テーマ:本のある暮らし(3300)
カテゴリ:聖書に親しむ
この本は2003年8月に発行されました。
著者は1962年生まれの方ですから、執筆時の著者の年齢は41歳くらいです。 以下に、【この本からの引用】と【上記の感想】という形で書いてみます。 【この本からの引用】 わたしたちの人生はこの「ふつう」の目盛りをどこに定めるのかで決まります。 ある大学に入るのが自分にとって「ふつう」だと思っている人がそこに入学できなかったら、その後の人生は挫折感に色づけられたものになるかもしれません。 それゆえこの目盛りを調整することで、ずいぶん生きるのが楽になることもあります。 【上記の感想】 著者と私はほぼ同年代であるので、このへんの感覚はわかるような気がします。 私も一応大学入試を突破してきましたが、「ふつう」ではありませんでした。 優秀な受験生にはほど遠く、結局は2浪し、ようやく某私立大学に入学しました。 さらに大学では1年留年したため、卒業時の年齢は25歳という状態でした。 さすがに、自分は「ふつう」ではないという認識はもっていましたので、20代の頃は挫折感を味わっていましたね。 こういった時には、どこかで自分が「ふつう」と思っていることを修正すると生きるのが楽になると、著者は言われます。 思うに至言ですね。 まあ実際は、こういった修正は誰しも自然に行なうものと思いますし、時間が解決してくれるものと思います。 ただ、人により引きずる期間には差があるものですが、出来るだけ早く切り替えるのが良いのは間違いないでしょう。 【この本からの引用】 1、わたしは大学の教師であるから、授業をする。 2、わたしは学生を教えたいと思うから、授業をする。 1の理由は一般的なものです。 これに対して2は、わたし個人の意志である欲求です。 軽重の違いはあれ、この2つの理由が重なり合って、わたしは授業をしているわけです。 【上記の感想】 大人になるにつれて、社会的通念に支配されてしまう。 そのうち、自分の意志や欲求が脇に押しやられ、本来自分が何をしたかったのかを忘れてしまう。 大人になるというのは、こういった意味ではいやなものです(笑)。 幸い(というのも変ですが)、私は間もなく今の職場をリストラされるので、この機会にもっと素直に、自分の意志や欲求に従って次の仕事を捜そうと思います。 そうは言っても、自分にできる仕事は現在の仕事の延長にしかありませんので、職種を変えるというのは考えられません。 自分の意志や欲求を通せるのは、他愛のないことに限られそうですが(笑)。 たとえば、勤務先が自宅から近いこと、満員電車での通勤がないこと、残業がないこと、夜勤がなく日勤であること、きつい仕事ではないこと、ノルマがないこと、など。 しかし、こうやって書いてみると、怠惰な自分の意志や欲求に従って次の仕事を捜すのは、夢のまた夢であることがわかります(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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