『吾輩は猫である』を読み、上野動物園の虎が人気動物だった時代があったのかなと思う
「それでどうです、上野へ虎の鳴き声を聞きに行くのは」「虎かい」「ええ。聞きに行きましょう。実は二、三日中にちょっと帰国しなければならない事ができましたから、当分どこへもお供はできませんから、今日はぜひいっしょに散歩をしようと思って来たんです」【上記の感想】上記は、『吾輩は猫である』の一節。『吾輩は猫である』が書かれたのは1905年のことだが、当時、既に上野動物園が開園していたことがわかる。そして、当時は虎に人気があったのかも。また、上野界隈では、動物園内でなくても、虎の鳴き声を聞くことができたようである。今と違って、東京も静かであったのだろう。思い出せば、私の小学生時代には、パンダが初めて日本の上野動物園で飼育されることになり、大変なブームだったのを思い出す。『吾輩は猫である』を読了。高校生時代に途中まで読んで投げ出した本であったが、今回は無理して読んだ。(笑)タイトルは面白く、「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」との有名な書き出しから数ページは面白く読める。が、読み進めるうちに、ストーリーの展開が弱さがわかるようになる。そして、ダラダラと長い。というのが、率直な感想。