも似ていて、子どもたちもくちばしを握ってキャーキャー大喜び。そんな夕食は●ブリ大根●塩焼き アカヤガラとアカカマスとさんま。 さんまは龍一のリクエスト。 旦那はもう、ウハウハ状態。 アカヤガラの頭は、切り落として焼けば楽なのだが、 あえてウケを狙って、そのまま焼いてみた(笑) 画像では分かりにくいが、 右下側の焼き色が濃くなっている所から 上の部分が可食部分。●エリンギの白和え 和え衣は木綿豆腐・スリゴマかネリゴマ・砂糖・醤油。 重しをして良く水を切った豆腐をすり鉢に入れ、 滑らかになるまですりつぶす。 そのほかの調味料で味をつける。 具材はエリンギ・シメジ・ニンジン・こんにゃく・ほうれん草・ 水で戻してさっとゆでた切り干し大根。 醤油を少しなじませておき、食べる直前に和える。●ミニトマト 半分以上減った状態。●雑穀米ということで、ちょっとこのショップのご紹介などを勝手にさせてもらうことにした(笑)本田おさかなShopの店長さんは、とても男前な女性。お料理も上手で、酒も好き。飲んだときの武勇伝も聞かせてもらった。なので、一度あたしもお手合わせしてもらいたいとひそかに思っている。毎月、何か購入させていただいているので、メールのやり取りの中で、送ってもらったおさかなの事なども書いている。無断で転載するが、先日のメールの中にこんなことが書いてあった。『(前略)いやぁ~今回も【青嵐さんから~】とご挨拶頂いた方がいらっしゃいました!本当にありがとうございます。なんだかお魚を楽しんでいただけて本当に嬉しいです。別に当店でなくてもコレ!と思ったお魚やスーパーで目があってついつい・・・なんて話を聞くだけで嬉しいです。なんだかあんまり お商売 に向いていないのかしら・・・まぁいいんです、どんどん浸透して皆さんが【おさかな】を楽しんでくださればそれで満足です。(以下略)』という文章が綴られていた。これを読めば、店長さんの人柄が伝わってくる。もっとディープなおさかなに対する愛情が書かれていることもある。キジハタの唇をプニプニしたり、冷蔵庫の中で生きている魚を飼った(?)り・・もちろんおいしいお魚の食べ方も沢山知っていて、魚に関する知識は、この店長さんに勉強させてもらったようなものだ。読んでいると、本当におさかなが好きなんだな~と思う。寒い日は、手がかじかんで痛いだろうし、朝も早い。重い荷物を持ち上げるから腰は痛めるし、驚くような時間にメルマガが届く日もある。店長さん、いつもありがとう。また来月もよろしくお願いいたします。通常購入はこちらから。