テーマ:本のある暮らし(3221)
カテゴリ:聖書に親しむ
聖書を読んでいますが、今回は『創世記』の感想文です。
なお、前回の『エレミヤ書』は大預言書でしたが、今回の『創世記』はモーセ五書のうちの1巻という、相変わらずの気ままな読み方です。 予定では1週間かけて1巻を読み、66週間かけて旧約・新約を読み終えようという私的には遠大な計画です。 今のところは順調ですが、まだ4巻目にすぎません。 『創世記』は旧約聖書の最初に収録されています。 その内容を大きく分けると「天地創造と原初の人類」、「イスラエルの太祖たち」、「ヨセフ物語」の三つに分けることができます。 キリスト教徒が1%といわれる日本でも、『創世記』には良く知られている話があります。 例えば、アダムとエバ(イヴ)の失楽園やベベルの塔などです。 このたび『創世記』を通読しましたが、他の様々な本を読む上でも有意義なことと思います。 他の本を読む際にも、聖書、とくに『創世記』に書かれていることをある程度知っていると、理解が深まると思います。 例えば、最近手にした本に、『漱石の疼痛、カントの激痛』(横田敏勝著)があります。 この本に19世紀半ばのスコットランドでの、クロロホルム麻酔を用いた全身麻酔による無痛分娩が行なわれたと書かれています。 しかし、スコットランドではクロロホルムの使用に激しい抗議の嵐が吹き荒れたそうです。 なぜかというと、無痛分娩は聖書の教えに反するからです。 即ち、『神は女に向かって言われた。「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は、苦しんで子を産む。」(3・16)と聖書に書かれているためです。 ここだけを採りあげて書くと妙な具合ですが、簡単に書くと、いわゆる『禁断の実』を食べたことにその原因があるのですね。 『創世記』を通読することは、他の様々な本を読む上でも有意義なことと思うと書きましたが、もっと言うならば、少し気障な言い方ですが、人生について思索する際にも、色々と考えさせられるものがあります。 例えば、人類最初の殺人といわれるカインとアベルの悲劇は、嫉妬が原因と言ってしまえばそれまでですが、聖書を熟読すると今も昔も変わらずに人間が陥る過ちが書かれています。 今回の感想文は、これ位にしておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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