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形成外科医のアメリカ留学計画

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2012.04.07
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カテゴリ:■救命救急関連
壊死性筋膜炎 necrotizing fasciitis

■定義・病態
浅筋膜(皮下組織、深筋膜周囲組織)の壊死が本態
・陰部に発症した場合はフルニエ壊疽

■症状
・局所の疼痛・紅斑・腫脹ではじまり、水疱(血疱)・紫斑・壊死へ移行する
・局所病変が急速に広がるのが特徴
・重症例では敗血症,DIC,MOF,ショックへ移行

■起因菌
A群溶血性連鎖球菌(溶連菌)および嫌気性・好気性菌の混合感染
・A群β溶連菌は特に急速進行型であり"人食いバクテリア"と呼ばれる

■診断
・CT・MRIが有効
・血液培養、創部培養
・溶連菌迅速診断検査

■治療
・切開排膿、デブリードマン
・抗菌剤投与(グラム染色でグラム陽性の連鎖球菌→ペニシリン系抗菌薬,確認できなかった場合→広域スペクトルの抗菌薬)
・重症例ではガンマグロブリンも

※抗生剤の具体例
1.溶血性連鎖球菌の場合
処方例(下記のいずれか)
1)ビクシリン 注 1日4-8g 3-4回に分けて点滴静注
2)ペントシリン 注 1日4-8g 3-4回に分けて点滴静注
 あるいは,1)ないし2)の常用量(1日4g)に3)を併用する
3)ダラシンS 注 1日1,200mg 2回に分けて点滴静注

2.溶血性連鎖球菌以外の場合
処方例(下記のいずれか).
1)カルベニン 注 1日1-2g 3-4回に分けて点滴静注
2)メロペン 注 1日1-2g 3-4回に分けて点滴静注
 あるいは,1)ないし2)の常用量(1g/日)に3),4)のいずれかを併用する.
3)ペントシリン 注 1日3-4g 3-4回に分けて点滴静注
4)ダラシンS 注 1日1,200mg 2回に分けて点滴静注

■まとめ
・壊死性筋膜炎は浅筋膜壊死がその本態
・局所の疼痛・紅斑・腫脹が水疱(血疱)・紫斑・壊死になり、急速に広がる
・治療は外科的デブリードマンが基本
・抗生剤選択:G染色でG+連鎖球菌→PC系抗菌薬,そうでなければ広域スペクトルの抗菌薬





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Last updated  2012.04.07 21:18:15
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