セイウチおじさんと1000人の美女達

展示会初日の夜は、

メンバーにあぶれたので、一人で地元で飲むことにした。

地元と言っても、駅にして２つ離れた飯田橋

神楽坂の入口近くの路地裏の全く初めての居酒屋に飛び込んでみた。

そこには同じ様な店が３軒並んでいた。

１軒目、カウンターで非常に良い感じだが、ちょっと狭い。

２軒目、すこし広いが客が多くてかえって混んでいる。

３軒目、小ぎれいで客が少ない。高いから空いているのではないか。

何回か前を往復して、結局３軒目に決めた。

動物的カンである。




カウンターの席に座ったので、前にいる板前がよく見える。

話をしているうちに

この板前は実は俳優で、今度明治座で黒木瞳と共演するのだと言うことがわかった。

店の亭主も実は常磐津の師匠で、歌舞伎のバックで三味線を弾いているそうな。

大変に奥の深い店であった。

その間１ヶ月ほど彼は不在になるが





「その間、板さんどうするの」とおばちゃんに聞いたら

「大丈夫代わりがくるから」とのことであった。

犬も歩くと、色々な物にぶつかるものである。