テーマ:本のある暮らし(3217)
カテゴリ:読書
読後感を書いておきます。
この本は、昭和62年に発行されました。 つまり21年前になりますか、早いものです。 当時の著者の年齢は60歳を超えた位です。 この本は、ハラスと命名した飼い犬を亡くした後に書いた、ハラスと過ごした13年間の回想録です。 著者の場合、47歳で初めて犬を飼うという経験をされたとのこと。 なお、中野孝次の作品の読後感を書いた最近の日記は、こちらです。 以下に、【この本からの引用】と【上記の感想】を書きます。 【この本からの引用】 「へっ、戦争中のことを忘れたのかよ。石油なんかいつ輸入されなくなるかもしれやしねえ。」 【上記の感想】 いきなりハラスとは関係ない会話の部分です。 これは、著者がある村人との会話で語った言葉です。 著者は1925年生まれなので、多感な10代後半で戦争を経験されています。 今の相場の話ですが、ここにきて原油価格の下落が続いています。 投機による価格上昇が何割だとか、色々と言われていますが、このまま原油価格が下落し続けると言う考えは、楽観的すぎるかもしれません。 ふと思ったので、書きとめておきました。 【この本からの引用】 獣医は仔犬を渡すときに血統書も一緒につけてよこしたが、あらためてそれを見るとなんでも大変な血統のようである。 【上記の感想】 私は犬を飼ったことがないので、血統書を見たことがありません。 そこで、調べてみました。 社団法人ジャパンケネルクラブのウエブサイトによると、「血統証明書とは、社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)に血統登録された同一犬種の父母によって生まれた子犬に対して発行されるもので、人間に例えると「戸籍」のようなものにあたります。純粋犬種は、この血統証明書によって、本犬、両親から祖先まですべて同一の犬種であるということが証明されなければなりません。」と書かれていました。 血統書は、正式には血統証明書というようです。 【この本からの引用】 小説家の近藤啓太郎さんは、かつてみずから「八溝犬舎」というのを経営していたくらいで、犬に関しては玄人といっていい男だが、あるときタクシーの中でわたしにこう言った。 「毎日犬の散歩をさせないようなやつは飼う資格がないよ。鎖で繋ぎっぱなしにしとくくらいなら、保健所にわたしてしまったほうがよっぽど犬のためなんだ。」 【上記の感想】 私も子供の頃、犬を飼いたいと思ったことがありますが、結局は散歩を毎日する自信がなく断念させられた記憶があります。 犬を飼うのは中々大変なことです。 近藤啓太郎を、ちょっと調べておきます。 中野孝次よりも5歳ほど年長の方でした。 以下に、ウィキペディアより引いておきます。 -----引用開始----- 近藤 啓太郎(こんどう けいたろう、1920年3月25日 - 2002年2月1日)は、作家。 三重県四日市市生まれ。東京美術学校日本画科卒業。戦後、千葉県鴨川で一年ほど漁業に従事する。その後鴨川中学校図工科教師となり、かたわら創作を行う。1952年、「遭難」を『早稲田文学』に発表してデビュー、1956年、「海人舟」で芥川賞受賞。第三の新人の一人に数えられ、阿川弘之、吉行淳之介、安岡章太郎らとは終生親しくつきあった。 ----引用終了----- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|
|