最近読んだ本・・・
少し前に読んだ本です。角田光代「八日目の蝉」前半、不倫相手の赤ちゃんを誘拐して育てる希和子には、やっぱり心から感情移入は出来なくて、期待していたほどじゃないかも、と思いながら読んだんだけれど、後半、娘の薫(恵理菜)の話になると物語が進むにつれどんどん引き込まれました。読んだ後、自分も愛情をいっぱい持ってるんだ、そして、それを子どもに、誰かにもっと注ぎたいという気持ちでいっぱいになります。前半はそれほどでも…だったけど、トータルではなかなかよかった、というのが正直な感想です。東野圭吾「白夜行」映画を観て、ちょっと不完全燃焼な感じがしたので、読んでみました。読んでみて、あぁ、こんな風に描かれていたんだ、と。主人公の二人、雪穂と亮司の心が直接には描かれていない。周りの人たちの視線からのみ。映画の後に、ドラマを見たんだけど(まだ途中までですが^^;)、ドラマの方はかなり脚色されていて、こんな風だったらいいのにっていう読者側の希望を取り入れたものだったんだと思いました。映画は逆に、原作に忠実だったんですね。原作を読んでも、窺い知ることの出来ない二人の繋がりの深さ。でも、やっぱり引き込まれるのは、さすがです。